文字列を透かしとして挿入します。
test.pdfに「PDF Tool API V8.0テスト」という文字列をテキスト透かしとして全ページに挿入しout.pdfとして出力する。
テキスト透かしは以下の設定・配置で挿入される。
AHPDFToolCmd80.exe -setTextWatermark -text "PDF Tool API V8.0 テスト" -colorText 1.0 0.0 0.0 -angle 20 -align 5 -opacity 0.9 -font -name メイリオ -size 52 -d C:\test\test.pdf -o C:\sav\out.pdf
AHPDFToolCmd80 -setTextWatermark -text "PDF Tool API V8.0 テスト" -colorText 1.0 0.0 0.0 -angle 20 -align 5 -opacity 0.9 -font -name ipa-gothic -size 52 -d /home/antenna/test/test.pdf -o /home/antenna/sav/out.pdf
「-d」のパラメータに入力フォルダを、「-o」のパラメータに出力フォルダを指定して一括処理することができます。
フォルダ指定をされた場合は入力フォルダ内のPDFファイルに対し、文字列を透かしとして挿入します。
なお、出力ファイルは入力ファイル名と同一名で出力フォルダに出力されます。
パラメータ |
内容 |
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-text <Val> |
[必須] 透かしとして挿入する文字列の設定。 <Val>に設定する文字列にはマクロ文字列も利用可能です。詳細は『10-2 マクロ文字列』を参照してください。 |
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-colorText <r> <g> <b> |
省略可。 設定値の範囲:<r>, <g>, <b>それぞれ0.0~1.0 |
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-colorOutline <r> <g> <b> [*1] |
省略可。 設定値の範囲:<r>, <g>, <b>それぞれ0.0~1.0 [※「-acrobat」と併用不可] |
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-diagonal [*1] |
指定がある場合、透かしをページの対角線上に挿入する 「-tiling」が設定されている場合は無効 |
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-angle <Val> |
省略可。 |
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-rect <left> <bottom> <right> <top> [*1] |
省略可。 注意: [※「-acrobat」と併用不可] |
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-margin <top> <left> <bottom> <right> [*1] |
省略可。 注意: [※「-acrobat」と併用不可] |
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-align {1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9} |
省略可。 1: 左上 2: 中央上 3: 右上 1~9以外が指定された場合、エラーとなる。 |
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-zorder {1 | 2} |
省略可。 1: 前面 2: 背面 |
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-pageRange {1 | 2 | 3 | 4 | 5} |
省略可。 0: 全ページ 1~5以外が指定された場合、エラーとなる。 |
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-pageRangeCustom <Val> [*2] |
[「-pageRange 5」の場合:指定必須] 複数指定する場合はカンマで区切る。 例)-pageRangeCustom “0,2-4” [※複数範囲を指定する場合は「-acrobat」と併用不可] |
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-notInFirst |
指定がある場合、先頭ページには透かしを挿入しない。 「-pageRange 1」と同時に指定するとエラーとなる。 |
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-notInLast |
指定がある場合、最終ページには透かしを挿入しない。 「-pageRange 2」と同時に指定するとエラーとなる。 |
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-notDisplay |
指定がある場合、透かしを表示しない。 |
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-notPrint |
指定がある場合、透かしを印刷対象としない。 |
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-opacity <Val> |
省略可。 <Val>の範囲:0.0~1.0。 |
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-tiling [*1] |
指定がある場合、透かしをタイリング挿入する。「-rect」指定があるときは指定した範囲内でタイリングされる。 [※「-acrobat」と併用不可] |
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-acrobat |
省略可。 [*1]が付いたパラメータと同時指定した場合、および[*2]の条件と合致する場合はエラーとなる。 |
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-font |
[Linuxの場合は指定必須] 透かし文字列のフォント設定。[*3] |
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-name <Val> |
[Linuxの場合は指定必須] フォント名。 Windowsで省略された場合は日本語環境では「MS-Gothic」、それ以外の環境では「Arial」が設定される |
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-size <Val> |
省略可。 単位:point |
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-weight <Val> |
太さ。省略可。 |
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-bold |
指定がある場合、文字列を太字にする。 |
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-italic |
指定がある場合、文字列を斜体にする。 |
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-embed {true | false} |
省略可。 true: 埋め込む |
[*1]:
「-acrobat」と同時に指定するとエラーとなる。『PDF Tool API』独自の透かし専用パラメータ。
[*2]:
「-pageRangeCustom」でカンマ区切りで複数範囲を指定した場合、「-acrobat」と同時に指定するとエラーとなる。
[*3]:
『PDF Tool API』のコマンドラインアプリケーションにおけるフォント情報の利用や製品仕様に関しては『5-2 フォントについて』を参照してください