XSL Formatter V2 Q&A

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Q.  ハイフネーションをサポートしていますか。 [No.2002011504]
A. 

TeX のハイフネーション辞書を利用することができますが、辞書はご自身で用意していただかなければなりません。XSL Formatter には、米国英語用の辞書のみが添付されています。

弊社では、TeXの辞書によらない「XSL Formatter ハイフネーションオプション」を販売しています。 「XSL Formatter ハイフネーションオプション」をご購入いただけば、ご自身でハイフネーション辞書をご用意していただく必要なく、40言語以上のハイフネーション処理が可能になります。詳しくは、弊社Webサイトをご覧ください。


Q.  XMLパーサとXSLTプロセサは、どれを使っていますか。 [No.2002011522]
A. 

Microsoft の Microsoft XML パーサV3(MSXML3.dll)の中のパーサ機能とXSLTプロセサ機能を使っています。


Q.  XSLTプロセサとして、MSXML3.dll が必要ということですが有償なんでしょうか。また、どこから入手できますか。 [No.2002011523]
A. 

MSXML3.dll は正式名称「Microsoft XML Parser Version 3.0」として、無償で配布されています。入手先とインストール方法等につきましては、こちら をご覧ください。


Q.  XSLスタイルシートでXSL-FOに変換する処理には、Xalan、SAXONなどの他のXSLTプロセサを使いたいのですが、大丈夫でしょうか。 [No.2002011524]
A. 

はい。大丈夫です。V1.1ではXSLTプロセサを Microsoft XML パーサ以外のものに変更することはできませんでしたが、XSL Formatter では、XSLTプロセサとして別のものも使えるようになりました。また、XSL-FOのファイルを入力ファイルとして指定できますので、別のXSLTプロセサでXSL-FOファイルを作成して、それを入力ファイルとすることもできます。
XSL-FOに変換する部分を、XSL Formatter を使わないで行って、変換後のXSL-FOファイルを XSL Formatter に入力することもできます。


Q.  HTMLファイルを XSL Formatter で表示することはできますか。 [No.2002011525]
A. 

まず、HTMLファイルが、XMLの整形式文書の基準を満たしていることが前提になります。HTMLでは終了タグの省略ができますが、終了タグが省略されていると整形式になりません。まず、HTMLファイルをXMLの整形式に沿うように修正してください。それから、HTMLのタグをFOに変換するXSLTスタイルシートを作成してください。そうすれば、XSL Formatter で表示できます。


Q.  W3CのXSL-FO仕様を完全に実装していますか。 [No.2002011527]
A. 

V2では、完全には実装していません。Recommendation のBasicレベルの大部分とExtendedの一部を実装しています。詳しくはこちらをご覧ください。


Q.  フォントはどうなりますか。 [No.2002011528]
A. 

XSL-FOファイルでは、ブロック要素(fo:block)やインライン要素(fo:inline)のプロパティでフォント名や文字の大きさなどを指定できます。指定された名称のフォント名が、XSL Formatter が動作するWindowsにないときは、代替フォントで組版します。


Q.  XMLファイルから外部参照しているオブジェクトの表示と印刷はできますか。 [No.2002011530]
A. 

<fo:external-graphic src="url(ファイルのURL)"/> に参照ファイルを記述してください。このファイルを表示するためには、InternetExplolre5.0以降と、当該ファイル形式用のプラグインをお使いのPCにインストールしてください。ただし、プラグインの作り方によっては、正常に動作しない場合があります。


Q.  TeX の表示・印刷はできますか。 [No.2002011532]
A. 

残念ですが、サポートしておりません。


Q.  XSL Formatter はそのまま英語圏でも使えますか。例えば、XSL Formatterの組版エンジン(AXFO.dll)は、英語版のWindows環境でも動作しますか。 [No.2002011535]
A. 

はい。AXFO.dllは、Windowsの言語に依存しません。メッセージにつきましては、英語と日本語の両方の文字列リソースがひとつのDLLの中にあり、日本語Windowsで実行すると日本語が、それ以外なら英語が出ます。


