5.1. Linux環境

5.1.1. .NET SDKのインストール

(1) 4.2.1 付録1.Linux環境への.NET8ランタイムのインストール方法』の(1)のインストールコマンドを

sudo dnf install dotnet-sdk-8.0

に変更して実行します。

これは.NET8をランタイムとしてではなく、SDKとしてインストールするコマンドです。

(2) インストールしたSDKのバージョンは以下のコマンドとオプションで確認できます。

dotnet --list-sdks

これを実行すると、

「8.0.21 [/home/test/.dotnet/sdk]」

のようにSDKバージョンが表示されます。

5.1.2. Visual Studio Codeのインストール

(1) Download Visual Studio Code

https://code.visualstudio.com/download

を開いて「.rpm」をダウンロードします。

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(2) ダウンロードしたrpmファイルをクリックして開きます。

左上の「インストール」ボタンを押すとインストールが始まります。

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インストールが完了した後、Visual Studio Codeを開きます。

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(3) VSCode拡張機能「Japanese Language Pack for VS Code」のインストール

以下の手順でVSCodeの表示を日本語化します。

  1. 左側アクティビティバーにある拡張機能をクリック
  2. 開いたサイドバー上部にある検索欄に「Japanese」と記入
  3. 結果に表れる「Japanese Language Pack for VS Code」を選択
    Please enter alt text.
  4. 青色の「install」ボタンを押す

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5. インストール終了後にVSCodeの再起動をする

再起動後はVSCodeの表示が日本語になっています。

(4) VSCode拡張機能「C#」のインストール

  1. 左側アクティビティバーにある拡張機能をクリック
  2. 開いたサイドバー上部にある検索欄に「C#」と記入
  3. 結果に表れる「C#」を選択

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4. 青色の「install」ボタンを押す

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これでC#の拡張機能のインストールが完了します。

5.1.3. プロジェクトの作成

「フォルダを開く」と「ターミナル経由で作成する」の2つの手順を踏む必要があります。

5.1.3.1. フォルダを開く

  1. 左側アクティビティバーにあるエクスプローラーを選択します。
  2. サイドバーに表示された「フォルダーを開く」をクリックします。
    または、メニューバー左上の「ファイル」を選択し、開いたメニューの「フォルダーを開く」をクリックします。

Please enter alt text.Please enter alt text.

(3) プロジェクトのファイルを生成するフォルダを指定して右上の「開く」をクリックします。
(画像ではtest_net8というフォルダを指定しています)

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(4) 下記のダイアログが表示されるので「はい、作成者を信頼します」を選択します。

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(5) 左側のサイドバーのエクスプローラーに指定したファイル名が表示されます。

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5.1.3.2. ターミナルを開く

(1) 「ターミナル」メニューの「新しいターミナル」を選択します。

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新しいターミナル画面が開きます。

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(2) 開かれたターミナル画面に以下の dotnet new コマンドを入力します。

dotnet new console --framework net8.0 --use-program-main

これにより新しいコンソールアプリケーションのプロジェクトが作成されます。

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( 参考:dotnet new <TEMPLATE> - .NET CLI | Microsoft Learn

5.1.4. PDF Tool API のサンプルコードを使用したプログラムの作成

(1) PDF Tool APIのインストール

2.PDF Tool APIの開発環境を整える」をご参照ください。

  1. VSCodeを起動してプロジェクトを作成します。
    5.1.3 プロジェクトの作成」をご参照ください。
  2. 「(フォルダ名).csproj」 を開いて以下の赤字箇所を追記します。

<HintPath> に記入するのはPdfTkNet8_80.dllの配置パスです。
以下の例はPDF Tool APIのインストール時にパス指定をしなかった場合です。

<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">

 <PropertyGroup>
  <OutputType>Exe</OutputType>
  <TargetFramework>net6.0</TargetFramework>
  <ImplicitUsings>enable</ImplicitUsings>
  <Platform>x64</Platform>
  
<Nullable>enable</Nullable>
 </PropertyGroup>

 <ItemGroup>
  <Reference Include="PdfTkNet8_80">
   <HintPath>/usr/AHPDFToolLib80/lib/PdfTkNet8_80.dll</HintPath>
  </Reference>
 </ItemGroup>

</Project>

(4) 「ファイル」メニューの「ファイルを開く」を選択して使用したいサンプルコードのcsファイルを開きます。

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「このワークスペースで信頼されていないファイルを許可しますか?」のダイアログが出た場合は「開く」を選択します。

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(5) 「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択してプロジェクト生成時に作成された「Program.cs」に上書き保存します。
または、「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」を選択して別名保存を行い、その後「Program.cs」を選択し右クリックメニューで「削除」します。

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(6) ターミナルに下記のdotnet buildコマンドを入力しビルドを行います。

dotnet build -c Release

(7) ビルドが完了したら、ターミナルに下記のdotnet runコマンドを入力し、実行します。

dotnet run

プログラムに引数が必要な場合は「run」のあとに引数を記入してください。