8-29 -fixedUpPDFA:PDF/A変換

処理内容

PDFファイルをPDF/Aに変換します。

コマンド「-fixedUpPDFA」で変換可能なPDF/Aの規格は以下となります。

[処理の詳細]

  • 変換時に準拠エラーが発生した場合、エラーコードとエラーメッセージが出力されます。準拠エラーが発生しなかった場合「ok!」と表示されます。
  • 準拠エラーに関する処理ログを出力することも可能です。処理ログの出力は-logで指定します。
  • 処理ログは出力ファイルと同じフォルダに.log形式のテキストファイルで出力されます。
  • 処理ログは[出力ファイル名.log]のファイル名で出力されます。
  • 変換の際に用いるRGBカラープロファイル、CMYKカラープロファイルをそれぞれ指定可能です。
  • iccプロファイルの指定がない場合『PDF Tool API』はsRGB2014.iccまたはJapanColor2001Coated.iccを次の順で検索します。
    検索順はOSにより異なります。

[Windows]

  1. PdfTk80.dllがあるフォルダ内
  2. 環境変数「PTL80_ICCPROFILE_PATH」で指定されたフォルダ内]

[Linux]

環境変数「PTL80_ICCPROFILE_PATH」で指定されたフォルダ内

コマンド例

[コマンド例の実行内容]

test.pdfをPDF/A-2bに変換し、out.pdfとして出力する。
この際、プロファイルとしてsRGB2014.iccとJapanColor2001Coated.iccを使用する。

コマンド実行時の処理ログを-oで指定した場所に「出力ファイル名.log」のファイル名で出力する。

[Windows]

AHPDFToolCmd80.exe -fixedUpPDFA -type 2b -RGBProfile sRGB2014.icc -CMYKProfile JapanColor2001Coated.icc -log -d c:\in\test.pdf -o c:\out\out.pdf

[Linux]

AHPDFToolCmd80 -fixedUpPDFA -type 2b -RGBProfile sRGB2014.icc -CMYKProfile JapanColor2001Coated.icc -log -d /home/antenna/in/test.pdf -o /home/antenna/sav/out.pdf

フォルダ指定:対応有り

「-d」のパラメータに入力フォルダを、「-o」のパラメータに出力フォルダを指定して一括処理することができます。

フォルダ指定をされた場合は入力フォルダ内のPDFファイルに対し、同一形式のPDF/A変換を行います。なお、出力ファイルは入力ファイル名と同一名で出力フォルダに出力されます。処理ログファイルも「入力ファイル名.log」の形式で出力フォルダに出力されます。

パラメータ

パラメータ

内容

-type {1a|1b|2a|2b|3a|3b}

[必須]

PDF/A規格の種類を指定
1a : PDF/A-1aに変換する
1b : PDF/A-1bに変換する
2a : PDF/A-2aに変換する
2b : PDF/A-2bに変換する
3a : PDF/A-3aに変換する
3b : PDF/A-3bに変換する

-RGBProfile <Val>

省略可。
<Val>でRGBカラープロファイル名を指定。

フルパスで指定する。ファイル名のみ指定の場合、コマンドラインアプリケーションと同階層に存在するものとする。

未指定の場合はWindowsでは

  1. PdfTk80.dllがあるフォルダ内
  2. 環境変数「PTL80_ICCPROFILE_PATH」で指定されたフォルダ内

の順で検索する。
Linuxでは環境変数「PTL80_ICCPROFILE_PATH」で指定されたフォルダ内を検索する。

未指定で検索先にカラープロファイルが無い場合はエラーとなる。

-CMYKProfile <Val>

省略可。
<Val>でCMYKカラープロファイル名を指定
フルパスで指定する。ファイル名のみ指定の場合、コマンドラインアプリケーションと同階層に存在するものとする。

未指定の場合はWindowsでは

  1. PdfTk80.dllがあるフォルダ内
  2. 環境変数[PTL80_ICCPROFILE_PATH]で指定されたフォルダ内

の順で検索する。
Linuxでは環境変数[PTL80_ICCPROFILE_PATH]で指定されたフォルダ内を検索する。

未指定で検索先にカラープロファイルが無い場合はエラーとなる。

-log

省略可。
指定した場合、処理ログをテキストファイルに出力する。
出力先は「-o」で指定した場所。ファイル名は「-o」で指定したファイル名の拡張子を「.log」に変更した名前となる。

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