Q.  XSL Formatter で、PDFファイルに出力できますか。 [No.2002011536]
A. 

XSL Formatter で印刷するときに、WindowsのプリンタドライバとしてAdobe社の「Acrobat Distiller」または「Acrobat PDF Writer」を指定すれば、PDFファイルを作ることができます。さらに、XSL Formatter V2からアンテナハウス独自開発の「PDF出力オプション」も品揃え致しました。PDF出力オプションを使用すれば、Acrobat Distiller や Acrobat PDF Writerは 不要です。


Q.  msxml parser Ver3ではなく msxml parser Ver4 を使用することは可能ですか。 msxml parser Ver4 を使用するように変更する設定方法は。 [No.2002030101]
A. 

XSL FormatterはMSXSL3とMSXSL4が使用可能です。特別な設定は必要ありません。XSL Formatterはレジストリ情報から、次の順序で使用するMSXSLを検索します。

  1. MSXML 4がインストールされているか検索します。
  2. MSXML 4が発見できなかった場合は、次にMSXML 3がインストールされているか検索します。
  3. MSXML 3が発見できなかった場合は、次にMSXML 3以前のMSXSLがインストールされているか検索します。ただしこの場合はXSLT変換が正常に行われないことが予想されます。

Q.  XSLファイルとXMLファイルではなく、直接FOファイルを指定することは可能ですか。 [No.2002030803]
A. 

はい、できます。XSL Formtterは指定されたファイルがXSLファイルかFOファイルかを自動的に判別して組み版を行います。もちろんFOファイルを指定した場合はXSL(stylesheet)は必要ありません。


Q.  XSL Formatter V2は、GUIベースのXSLFOオーサリング・ツールになりましたか。 または、前と同じようにXSLFOのコードを編集して、それをプレビューするツールの強化版ですか。 [No.2002032503]
A. 

XSL Formatter V2 は、GUIベースのXSLFOオーサリング・ツールではありません。 V2では、XSLFOをフォーマットして印刷したり、PDFにするための機能を強化しています。


Q.  XSL Formatter はマルチスレッドアプリケーションですか。 [No.2002041201]
A. 

XSL Formatter はマルチスレッド(アパーティメントスレッドモデル)として設計されています。


Q.  大きなファイルを処理するとき、もっと高速で処理をする方法がありませんか。 [No.2002041202]
A. 

パソコンのCPU速度を上げて、メモリを増設することで、XSL Formatter V2 の組版速度を上げることができます。しかし、それ以外の方法はありません。

XSL Formatter V3 はプログラムのアーキテクチャを変更して組版処理を大幅に高速化しました。ただしメモリ使用量はFOの構造に依存します。
XSL Formatter V3 は fo:page-number-citation が解決したページからPDFに出力して、出力したページデータをメモリから削除しますので、ページ数が多くなってもメモリ使用量は増えません。 ただし、先頭に目次があって、fo:page-number-citation が最終ページを参照しているような場合は、メモリ使用量はページ数に応じて増えます。


Q.  XSL Formatter のオンラインヘルプに、「Window95/98/MEでは、一部使えない機能があります。」とありますが、どの機能が使えないのですか。 [No.2002042601]
A. 

Window95/98/MEでは、次の制限事項があります。

  1. ページマスターのreference-orientationで、指定できる値は "0" だけです。
  2. プリント出力時の紙のサイズは、A4以下のサイズとレターサイズに限られます。もしそれ以外のサイズを指定すると、オーバーフローエラーが発生します。

Q.  XSL Formatterは15,000 ページのドキュメントをフォーマットすることができますか。 [No.2002061401]
A. 

社内測定では、テキストのみのFOファイルを10,000ページのものまではできることは確認していますが、テーブルや、画像を含んでいる場合はもっとページ数が限られてきます。この問題は今後改良すべきと思っております。


Q.  ページにまたがったブロックで、Win98では1ページ目の最後に表示される文字列が、2000/XPでは2ページ目の先頭に表示されてしまいます。なぜですか。 [No.2002062801]
A. 

XSL Formatterは行間隔を計算する際にWindows APIを使用しています。

このとき、Windows98側のWindows APIから取得できる値が正確ではないため、行間隔の値にWindows98とWindows2000/XPで誤差が生じます。よって、表示される文字列の位置がずれてしまいます。なお、Windows2000/XPにて得られた組版結果が正常です。

