「タスクについて」にあるように、複数のタスクが動作している場合、変換動作は基本的に“早い者勝ち”です。そのため、すべてのタスクで監視時間を同じ、もしくは殆ど差が無い時間に設定すると状況によっては、後のタスクの変換処理が始まりません。そのため、タスクの連動も考えた監視時間の設定が必要となります。
例えば、タスクA、B、Cがあったとして、タスクAの出力フォルダがタスクCの入力フォルダだったとします。この場合、以下のような監視時間ですと、図に示す通り、ほぼタスクAとタスクBで常に処理が行われている状態になります。PDF Serverは早い者勝ち、尚且つタスク設定順に起動がかかるので、状況によってはタスクCになかなか変換処理が回ってこない可能性があります。
タスクA → 10秒 タスクB → 10秒 タスクC → 20秒
考え方としては、それぞれのタスクの監視動作が同じタイミングで始まらないようにする事がベストです。また、監視時間の間隔もタスクが増えれば増えるほどあける必要があり、タスク同士がなるべく同じタイミングで監視動作を行わないようにするため、以下のように工夫します。これならタスクAが終わった頃にタスクCが起動される事が多くなるため、タスクBも気にしつつ、連携しやすいと言えます。
タスクA → 20秒 タスクB → 45秒 タスクC → 25秒
監視時間については、運用後にも負荷によって変更する事が最終的に適切な動作につながります。一番良いのは連動タスクのみ(上記例ではタスクAとタスクC)で設定を行う事です。多数設定したタスクで動作を均衡化するのは非常に難しい事だけは常に留意する必要があります。