8-17 -writeText:文字列追加

処理内容

入力PDFに文字列を挿入します。

補足:フォント名の指定について:

  • Linux上で実行する場合、フォント名の指定が必須です。「-font -name」でフォント名を指定してください。Windowsで実行する場合、フォントが指定されない場合は日本語環境では「MS-Gothic」が、それ以外の環境では「Arial」がフォント名に指定されます。

コマンド例

[コマンド例の実行内容]

「アンテナハウス株式会社」という文字列をtest.pdfの1ページ目と3~5ページ目に挿入し、out.pdfとして出力する。

文字列は以下の設定・配置で挿入される。

  • フォント:メイリオフォント(Windows) / IPAゴシック(Linux)
  • フォントサイズ:10ポイント
  • 文字色:{R G B}={1.0 0.0 0.0}
  • 透明度:0.8
  • 配置:右上

[Windows]

AHPDFToolCmd80.exe -writeText -text "アンテナハウス株式会社" -align 3 -font -name Meiryo -size 10 -colorText 1.0 0.0 0.0 -opacity 0.8 -pageNo "0,2-4" -d C:\test\test.pdf -o C:\sav\out.pdf

[Linux]

AHPDFToolCmd80 -writeText -text "アンテナハウス株式会社" -align 3 -font -name ipa-gothic -size 10 -colorText 1.0 0.0 0.0 -opacity 0.8 -pageNo "0,2-4" -d /home/antenna/test/test.pdf -o /home/antenna/sav/out.pdf

フォルダ指定:対応有り

「-d」のパラメータに入力フォルダを、「-o」のパラメータに出力フォルダを指定して一括処理することができます。

フォルダ指定をされた場合は入力フォルダ内のPDFファイルに対し、文字列追加を行います。なお、出力ファイルは入力ファイル名と同一名で出力フォルダに出力されます。

パラメータ

パラメータ

内容

-text <Val>

[必須]

挿入する文字列。

<Val>に設定する文字列にはマクロ文字列も利用可能です。詳細は『10-2 マクロ文字列』を参照してください。

-pageNo <Val>

省略可。
<Val>で文字列を挿入するページ番号を設定する。指定がない場合、全ページに挿入する。

ページ番号は0オリジン。そのため、1ページ目を「0」から数える。

複数指定する場合はカンマで区切る。(例)"0,2-4"

-vertical

省略可。
縦書き指定。

指定がある場合、縦書きする。
指定がない場合、横書きする。

-align {1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9}

省略可。
挿入位置。指定がない場合「5: 中央」に配置。

1: 左上 2: 中央上 3: 右上
4: 左中 5: 中央 6: 右中
7: 左下 8: 中央下 9: 右下

1~9以外が指定された場合エラーとなる。

-angle <Val>

省略可。
<Val>で文字列の角度を指定。反時計回りが正の値。

横書きの場合のみ有効。

-font

[必須]

フォント設定。[*1]

-name <Val>

[指定必須]
フォント名。

-size <Val>

省略可。
フォントサイズ。

単位:point
指定がない場合、 12 point

-bold

指定がある場合、文字列を太字にする。
指定がない場合、文字列を太字にしない。

-italic

指定がある場合、文字列を斜体にする。
指定がない場合、文字列を正体にする。

-notEmbed

指定がある場合、フォントを埋め込まない。
指定がない場合、フォントを埋め込む。

-colorText <r> <g> <b>

省略可。
文字の塗りつぶし色。指定がない場合、黒色(0.0 0.0 0.0)

設定値の範囲:<r>, <g>, <b> それぞれ0.0~1.0

-colorOutline <r> <g> <b>

省略可。
文字の輪郭の色。指定がない場合、黒色(0.0 0.0 0.0)

設定値の範囲:<r>, <g>, <b>それぞれ0.0~1.0

-opacity <Val>

省略可。
文字列の透明度。指定がない場合、1.0(不透明)。

<Val>の範囲:0.0~1.0。
0.0が透明、1.0が不透明。

Please enter alt text.

[*1]:
『PDF Tool API』のコマンドラインアプリケーションにおけるフォント情報の利用や製品仕様に関しては『5-2 フォントについて』を参照してください