この問題は Windows95/98/Me で動作させた場合の制限です。


Q.  1時間当たりの最大出力数が何枚というリスト情報はないのでしょうか。 [No.2002062803]
A. 

「1時間当たりの最大出力数が何枚というリスト情報」ですが、弊社側では、現在のところ、このような情報はありません。

弊社のXSL Formatterは組版するための情報を一旦全てメモリに読み込み、組版を開始します。また組版が終了するまでこのメモり情報は保持されます。よって、XMLファイルや、組版結果が大きい場合、メモリ不足が発生する場合があります。

弊社にて確認したところ「文書(テキスト)のみ」では10,000ページまでの組版が可能ですが、画像やセルが入りますと、その分メモリを消費して組版できるページ数が現象します。1ページに平均表が1つと画像が2つ入った場合、2,000ページ辺りが限界となりますことを、ご了承くださいますようお願い致します。


Q.  XSL Formatter にて "text-transform" は使用できないのですか。もし使用できないのであれば、なにか他に方法はありますか。 [No.2002071903]
A. 

V2.3から text-transform を実装しました。


Q.  両面印刷は可能ですか。 奇数ページ/偶数ページだけの印刷は可能ですか。 [No.2002072601]
A. 

残念ながら、両面印刷、奇数ページ/偶数ページだけの印刷はできません。


Q.  修正箇所に個別のマークをしたいのですが、方法はありますか。 [No.2002072603]
A. 

XSL Formatter V2.5から「アンテナハウス XSL 拡張仕様」によって、改訂バーをサポートしました。詳しくは XSL Formatter オンラインマニュアルをご覧ください。

ちなみに修正箇所に個別のマークとういうのは、例えば下記のようなことです。

<para><changed>this is changed</changed> this is not changed</para>

上記のようなタグを指定してあった場合、スタイルシートにて組版結果に次のように表示されることです。

|   this is changed
    this is not changed

この例では「this is changed 」の左側に「|」が表示されていて、修正/変更が行われたことが解ります。つまり、修正を行った部分になにかしらの「文字」「印」を表示させることです。


Q.  開発用プログラミング言語はなにを使っていますか。 [No.2002080901]
A. 

XSL Formatter の組版エンジン部(AXFO.dll)はC++で、GUIはDelphiを使って開発されています。


Q.  AIX をサポートしていますか。 C++/AIXのXSLTプロセッサはありますか。 [No.2002080902]
A. 

残念ながらサポートしておりません。


Q.  UNIX をサポートしていますか。 [No.2002080903]
A. 

「XSL Formatter V2」はWindowsのみとなります。詳しくは こちら をご覧ください。

XSL Formatter V3 はWindows版、Solaris版、Linux版を用意しております。詳しくは こちら をご覧ください。


Q.  フロートは実装していますか。 [No.2002093002]
A. 

V2.3からfo:floatを実装しております。


Q.  試用版と製品版の違いはなんですか。 [No.2002102504]
A. 

試用版は 最初のページに背景画像が表示され、当社のURL(ウォーターマーク)が組版結果の左下に表示されますが、製品版ではこれらは表示されません。これ以外の試用版と製品版の違いは一切ありません。


Q.  V2.3からV2.3改訂1版にアップデートしたところ、今まで50ページだった組版結 果が49ページになってしまいました。なぜですか。 [No.2002103101]
A. 

これは不具合ではありません。
改訂1版では、Hyphenationの処理を変更しています。またhypenation-ladder-count プロパティを新たに実装しました。
したがって、ハイフネーションを行う言語を使った組版結果では、以前と変わる可能性があり、特にページ数が以前のバージョンの組版結果と変わってくる場合があります。ご了承ください。


Q.  組版結果の特定のページだけを印刷することは可能ですか。また、この方法で組版の処理速度を向上させることはできますか。 [No.2002110101]
A. 

組版結果の特定のページだけを印刷、PDFへ出力することは可能です。しかし組版自体は全てのページを行いますので、組版自体の速度向上は望めません。


Q.  XSL Formatterには、「とんぼ」(crop marks)を出力機能はありますか。 [No.2002110806]
A. 

残念ながらFormatterにとんぼを出力する機能はありません。


Q.  XSL Formatter に同時に2つのプロセスから組版指示をしても大丈夫ですか。 そのとき、2つの組版処理は同時に行われますか。それとも、どちから一方が待ち状態になりますか。 [No.2002112201]
A. 

大丈夫です。別々のプロセスがCOMを経由してAXFO.dllの別のインスタンスを生成します。これらは独立して動作します。また、Windowsのプロセスのスケジューリングによって、互いに競合する資源を取り合うようなことがない限り並行して動作します。


