『PDF Tool API』のコマンドラインアプリケーションの多くは入出力ファイルを指定する必要があります。
本節では1つ1つファイルを指定する方法と、フォルダをまとめて指定する方法をそれぞれ解説します。
入出力ファイルをファイルパスで指定します。すべてのコマンドで使用可能な指定方法です。
「-d」で入力ファイルパスを指定し、「-o」で出力ファイルパスを指定します。
-d <入力ファイルパス> [パスワード] -o <出力ファイルパス>
-d <入力ファイルパス> [パスワード]
「-d」で入力ファイルパスを指定します。
パスワードセキュリティが施された入力ファイルの処理も可能です。パスワードセキュリティが施された入力ファイルの場合はパスワード文字列を指定してください。文書を開くパスワードと権限パスワードの2種類が入力ファイルに付与されている場合は、権限パスワードを指定してください。
-o <出力ファイルパス>
「-o」で出力ファイルパスを指定します。
test 1.pdfを読み込み、<コマンド>で指定した処理内容を実行してout.pdfとして出力する。
このとき入力ファイルのパスワードは「ownerpass」である。
AHPDFToolCmd80.exe <コマンド> [パラメータ] -d "c:\test\test 1.pdf" ownerpass -o c:\sav\out.pdf
AHPDFToolCmd80 [コマンド] [パラメータ] -d "/home/antenna/test/test 1.pdf" ownerpass -o /home/antenna/sav/out.pdf
入出力先をフォルダパスで指定できます。フォルダ指定の可否や動作内容はコマンドごとに異なります。通常、入力時にフォルダパスを指定した場合は出力時にもフォルダパスを指定する必要があります。
「-d」で入力フォルダパスを指定し、「-o」で出力フォルダパスを指定します。「-d」「-o」のどちらも、基本的な製品仕様はファイル指定と同じです。
本項ではフォルダ指定時の扱いについて解説します。
-d <入力フォルダパス> [パスワード] -o <出力フォルダパス>
-d <入力フォルダパス> [パスワード]
「-d」で入力フォルダパスを指定します。
指定フォルダにパスワードセキュリティが施された入力ファイルがある場合も処理できます。その場合はパスワード文字列を指定してください。文書を開くパスワードと権限パスワードの2種類が入力ファイルに付与されている場合は、権限パスワードを指定してください。
-o (出力フォルダパス)
「-o」で出力フォルダパスを指定します。
「in 2」フォルダ内のファイルを処理対象として<コマンド> [パラメータ]で指定した処理内容を実行し、「out」フォルダにファイルを出力する。
このとき全入力ファイルのパスワードは「ownerpass」である。
AHPDFToolCmd80.exe <コマンド> [パラメータ] -d "c:\in 2" ownerpass -o c:\out
AHPDFToolCmd80 <コマンド> [パラメータ] -d “/home/antenna/in 2” ownerpass -o /home/antenna/out