PDF、組版と文書変換のアンテナハウス株式会社
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項目 | 内容 |
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ユーザ名 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
製品の種類 | XSL Formatter V3(Windows版) |
ライセンスタイプ | クライアントライセンス |
稼動開始時期 | 2005年 11月 |
開発会社 | 自社開発 |
「大学入試問題を扱った教材誌面の組版」(以降,『入試問題』)での成功を受け,高校の地歴公民科の定期テスト対策問題集を手がけました。問題と解答解説の複雑なレイアウトを実現しました。
下記以外は『入試問題』の方法を踏襲しています。
【スキーマ作成】
社内の制作技術担当者が編集担当者と連携し,『入試問題』で作成したものを改良しました。スタイルシート開発の負荷減のために安直な構造にすると,XMLインスタンスが後々再利用できないものになってしまうため,まずは教材としての構造をきちんと定義しました。スタイルシートは,その構造に合わせて作成しました。
【XMLインスタンス作成】
今回は全問題新規作成のため,レイアウトソフトで原稿執筆し,タグエディタにコピーペーストするという方法を採りました。また,原稿作成~校正段階では「問題」ひとユニット,つまり問題・解答解説1ページずつを併せてひとファイルとして管理・組版を行いました。そして入稿前に全ファイルをマージして,組版を行いました。
そのためスキーマでは,「問題」を一つのユニットに見立て,複数種類のコンテンツと,同形態のユニットである「問題」を,いずれも複数,順不同に持てるようにしました。「問題」のユニットは,無制限にネストできます。これは,MacOSやWindowsのファイルシステムに似ています(「問題」=フォルダ,コンテンツ=ファイル)。
このような文書構造のため,複雑な構造をとる「問題」も破綻なく表現できます。また,スタイルシートでは再帰的処理ができるとともに,「問題」の階層に応じてインデントを下げることも可能です。
スキーマでは「問題」のすべてのコンテンツはひとくくりで保持されていますが,スタイルシートにて,
するよう,制御しています。
誌面サンプル:左が問題ページ・右が解答解説ページ
『入試問題』で挙げた理由に加え,トンボ,細かな段組設定など,XSL-FOで未定義だが運用上必須の設定について,バージョンアップで速やかに実装される点。