Q.  3MByteほどのサイズのFOを組版したところ、「IID_IXFOCtl failed」というエラーが発生して組版が中止されました。システムのメモリが足りないのでしょうか。 [No.2002120601]
A. 

fo:block の子要素として非常に多くの fo:inline が存在する場合、スタックオーバーフローが発生して組版が中止されてしまう場合があります。まずはこの点をご確認ください。
そして、それでも問題が解決できない場合は、システムのメモリが不足していると思われます。システムのメモリが十分あるか確認してください。


Q.  偶数ページと奇数ページで region-body の幅が違う場合で、list-item-label で改ページした場合、改ページあとのページのend-indent の位置がずれてしまいます。なぜですか。 [No.2002121302]
A. 

これは、XSL Formatter V2.3までの不具合でした。 偶数ページと奇数ページで region-body の幅が違うページネーションで、list-item-label で改ページした場合、 end-indent="label-end()" による list-item-label の end-indent 位置が、改ページ前の region-body 幅を基準としたものになることがありました。
この問題につきましては XSL Formatter V2.4 にて修正されました。


Q.  blockエリアを罫線で囲み、エリアが改ページによって分割されても、罫線で囲まれるように、"border-before-width.conditionality="retain"、border-after-width.conditionality="retain"を指定しました。しかし分割された部分に罫線が引かれません。 [No.2002122006]
A. 

これはXSL Formatter V2.3までの不具合でした。
shorthand property の'border-top'、'border-bottom'を使用して、罫線を指定して'border-before-width.conditionality'、'border-after-width.conditionality="retain'を指定しても、これが無効になっていました。
原因は、shorthand、absolute、relative property の優先順の処理にありました。
border-top-width と border-before-width のように、absolute と relative の property の指定が両方あるときは、absolute のほうが優先されることになっています。ただし、border-top-width という absolute property が shorthand property である border-top を展開したものである場合は、relative property のほうが 優先度が高くなるよう W3C Recommendation http://www.w3.org/TR/2001/REC-xsl-20011015/ で決められています。(5.3.1 Border and Padding Properties 参照)
しかし、この処理に不具合があって、border-top という shorthand property が border-before-width よりも優先されてしまっていました。
この不具合は、XSL Formatter V2.4 にて修正されました。


Q.  'overflow'プロパティの、'error-if-overfflow'が動作しません。 [No.2002122007]
A. 

XSL Formatter では'error-if-overfflow'の機能につきましては'auto'と同じ処理を行います。これは、XSL Formatter の制限です。


Q.  fo:blockエリア内に、FO の namespase ではない要素が存在する場合、この要素から後ろのfo:blockの内容が無視されてしまいます。なぜですか。 [No.2002122008]
A. 

これはXSL Formatter V2.3までの不具合でした。 次に例を示します。

<fo:flow flow-name="frame-body" font-family="Times" font-size="20pt">
<fo:block>This is line one</fo:block>
<fo:block>This is <j:junk xmlns:j="junk"/> line two</fo:block>
<fo:block>This is line three</fo:block>
</fo:flow>

上記の組版結果は本来であれば、FO の namespase ではない'j:junk'要素だけが無視されて次のように表示されます。

This is line one
This is line two
This is line three

しかし、XSL Formatter V2.3までは次のように'j:junk'の次のfo:blockの内容を無視してしまいました。

This is line one
This is
This is line three

この問題につきましては、XSL Formatter V2.4 にて修正されました。


Q.  footnoteを指定したのですが、footnote自体が次ページに移動してしまいます。なぜですか。 [No.2003011003]
A. 

XSL Formatterは before-float, footnote の配置処理で、アンカーと同じページに正常に配置できないときは次のページに配置することで、改ページ位置が異常にならないようにしています。
footnoteのアンカーがページの段落にある場合、同じページにfootnoteを入れると、アンカーのある段落とかぶってしまうので次のページに移動させます。
また、anchorの位置が段落の1行手前にある場合、footnoteを入れるとその段落の手前で改ページしなければならない場合があり、この場合はそこで改ページされます。


Q.  XSL Formatter のGUIにはエリアツリーを作成してくれる機能がありますが、これは、コマンドライン(AXFOCMD.exe)やCOM インターフェイス、Java インターフェイスからも使用できますか。 [No.2003011704]
A. 

