7-2 入出力ファイル・フォルダの指定

『PDF Tool API』のコマンドラインアプリケーションの多くは入出力ファイルを指定する必要があります。
本節では1つ1つファイルを指定する方法と、フォルダをまとめて指定する方法をそれぞれ解説します。

7-2-1 ファイル指定

入出力ファイルをファイルパスで指定します。すべてのコマンドで使用可能な指定方法です。
「-d」で入力ファイルパスを指定し、「-o」で出力ファイルパスを指定します。

[ファイル指定方法]

-d <入力ファイルパス> [パスワード] -o <出力ファイルパス>

[詳細情報:-d]

-d <入力ファイルパス> [パスワード]

「-d」で入力ファイルパスを指定します。
パスワードセキュリティが施された入力ファイルの処理も可能です。パスワードセキュリティが施された入力ファイルの場合はパスワード文字列を指定してください。文書を開くパスワードと権限パスワードの2種類が入力ファイルに付与されている場合は、権限パスワードを指定してください。

「-d」についての補足事項:

[詳細情報:-o]

-o <出力ファイルパス>

「-o」で出力ファイルパスを指定します。

「-o」についての補足事項:
  • ファイルパスにスペースが含まれる場合は、ファイルパスをダブルクォーテーション(")で囲んでください。
  • 出力を伴わないコマンドでは、出力ファイルパスの指定は不要です。(例:-getFileInfo : PDFの情報取得
    出力ファイルパスの指定の要・不要は『第8章 各種コマンド』に記載の各コマンドの仕様を参照してください。
  • 出力先には、存在するフォルダ上のパスを指定してください。パスが見つからない場合、エラーとなります。

[具体的な入出力ファイル指定例]

test 1.pdfを読み込み、<コマンド>で指定した処理内容を実行してout.pdfとして出力する。
このとき入力ファイルのパスワードは「ownerpass」である。

<Windows>

AHPDFToolCmd80.exe <コマンド> [パラメータ] -d "c:\test\test 1.pdf" ownerpass -o c:\sav\out.pdf

<Linux>

AHPDFToolCmd80 [コマンド] [パラメータ] -d "/home/antenna/test/test 1.pdf" ownerpass -o /home/antenna/sav/out.pdf

7-2-2 フォルダ指定

入出力先をフォルダパスで指定できます。フォルダ指定の可否や動作内容はコマンドごとに異なります。通常、入力時にフォルダパスを指定した場合は出力時にもフォルダパスを指定する必要があります。

「-d」で入力フォルダパスを指定し、「-o」で出力フォルダパスを指定します。「-d」「-o」のどちらも、基本的な製品仕様はファイル指定と同じです。

本項ではフォルダ指定時の扱いについて解説します。

[フォルダ指定方法]

-d <入力フォルダパス> [パスワード] -o <出力フォルダパス>

フォルダ指定時の「-d」の扱い

-d <入力フォルダパス> [パスワード]

「-d」で入力フォルダパスを指定します。
指定フォルダにパスワードセキュリティが施された入力ファイルがある場合も処理できます。その場合はパスワード文字列を指定してください。文書を開くパスワードと権限パスワードの2種類が入力ファイルに付与されている場合は、権限パスワードを指定してください。

補足事項:
  • 基本的な製品仕様はファイル指定と同様です。
  • フォルダパスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んでください。
  • 指定された入力フォルダパス直下にあるファイルが処理対象となります。サブフォルダ内のファイルは処理対象にはなりません。
  • 異なるパスワードでセキュリティが施された入力ファイルがフォルダ内に含まれていた場合、指定したパスワード以外の入力PDFに関してはエラーとなります。
  • フォルダ指定で複数のパスワードを指定することはできません。
  • フォルダ指定時の動作や入力ファイルの種別(PDF・画像など)はコマンドごとに異なります。
    フォルダ指定時の詳細な動作内容は『第8章 各種コマンド』に記載の各コマンドの仕様を参照してください。
  • 処理対象をフォルダ指定した場合は、複数のコマンド指定はできません。
    複数のコマンド指定に関する詳細は『10-1 コマンドの複数指定』を参照してください。
  • 一部のコマンドはフォルダ指定に対応していません。
    7-3 コマンド一覧』にフォルダ指定の可否を記した一覧がありますので参照してください。または、『第8章 各種コマンド』に記載の各コマンドの仕様を参照してください。

フォルダ指定時の「-o」の扱い

-o (出力フォルダパス)

「-o」で出力フォルダパスを指定します。

補足事項:
  • 基本的な製品仕様はファイル指定と同様です。
  • フォルダパスにスペースが含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んでください。
  • 出力を伴わないコマンドでは、出力フォルダパスの指定は不要です。(例:-getFileInfo : PDFの情報取得
    出力フォルダパスの指定の要・不要は『第8章 各種コマンド』に記載の各コマンドの仕様を参照してください。
  • 出力先には、存在するフォルダのパスを指定してください。パスが見つからない場合、エラーとなります。
  • フォルダ指定時の動作や出力ファイルの種別(PDF・画像など)はコマンドごとに異なります。
    フォルダ指定時の詳細な動作内容は『第8章 各種コマンド』に記載の各コマンドの仕様を参照してください。
  • 処理対象をフォルダ指定した場合は、複数のコマンド指定はできません。
    複数のコマンド指定に関する詳細は『10-1 コマンドの複数指定』を参照してください。
  • 一部のコマンドはフォルダ指定に対応していません。
    7-3 コマンド一覧』にフォルダ指定の可否を記した一覧がありますので参照してください。または、『第8章 各種コマンド』に記載の各コマンドの仕様を参照してください。

[具体的な入出力フォルダ指定例]

「in 2」フォルダ内のファイルを処理対象として<コマンド> [パラメータ]で指定した処理内容を実行し、「out」フォルダにファイルを出力する。
このとき全入力ファイルのパスワードは「ownerpass」である。

<Windows>

AHPDFToolCmd80.exe <コマンド> [パラメータ] -d "c:\in 2" ownerpass -o c:\out

<Linux>

AHPDFToolCmd80 <コマンド> [パラメータ] -d “/home/antenna/in 2” ownerpass -o /home/antenna/out

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