圧縮

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この画面を使って、PDFファイル出力時の圧縮方法についての設定を行います。

ダウンサンプリング
以下のいずれかの方法で文書中にある指定した以上の解像度を持つカラー/グレースケール/白黒画像について、指定する解像度までダウンサンプリング(解像度変換)を行います。

バイリニア法

サンプル領域のピクセルを平均化し、領域全体を指定解像度の平均ピクセルカラーに置き換えます。

バイキュービック法

加重平均を用いてピクセルカラーを決定します。複雑な計算を行うため、時間を要しますが、情報の損失が少なく自然な画像が得られます。

ニアレストネイバー法

サンプル領域の中心のピクセルを選択し、領域全体を選択したカラーに置き換えます。ダウンサンプルよりも短時間で処理できますが、生成される画像はより粗いものになります。

圧縮方法
ページ上にある画像の圧縮方法を指定します。

カラーグレースケール画像

圧縮方法

説明

自動(JPEG, zlib)

ページ上に存在するそれぞれの画像について、指定された画質でJPEG圧縮とZIP圧縮の双方を行い、サイズが小さい方の圧縮方法を採用します。出力されるPDFファイルのサイズを小さくすることができますが、処理に時間を要します。

JPEG

指定された画質によるJPEG圧縮を行います。JPEG圧縮は、写真など自然画向きの圧縮方法です。また、非可逆変換であるため、圧縮率を上げるほど画像の劣化が発生します。

zlib(ZIP)

ZLIB(ZIP)圧縮を行います。ZIP圧縮は、Microsoft Officeのオートシェイプ図形や画面スナップショット画像などインデックスカラー画像向きの圧縮形式です。また、可逆変換であるため、圧縮しても画像が劣化することはありません。

JPEG2000

指定された画質によるJPEG2000圧縮を行います。この方法は、出力するPDFのバージョンとして1.5以降を選択している場合に利用できます。JPEG圧縮同様、この圧縮方法も非可逆変換です。JPEG圧縮より複雑な処理を行うためJPEG圧縮より時間を要しますが、JPEG圧縮の場合よりも画像の劣化を抑えることが出来ます。

JPEG2000による画像圧縮は、「PDFバージョン」タブ画面でPDFバージョンとして「PDF/X-4:2008」が選択されている場合には、選択することができません。

自動(JPEG2000,zlib)

ページ上に存在するそれぞれの画像について、指定された画質でJPEG2000圧縮とZIP圧縮の両方を行い、サイズが小さい方の圧縮方法を採用します。この方法は、出力するPDFのバージョンとして1.5以降を選択している場合に利用できます。JPEG2000圧縮は、JPEG圧縮より複雑な処理を行うため、自動(JPEG)を指定した場合より更に時間を要します。

白黒画像

圧縮方法

説明

None

画像圧縮を行いません。

CCITT Group 3

CCITT Group 3(G3 Fax)圧縮を施します。

CCITT Group 4

CCITT Group 4(G4 Fax)圧縮を施します。

Run Length

Run Length(RLE)圧縮を施します。

zlib(ZIP)

ZLIB(ZIP)圧縮を施します。

テキストとラインアートの圧縮
PDFファイル中のテキストやラインアート(線画)部分をZIP圧縮するか否かを設定します。通常、このオプションは選択した状態にします。

オブジェクトレベルの圧縮を行う
これは、出力するPDFのバージョンとして、1.5以降を指定した場合に有効となるオプションです。PDF Ver.1.5で用意された機能を利用して、よりファイルサイズを小さくすることができます。

ASCIIフォーマットで出力する
PDFファイル内の画像や圧縮されたテキストなど、PDFファイル中のバイナリデータ部分をASCIIフォーマットの文字情報として出力します。出力されるファイルの内容をテキストエディタで確認できる反面、出力されるファイルサイズが大きくなります。通常、このオプションは、外した状態にしておきます。