残念ながら、XSL Formatter ではエリアツリーを作成機能はGUIのみ使用可能です。そのほかからは使用することはできません。


Q.  「長平体」の文字を表示させることは可能ですか。 [No.2003012401]
A. 

できません。
XSL-FOでは'font-stretch'プロパティがあり、フォントの字幅を指定することができます。この 'font-stretch' プロパティを使用すれば「長平体」の実現が可能です。しかし、V2.xでは'font-stretch'プロパティを実装していません。
このプロパティは将来のバージョンにて実装できるか検討しております。

XSL Formatter V3.1 ではfont-stretchプロパティを実装しました。拡張仕様として%値の指定も可能です。


Q.  XML本文に一部訂正があった場合、改訂した部分のみのページを組版、もしくは印刷することは可能ですか。 [No.2003012402]
A. 

これはできません。今後、可能かどうか検討致します。


Q.  XSL Formatter の Javaインターフェイスのクラス、メソッドが大文字から始まっていますが、本来は小文字から始まるべきではないですか。 [No.2003012405]
A. 

XSL Formatter の Javaインターフェイスのクラス、メソッドは XSL Formatter のCOMインターフェイスのプロパティを元に命名しました。そのために、メソッド名などが、Javaの命名規約に沿っていません。
今後はこういった点も十分考慮するようにいたします。ご了承ください。


Q.  XSL Formatter V2.4 にバージョンアップしたところ、用紙の下にアンテナハウスのウォーターマーク(Antenna House XSL Formatter (Evaluation) http://www.antenna.co.jp/)が表示されるようになってしまいました。ライセンスは購入しているのに、なぜ試用版と同じになってしまうのですか。 [No.2003013101]
A. 

「XSL Formatter V2.4」から「年間保守サービス」が開始されまました。これに伴い「XSL Formatter V2.4」は「ユーザライセンス」 とは別に「保守サービスキー」のインストールが必要になります。保守サービスキーがインストールされていない場合は、試用版 と同等になります。
XSL Formatter を2001年11月1日以降にご購入いただいたお客様には「保守ライセンスファイル・インストールディスク」を郵送させていただきましたので「XSL Formatter V2.4」にバージョンアップされた際は、保守サービスキーのインストールをしていただきますようお願い致します。
XSL Formatter を2001年10月31日以前にご購入いただいたお客様には「年間保守サービス」のご案内と申し込み用紙を郵送させていただきました。内容をご確認の上お申し込みいただきますようお願い致します。お申し込みいただいたお客様には「保守サービスキー」を発行いたします。
ご理解のほど、よろしくお願い致します。


Q.  XSL Formatter にFO 独自拡張(FO-extensions)を追加設定して、これを使うことができますか。 [No.2003020702]
A. 

XSL Formatter にFO 独自拡張(FO-extensions)を追加指定することはできません。


Q.  評価版の使用制限を教えてください。 [No.2003020704]
A. 

評価版を無償配布していている主な目的は、XSL Formatter の仕様をより理解していただくために行っております。
そのため、下記の事項は禁止いたしております。

  1. バックアップ以外の目的での複製
  2. 第三者への配布
  3. 評価版を使用したソフトウェア開発
  4. 評価版を使用した XML Documents の組版や XSLT Stylesheet の開発などの業務

ご理解のほどお願い致します。


Q.  XSL Formatter は PHP からの呼び出しをサポートしていますか。 [No.2003021402]
A. 

PHP からの呼び出しは確認していません。今後、確認できましたら FAQ に掲載致します。


Q.  fo:simple-page-master や fo:region-body に writing-mode を指定して、fo:flow の途中で変更することはできますか。 [No.2003031403]
A. 

残念ながら、XSL Formatter ではできません。
現状は、fo:flow の途中で writing-mode を変更するためには fo:block-container などを使って変更する必要があります。


Q.  ページシーケンスにて、region-body の 高さ(height)を変えるように指定してテーブルを配置したところ、最初のページ以降、region-body の高さ'height)が変化しません。なぜですか。 [No.2003040403]
A. 

