> Pdfsvcm40 test.xls
引数に入力ファイルのみを指定すると、PDF Server のデフォルト状態(単純にPDFに変換するだけ)で入力ファイルをPDFへ変換します。入力ファイルはイメージ、テキスト、Microsoft Officeファイルなどです。変換されたPDFファイルは入力ファイルと同じフォルダに出力されます。
> Pdfsvcmd40 test.bmp -O
引数の入力ファイルの後に[-O]オプションを付加すると、OCRを実行してPDFに変換します。ただし、入力ファイルはイメージ(画像)ファイルのみで、それ以外のファイル(例えばテキストファイルなど)を指定した場合にはオプションは無視(OCRを実行できないため)されます。変換されたPDFファイルは入力ファイルと同じフォルダに出力されます。
> Pdfsvcmd40 test.doc -D 透かし付き(社外秘)
引数の入力ファイルの後に[-D]オプションを付加し、その直後にドライバの印刷設定名(上の例では「透かし付き(社外秘)」)を入力すると、その印刷設定を利用してPDF変換します。このオプションが有効になるのは、入力ファイルがMicrosoft Officeファイルです(PDFドライバを利用して変換するもののみ)。指定したドライバの印刷設定名が誤っている場合には、「Default」設定を用いて変換します。変換されたPDFファイルは入力ファイルと同じフォルダに出力されます。
> Pdfsvcmd40 test.jtd -A ………①
> Pdfsvcmd40 test.jtd -A -D 透かし付き(社外秘) ………②
引数の入力ファイルの後に[-A]オプションを付加するとアプリケーション変換を行います(上記は一太郎ファイルの場合の例です)。
アプリケーション変換を行う時には、変換対象となる文書ファイルの拡張子に関連付けたアプリケーションがインストールされている必要があります(インストールされていない場合の動作保証はされていません)。また、変換時にPDFドライバの設定を利用したい場合は上記例の②のように[-D]オプションを併用することができます。[-D]オプションが設定されていない場合には「Default」設定を用いてPDF変換を行います。アプリケーション変換を用いて「Microsoft Office ファイル」を変換することもできますが、通常の変換と異なる結果になる場合がありますので注意して下さい。変換されたPDFファイルは入力ファイルと同じフォルダに出力されます。
なお、アプリケーション変換はマルチプロセスに対応しておりません。アプリケーション変換が実行されている最中に他のPDF Serverコマンドを実行することはできません(エラーになります)。
> Pdfsvcmd400 test.doc -S 変換設定1
引数の入力ファイルの後に[-S]オプションを付加し、その直後に変換設定名を入力すると、変換時にその変換設定を利用します。変換設定は別途「設定編集ツール」を用いて作成します。この場合はPDFだけではなく、TIFFやJPEG、OCRテキストファイルの出力も行う事ができます。変換設定の全てが有効になる訳ではありませんが(詳細についてはユーザーズマニュアルを参照して下さい)、ほとんどのPDF Serverの機能が利用できます。変換されたPDFファイルは入力ファイルと同じフォルダに出力されます。なお、変換設定を利用した変換はマルチプロセスに対応しておりません。変換設定を利用した変換処理が実行されている最中に他のPDF Serverコマンドを実行することができません(エラーになります)。
> Pdfsvcmd40 test.ppt -Out c:¥pdfserver¥out
引数の入力ファイルの後に[-Out]オプションを付加し、その直後に出力先フォルダのパスを指定します。これは他の[-O] [-D] [-A] [-T]各オプションとも併用できます(オプションの指定順序は問いません)。変換後の出力ファイルは[-Out]オプションの後に指定したフォルダパスに出力されます。[-T]オプションの場合、タスク設定よりも[-Out]オプションの方が優先となりますので注意して下さい。PDF以外の TIFF や JPEG,テキストファイルもすべて[-Out]オプションで指定したフォルダパスに出力されます。なお、出力ファイル形式がテキストの場合には、マルチプロセスに対応しておりません。これらの形式のファイルが出力される処理が実行されている最中に他のPDF Serverコマンドを実行することができません(エラーになります)。
> Pdfsvcmd40 -J test1.pdf test2.pdf test3.pdf test4.pdf
PDF Serverコマンドでは「結合」だけが変換と同時に行う事ができません。結合を行うにはコマンドの後に[-J]オプションを入力し、その後に結合したいPDFファイル(結合できるのは、セキュリティが設定されていないPDFファイルのみです)を列挙して入力します。結合されたPDFファイルは最初に指定されたPDFファイルと同じフォルダに出力されます。また[-Out]オプションを指定した場合は入力された任意のフォルダパスに出力されます。出力ファイル名は最初に指定したファイル名の頭に「cmb_」を付加したもの(上記例の場合は「cmb_test1.pdf」です)となります。
Webアプリケーションなど、他のアプリケーションからPDF Serverコマンドを使用する場合、以下の事に注意して下さい。
複数のPDF Serverコマンドを同時に実行する場合、並行して実行されるプロセス数に応じたシステムリソースが必要になります。特にPDFドライバを用いたMicrosoft Office文書のPDF変換やサイズの大きな画像のPDF変換を行う場合には大量のリソースを必要とします。メモリ不足によるエラーやCPU負荷の増大によるレスポンスの悪化といった無用なトラブルの発生を避けるためにも、以下の条件を考慮して運用することをお薦めします。