『PDF Tool API』で扱うフォントの仕様について説明します。
『PDF Tool API』におけるフォントを扱う機能は以下の通りです。
文字列の描画処理とフォントの埋め込み処理では、動作環境に存在するフォントを使用します。
フォント情報の参照先や、参照するための設定について説明します。
動作環境のフォントフォルダに存在するフォントを使用します。
フォントフォルダは、以下のパスに存在します。
{システムドライブ}:\WINDOWS\Fonts
フォントフォルダとは別の場所にあるフォントを使用する場合は、「フォント構築ファイル」の設定が必要です。
使用するフォントの配置フォルダを「フォント構築ファイル」で設定する必要があります。
フォント情報を特定のフォルダから取得したい場合、フォルダパスをフォント構築ファイル内に記入・設定する必要があります。
フォント構築ファイルは「font-config.xml」の名前を持つXMLファイルです。Windows版、Linux版を問わず、インストール時にインストーラによって以下のフォルダに配置されます。
{インストールフォルダ}\fontconfig\font-config.xml
フォルダパスは[font-config.xml]内の「font-folder」要素のpath属性の値として記述します。
例えばWindowsで「C:\TestFont」フォルダを指定したい場合、以下のように指定します。
font-config.xml記述例(Windowsの場合)
<font-config>
<font-folder path=”C:\TestFont”></font-folder>
</ font-config>
任意のフォルダに配置したフォント構築ファイルを反映させたい場合、環境変数を次のように指定します。
Windows版では、インストール時に環境変数を指定するオプションが選択可能です。その場合、インストーラによって配置される[font-config.xml]のフォルダパスが環境変数に指定されます。
注意:
Linux版ではWindows版とは異なりインストーラが環境変数の設定を行いません。その代わりに、環境変数が設定されたシェルスクリプト[run.sh]がインストーラによって配置されます。[run.sh]に関する詳細は『7-1-4 Linux版の実行方法』を参照してください。
PDFのページコンテントに文字列を描画したり、テキスト透かしを挿入する処理を行う場合、動作環境に存在するフォント情報を取得しこれを利用します。
フォント情報取得のために参照する場所などについては、『5-2-2 描画とフォント埋め込みに使用するフォントの参照先について』をご参照ください。
以下の種類のフォントを用いて描画処理が可能です。
PDF上のテキストには、PDF内にフォント情報が埋め込まれていないことがあります。、そのとき、動作環境に存在するフォント情報を使用してPDFへの埋め込みが可能です。
使用するフォント情報の参照先については、『5-2-2 描画とフォント埋め込みに使用するフォントの参照先について』を参照してください。
次のフォントについては、埋め込み指示があってもフォント情報は埋め込まれません。
フォント統合は、PDFに埋め込まれているフォントに対して行われます。
フォント統合の製品仕様には以下のものがあります。