テーブルが複数のページにまたがった場合、次ページ以降の region-body の 高さは最初のページと同じになってしまいます。これは、XSL Formatter の制限です。
この問題は将来改善するよう、考慮いたします。


Q.  2段組にしたページレイアウトで、ページの最後にある空のfo:blockにkeep-with-previous.within-page="always"指定しても次のページに出力されてしまいます。なぜですか。 [No.2003041102]
A. 

送られてきたFOは次のようになっていました。

<fo:simple-page-master master-name="Pagemaster">
<fo:region-body column-count="2" />
</fo:simple-page-master>
(中略)
<fo:page-sequence master-reference="Pagemaster>
(中略)

<fo:block span="all" keep-with-previous.within-page="always"/>
</fo:page-sequence>

組版結果を見ると、この最後のfo:blockの手前でページがいっぱいになっていました。しかし、最後のfo:blockは空なので高さ0、しかも keep-with-previous.within-page="always" が指定されていますので、本来は同じページの最後に出力されるはずです。
にもかかわらず、この空のfo:blockが次のページに出力されていました。結果的に、空白の余分なページが出力されていました。
これはXSL Formatter V2.4改訂1版までの不具合でした。XSL Formatter V2.5 にて修正されました。


Q.  fo:markerの内容が正しく出力されません。 [No.2003041802]
A. 

fo:retrieve-markerは条件の一致したfo:markerの内容と置き換えられます。このとき、fo:markerが、fo:flowの直下の子供でないとき、さまざまな条件により、まれに正しく表示されないことがあります。
例えば、fo:markerの先祖の一部のプロパティを継承してしまうことがあったり、内容の一部が欠落したりすることがあります。これはXSL Formatterの不具合です。fo:markerをfo:flowの直下の子供にすることで回避できます。また、fo:markerをブロック要素として利用しているときは、fo:markerの内容をfo:blockで囲むことでも回避できます。

この不具合は V2.5 にて修正されました。


Q.  fo:conditional-page-master-referenceを使ってpage-position="first"、"rest"、"last"のページレイアウトを定義したのですが、最終ページのfo:region-bodyとfo:region-afterが重なってしまいます。 [No.2003050902]
A. 

この問題はXSL Formatter V2.5 改訂1版で修正されました。
ただし、page-position="last"のregion-bodyの高さが、restを指定したページより極端に小さい場合、最終ページのregion-bodyが空白のページが生成される場合があります。


Q.  fo:marker の子要素に fo:table があるとエラーになってしまいます。 [No.2003052301]
A. 

これは XSL Formatter V2.5 改訂1版までの不具合です。 fo:marker の子要素に fo:block を使用して、その中に fo:table を使うことで回避できます。
この問題は XSL Formatter V2.5 改訂2版で修正されました。


Q.  font-family に2つのフォントを指定して、1番目のフォントではグリフを持たない文字があっても2番目のフォントが選択されません。なぜですか。 [No.2003060602]
A. 

font-familyに2つのフォントを指定して、二つともラテン文字(同じスクリプト)をサポートするフォントの場合、この現象が発生します。
XSL Formatterはテキストからスクリプト(ラテン、キリル、漢字など)を判定して、そのスクリプトをサポートするフォントを選択するしくみになっています。 そのため、block内の文字が特定のスクリプトに属さない場合、前の文字のスクリプトの連続とみなされます。したがって、もし1番目のフォントがこの文字に対してグリフを持っていなくても1番目のフォントで出力されます。
これは XSL Formatter の制限です。


