PDF、組版と文書変換のアンテナハウス株式会社
PDF、組版と文書変換のアンテナハウス株式会社
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項目 | 内容 |
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ユーザ名 | 株式会社ベネッセコーポレーション |
製品の種類 | XSL Formatter V3(Windows版) |
ライセンスタイプ | クライアントライセンス |
稼動開始時期 | 2005年 5月 |
開発会社 | 自社開発 |
ベネッセコーポレーションは,「進研ゼミ」などの通信教育を事業としており,毎年膨大な点数・部数の教材を刊行しています。従来,教材誌面はQuarkXPressなどの組版ソフトで制作していましたが,社内に汎用形式でデータを残すため,XMLおよびXSL-FOでの制作方法を導入しました。この教材では初年度だけで800ページ以上の誌面をこの方法で制作し,汎用データをストックしました。
【スキーマ作成】
社内の制作技術担当者が編集担当者と連携して担当しました。入試問題の構造は単純そうに見えて実際にはかなりバリエーションに富んでいましたので,汎用性の高いスキーマを作成しました。
【スタイルシート作成】
社内の制作技術担当者が担当しました。後々のメンテナンスを考え,単一のスタイルシートで縦組(国語),横組(国語以外)を扱うようにしました。
【XMLインスタンス作成】
対象が大学入試問題なので,既存のコンテンツは問題のコピーだけです。
XMLインスタンス作成は,スキーマに基づき問題の内容にタグをつけていく必要があるため,「機械ではなく人の判断を伴う煩雑なルーチンワーク」になります。
人海戦術を採るべきですが,人件費を考慮し,中国大連の協力会社に研修を行った上,委託しました。
【組版】
協力会社作成のXMLインスタンスと社内作成のスタイルシートを使い,XSLFormatterで行いました。
【校正】
XSLFormatterで組版したものをPDF出力し,編集担当者が通常の校正を行いました。編集担当者はXMLインスタンスは見ていません。校正での朱入れは制作技術担当者が確認し,XMLインスタンスの間違いか,スタイルシートの不具合かを見極めました。
この見極めは,組み上がった誌面及びXMLインスタンス,さらにはスタイルシートを確認する必要があったため,思った以上に負荷がかかりました。また,組版開始後にスタイルシートを修正すると,予期せぬ結果,つまり,誌面Aの不具合解消のため修正すると,誌面Bで不具合が生じる,といったこともありました。ただ,この原因はひとえにスタイルシート作成技術の拙さおよび見極め不足にあります。
【入稿】
V3.2はPDF-X1a書き出しはできなかったので,AdobeAcrobatのプラグインPitStopを使ってX1aに変換し,入稿しました。
【効果】