5-3 カラープロファイルの扱い

本章では『PDF Tool API』でのカラープロファイルの扱いについて説明します。
具体的には、PDF/A変換の際にカラープロファイルを扱います。

5-3-1 カラープロファイルの検索

『PDF Tool API』はPDF/A変換のコマンドである「-fixedUpPDFA」でカラープロファイルを扱います。
その際、2種のパラメータ「-RGBProfile」、「-CMYKProfile」でプロファイル名を指定できます。

指定しなかった場合、『PDF Tool API』はsRGB2014.iccまたはJapanColor2001Coated.iccのカラープロファイルを検索します。各カラープロファイルの検索順は以下となり、Windows版とLinux版で検索順序が異なります。

[Windows版の場合]

  1. dllファイル[PdfTk80.dll]があるフォルダ内
  2. 環境変数[PTL80_ICCPROFILE_PATH]で指定されたフォルダ内

[Linux版の場合]

1. 環境変数[PTL80_ICCPROFILE_PATH]で指定されたフォルダ内

注意:

Linux版においては、カラープロファイルが未指定でなおかつ検索先にカラープロファイルが無かった場合はエラーとなります。
Windows版の場合はインストール時に環境変数を設定するオプションが選択可能です。詳細は『5-3-2 環境変数の作成』を参照してください。。

5-3-2 環境変数の作成

カラープロファイルの検索先を環境変数で指定することができます。

Windowsでは、インストールの際にオプション指定することでインストールフォルダ内のiccファイル配置フォルダを環境変数に設定可能です。詳細は『3-1-5 インストーラによりシステムに設定される内容』を参照してください。

Linuxでコマンドによる指定なしでカラープロファイルを扱う場合、この設定は必須です。

注意:
Linux版ではWindows版とは異なりインストーラが環境変数の設定を行うオプションはありません。その代わりに、環境変数が設定されたシェルスクリプト[run.sh]がインストーラによって配置されます。[run.sh]に関する詳細は『7-1-4 Linux版の実行方法』を参照してください。

5-3-3 カラープロファイルを扱う処理

『PDF Tool API』のコマンドラインアプリケーションでカラープロファイルを扱うコマンドは『第8章 各種コマンド』で扱います。具体的なコマンドは以下の通りです。

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