Q.  「ハイフネーションオプション」とXSL Formatter標準の「ハイフネーション辞書」との違いは何ですか。 メリットとデメリットを教えてください。 [No.2003062701]
A. 

通常のハイフネーションでは精度に違いはありません。

メリット
  • 言語ごとに辞書を用意しなくてもよい。(このオプションだけで40以上の言語に対応できます)
  • 綴りの変化するハイフネーションにも対応。(ハイフネーション辞書ではこれに対応できません)
  • ハイフネーション辞書を読み込む処理がなくなったので、処理時間が多少短縮される。
デメリット
  • ハイフネーションオプションでは、XSL Formatter 標準の「ハイフネーション辞書」の読み込みは行われません。 したがって、辞書を用意していて例外辞書データを編集するといった事は、ハイフネーションオプションではできません。

Q.  ネットワーク経由のプリンタへ印刷する時、プリンタがオフライン状態だとXSL Formatterが「応答無し」の状態になってしまいます。 [No.2003071801]
A. 

これは使用したプリンタのバッファが一杯になり、結果プリンタからの「印刷完了」通知が来ないために発生します。
これは使用しているプリンタのプロパティを変更することによって回避できます。

  1. 使用しているプリンタのプロパティを開く。
  2. 「詳細設定」タグを選択する。
  3. 「プリンタに直接印刷データを送る」の選択を「印刷ドキュメントをスプールし、プログラムの印刷処理を高速に行う」へ変更する。

Q.  コマンドラインインターフェイスやCOMインターフェイスを使用して、GUIと同じように「ログ出力・自動続行」指定することは可能ですか。 [No.2003082202]
A. 

残念ながら、XSL Formatter V2 のコマンドラインインターフェイスやCOMインターフェイスを使用して、「ログ出力・自動続行」を行うことはできません。

XSL Formatter V3 のコマンドラインインターフェイスはログは標準出力または標準エラー出力に出力されます。これを取得してください。
XSL Formatter V3 のCOM/.NET/Javaインターフェイスはイベント/プロパティでエラーコード/エラーメッセージを取得することができます。


インストール

Q.  XSL Formatter の AXFOGRA.dll がレジストリに登録できず、結果インストールができません。 [No.2002062101]
A. 

まず、コマンドプロンプトにて XSL Formatter インストールフォルダにある AXFOGRA.dll を Regsvr32.exe にて登録してみてください。

>Regsvr32 AXFOGRA.dll

と、実行すればレジストリ登録が行われます。登録が正常に終了すれば XSL Formatter は使用できます。

もし、「WININET.DLLが見つかりません・・・」というようなエラーが表示されたときは、IE4を使用していない場合はIE4以上をインストールしてください。IE4以上がすでにインストールされている場合でも再インストールを行ってください。そして再度 XSL Formatter のインストールをしてみてください。

XSL Formatterの AXFOGRA.dll は WININET.DLL を必要とします。


Q.  XSL Formatterをインストールすると「インストールサポートファイルをインストールできませんでした。致命的なエラー。」というエラーが発生するのですが、回避方法はありますか。 [No.2002092001]
A. 

インストール時に下記のエラーが発生することがあります。

  • "インストールサポートファイルをインストールできませんでした。致命的なエラー。" または "Error extracting support files"
  • "The InstallShieldEngine (iKernel.exe) couldnot be installed."
  • "アクセスが拒否されました。" または "Access is denied"
  • "Error loading Type Library/DLL"

この問題はインストールシールドの問題です。下記のアドレスを参照して、もう一度試してください。


ライセンス・購入

Q.  XSL Formatter V2 のライセンスではサーバマシン上で使うことを許していますか。 [No.2002011538]
A. 

XSL Formatter V2のサーバライセンスにて許可しておりますので、サーバライセンスをお求めください。


Q.  WWWサーバアプリケーションから、XSL Formatterを利用する場合のライセンス数はどのように考えたら良いでしょうか。同時接続数でしょうか。 [No.2002011539]
A. 

XSL Formatter のサーバライセンスは、サーバ・コンピュータにインストールして使用していただくライセンスです。そのサーバ・コンピュータに接続したクライアント・コンピュータからネット・ワークを通じてサーバ上の XSL Formatter をご利用いただく場合の接続台数の制限はありません。


Q.  XSL Formatterの組版エンジンを、自社で開発しているアプリケーション(社内で使うもの)から直接使いたいのですが、そのような使用方法は、商品購入に伴い付属するライセンス証書では許しているのでしょうか。 [No.2002011540]
A. 

