DITA CCMS 調査レポート2013

はじめに

世界中で作成されている情報の量は、企業のグローバル化にともない年々増加しています。企業が進めているさまざまなプロジェクトには、マニュアル、Webサイト、カタログ、カスタマーサ-ビス、ナレッジベース、技術資料、仕様書、グラフィックスなど、多種多様な情報があります。 そこで、次のような点でコンテンツを管理する仕組みと使いこなすためのノウハウが重要になります。

  • コンテンツを取り扱う担当者が、決められたルールの中で編集と配信ができる
  • ユーザーが、グローバル対応のコンテンツをいつでも、デバイスを問わずに利用できる
  • 企業内の関係者が、グローバルのコンテンツをいつでも閲覧できる

そして、これらの条件を満たすには、正確かつスピード感のある情報提供手段として、技術情報の取り扱いに向いているDITAの規格とコンテンツを的確に管理できるDITA CCMSが有効です。

DITAは国際標準規格で、情報の再利用に関するベストプラクティスを備えており、公開されていて利用に制限がないことから、最も柔軟かつ便利な仕組みです。

本書は、メーカーやサービスプロバイダーでの情報開発プロジェクトで実際に苦労してきたこと、今まで調査したDITA対応のCCMSについてまとめています。 これからDITAを導入する方々が同じ徹を踏まずに、DITAの導入効果やあるべき導入方法、導入プロジェクト全体のイメージを念頭におきながら、情報開発を効率的に遂行できるようになることを祈って本書を作成しました。

表紙画像

目次

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    • 免責事項
    • 本書の利用にあたって
    • 商標について
    • 対象読者
    • 用語定義
    • 1-1 テーマ
    • 1-2 調査目的
    • 1-3 ベンダー・CCMS選定の基準
    • 1-4 調査対象ベンダー
    • 1-5 調査方法
    • 1-6 調査期間
    • 1-7 企画・調査・編集
    • 2-1 概要
    • 2-2 DITA CCMS の位置付け
    • 2-3 DITA CCMS の分類
    • 3-1 業務のミッション
    • 3-2 情報収集
    • 3-3 CCMS 導入検討プロジェクトの進め方
    • 4-1 利用形態
    • 4-2 プラットフォーム
    • 4-3 データベース
    • 4-4 日本語対応
    • 4-5 対応オーサリング環境
    • 4-6 ユーザー数、利用規模
    • 4-7 ユーザーインターフェース
    • 4-8 マップ
    • 4-9 サブマップ
    • 4-10 メタデータ
    • 4-11 検索機能
    • 4-12 Webベースのレビューとオーサリング
    • 4-13 非XML ファイルの管理機能
    • 4-14 レポート機能
    • 4-15 イベント管理
    • 4-16 条件処理
    • 4-17 conref
    • 4-18 conkeyref
    • 4-19 keyref
    • 4-20 サポートするスキーマ言語の種類
    • 4-21 ワークフロー
    • 4-22 バージョン管理
    • 4-23 ベースライン
    • 4-24 ZIPによる受け渡し
    • 4-25 多言語管理
    • 4-26 逆引き
    • 4-27 ファイル共有を実現するプロトコル
    • 4-28 出力環境との連携
    • 4-29 Webサービス(Web API)の有無
    • 4-30 スケーラビリティー(拡張性)
    • 4-31 マルチロケーション
    • 4-32 製品構成
    • 4-33 契約体系
    • 4-34 パイロット版の有無
    • 4-35 導入費用の目安
    • 5-1 SDL LiveContent Architect
    • 5-2 Astoria
    • 5-3 Componize
    • 5-4 Dante
    • 5-5 DocZone DITA Publisher
    • 5-6 DITA Exchange
    • 5-7 NEXTDarwin
    • 5-8 DITA CMS
    • 5-9 Teamcenter
    • 5-10 XDocs
    • 6-1 予算
    • 6-2 データベースを利用するリスク
    • 6-3 業務環境の変化
    • 6-4 ライン業務化
    • 6-5 レイアウトデザイン
    • 6-6 多言語管理
    • 6-7 人員の配置
    • 6-8 人財育成
    • 6-9 レガシーデータの移行
    • 6-10 サービスプロバイダーとの付き合いかた
  • 索引