COMサーバとコマンドライン・インターフェイスを用意していますので、そちらをお使いいただければ簡単に組み込んでお使いいただくことができます。この場合、社内でお使いになるアプリケーションがサーバ用途であれば、XSL Formatter のサーバライセンスが必要です。また、アプリケーションをスタンドアロンでお使いになる場合は、スタンドアロンライセンスをお求めください。なお、ライセンスはアプリケーションを動作させる CPU ごとに1本必要です。


Q.  組版エンジンを、自社開発のパッケージに組み込んで再販・頒布することはできますか。 [No.2002011541]
A. 

弊社では組版エンジン(AXFO.dll)のOEM提供を行っています。貴社のアプリケーションと共に組版エンジンを複製・頒布するには、OEMライセンス契約を結んでいただく必要があります。詳細は、sis@antenna.co.jp までお問い合わせください。


Q.  PDFオプションだけを使いたいのですが、この場合 XSL Formatter とPDF オプションと両方ライセンスを購入する必要がありますか。 [No.2002032903]
A. 

はい。両方購入していただく必要があります。PDF オプションは XSL Formatter といっしょに使わなければ動作しません。


Q.  PDF出力オプションはサーババージョンだけのオプションですか。 スタンドアロンで使用することは可能ですか。 [No.2002051701]
A. 

スタンドアロンでお使いのときは PDF 出力オプションのクライアントライセンスをお求めください。


Q.  「XSL Formatter は GUI + ActiveXControl からなっています」、とありますが、組版エンジンの ActiveXControl の説明資料をいただけませんでしょうか。 [No.2002092002]
A. 

ActiveXControl の説明資料は、XSL Formatter V2 SDK (Software Development Kit)をご購入いただくか、OEMライセンス契約を締結していただければ提供させていただきます。 xml-info@antenna.co.jp までお問い合わせください。


Q.  XSL Formatter をサーバで運用したいと思っています。そして組み版結果を印刷品質のPDFファイルとして活用したいのですが、どのようなライセンスを購入すれば良いでしょうか。 またEPSのベクタ画像を、そのままベクタ画像としてPDFに埋め込みたいのでこの辺も考慮してください。 [No.2002092003]
A. 

XSL Formatterをサーバで運用したい場合は「サーバライセンス」が必要になります。またEPSベクタ画像をPDFに埋め込む場合はAdobe社の「Acrobat Distiller」が必要になります。よって、「XSL Formatter サーバライセンス」+「Acrobat Distiller」を用意されるのが良いでしょう。


Q.  サーバに XSL Formatter をインストールして、これを使用するアプリケーションを開発したいのですが、どのようなライセンスが必要ですか。 [No.2002120606]
A. 

XSL Formatter をサーバで運用するにはサーバライセンスが必要です。そして、XSL Formatter を使用するアプリケーションを開発する際に ActiveX インターフェイスを使用したい場合は、合わせてSDK(デベロッパー)ライセンスをお求めください。(COM インターフェイスを使用する場合はSDKライセンスは必要ありません)
なお、サーバライセンスはPDFオプションは含まれません。別途お求めください。


Q.  XSL Formattter の Macintosh 版はありますか。 [No.2003022101]
A. 

XSL Formattter の Macintosh 版の開発予定はありません。


Q.  使用している XSL Formatter が開発キット(SDK)か否か判断するにはどうすれば良いですか。 [No.2003121201]
A. 
XSL Formatter V2の場合:

XSL Formatter GUIの「バージョン情報」ダイアログで確認することができます。
SDKのパッケージにはLEADTOOLSライブラリが含まれていません。したがって、バージョン情報ダイアログにLEADTOOLSのコピーライトの表記が無ければSDKのパッケージがインストールされていると判断できます。もし、LEADTOOLSのコピーライトが表示されていれば、試用版/スタンドアロン/サーバーのパッケージがインストールされています。
併せて、SDKのパッケージをインストールすると、XSL Formatter のインストールフォルダに SDKReadme.txt がインストールされまので、このファイルの有無で確認することもできます。

XSL Formatter V3の場合:

SDKのパッケージをインストールすると、XSL Formatter のインストールフォルダに ReadMe-SDK.txt がインストールされます。このファイルが存在すれば、SDKのパッケージがインストールされていると判断することができます。


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