『Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ』 動作環境/制限事項
動作環境
『Antenna House PDF to Office 変換ライブラリ』(以下、本ライブラリ)は以下の動作環境で動作します(Windows XP/ Windows Vista/ Windows 7/ Windows 8/ Windows Server 2003/ Windows Server 2008/ Windows Server 2008 R2 の対応は終了しました)。
| 対応OS | Windows 10 (32ビット/64ビット) Windows 8.1  (32ビット/64ビット)
 Windows Server 2019
 Windows Server 2016
 Windows Server 2012 R2
 Windows Server 2012
 (*)64 ビットWindows 環境ではwow64 で動作します。
 | 
| CPU | インテル X86系CPU(32ビット/64ビット) | 
| 必要メモリ | 上記OSが推奨するメモリ以上 | 
| ディスク容量 | 本製品のインストールに必要な 360MB 以上の空き容量 | 
シンクライアント環境の動作について
本ライブラリは、現在、シンクライアント環境での動作を確認中です。
対応環境につきましては、順次公開させていただきます。
開発環境
本ライブラリは、以下でコンパイルされています。
呼び出し側のアプリケーションは、互換性のあるコンパイラを使用してください。
| C/C++ | Microsoft Visual Studio 2010 日本語 Service Pack1 | 
| Java | Java Platform, Standard Edition 8(Java SE 8) | 
対象PDF
本ライブラリは、以下の条件で作成されたPDFについて読み込みが可能です。
	- Adobe Acrobatで作成されたPDF 1.3~1.7 形式のPDF
- アンテナハウス PDFドライバで作成されたPDF
- その他の製品で作成された「ISO 3200-1:2008」仕様準拠のPDF
 ※上記以外で作成されたPDF からの読み込みは保証できません。
変換先のOffice文書形式
本ライブラリは、PDFから以下のMicrosoft Office文書形式に変換します。
 	- Microsoft Word 97-2003(doc形式)
- Microsoft Word 2007-2019(docx形式)
- Microsoft Excel 97-2003(xls形式)
- Microsoft Excel 2007-2019(xlsx形式)
- Microsoft PowerPoint 97-2003(ppt形式)
- Microsoft PowerPoint 2007-2019(ppxt形式)
※)本ライブラリでOCR機能を使用する場合は、以下のRuntime モジュールが必要です。
 	- Microsoft Visual C++ 2010 再頒布パッケージ(x86/ x64)
※)本ライブラリでPDFからMicrosoft Office 2007 以降の保存形式(OOXML形式:docx/xlsx/pptx)へ変換を行う場合は、
以下のJava実行環境が必要です。
 	- Java Runtime Environment 8(32bit/64bit)
制限事項
本ライブラリには、以下の制限事項があります。
- 動作環境について
	- マルチスレッドには対応しておりません。
- 64ビット版Windowsで本ライブラリを使用した場合は、Windowsが提供する32ビットモード(WOW64)で動作します。
 
- PDF読み込み時の制限
	- Acrobat 8 以降で保存されるパッケージ形式は表紙PDFのみ読み込みます。
- PDFで使用されているカラースペース、フォント及びグラフィックス要素の一部で未対応のものがあります。このためPDFによっては正確にデータを取得できない場合があります。
- PDFのフォームデータは読み込みできません。
- [文書を開くパスワード]で保護されたPDFからは読み込みできません。パスワードによるセキュリティ解除が必要です。
- [権限パスワード]で保護されたPDFでコピー不許可が設定されている場合は変換できません。パスワードによるセキュリティ解除が必要です。
 
- 変換時の制限
 	- OOXML形式への変換には、Java 8の実行環境が必要です(64bit版Windowsで使用される場合は、64bit版のJavaを推奨)。
- OOXML形式への変換は、PDFからOffice 97-2003形式(バイナリ形式)への変換を経由して行います。このため、変換結果のOffice文書は、バイナリ形式の制限を反映したものとなります。
	
	 	- Word(docx形式)への変換:開くことのできる最大ファイル サイズ 512 MB
- Excel(xlsx形式)への変換:ワークシートのサイズ 65,536 行、256 列。ブックで使用する色 56色
 
- 内部に文字情報を持つPDFからは、PDFデータを解析して書式を仮定し相手先に変換します。このためPDFの内容によっては元のレイアウトを正確に再現できない場合があります。
- PDFの線画は変換先で図または画像に変換します。表と線画が混在したようなPDFでは、線画が正しく変換できない場合があります。
- フォントは、PDFで使用されているものに最も近いものをパソコン上で検索して変換します。近似のフォントがインストールされていない場合は元のイメージを再現できないことがあります。
- PDFに文字や画像の回転属性などがつけられている場合は、正しく変換できません。
- Excelへの変換時に、PDFで各ページの用紙サイズと表の列幅がすべて同じ場合にはExcelの1シート内に変換する指定ができます。ただし、各ページのサイズと列の幅が正確に一致していない場合は、この設定がされていても無効となります。
- Excelへの変換時は、PDFの色をExcelの標準パレット色に近似して再現します。このため色の成分によってはExcelで正確に色が再現できない場合があります。
- Wordへ変換可能な最大用紙サイズは、558.7mm×558.7mmに制限されます。
- Wordへ変換可能な最大ファイルサイズは、512MBに制限されます。
- PowerPointへの変換時は、文字間の調整ができないことにより文字がテキストボックスからはみ出して変換される場合があります。
- OCR機能は画像を文字と判別するため、元になる画像の状態(かすれ、汚れ、歪みなど)によっては文字や罫線が正しく認識できない場合があります(OCR機能はオプションです)
- その他制限事項の詳細は、本ライブラリ付属の利用ガイド(PDF)をご参照ください。
 
 
『瞬簡PDF 変換』シリーズとの相違点
本ライブラリは、弊社パッケージ製品『瞬簡PDF 変換』シリーズと以下の点で相違があります。
- 本ライブラリではPDFからMicrosoft Office 文書形式への変換のみサポートします。
- 本ライブラリでPDFからOffice 2007-2019形式(OOXML形式)へ変換する場合は、Office 97-2003形式(バイナリ形式)への変換を経由して行います。このため、変換結果のOffice文書は、バイナリ形式の制限を反映したものとなります。
- 本ライブラリでは『瞬簡PDF 変換』シリーズに付属する「変換詳細設定機能」はサポートしていません。このため以下の指定はできません。
 Wordへの変換:
	- 余白の大きさの指定
- ヘッダ/フッタに変換する範囲の指定
- 段組みに変換する範囲の指定
- 表に変換する範囲の指定
- 画像に変換する範囲の指定
- ページの回転
 Excelへの変換:
	- 見出し行・集計行の指定
- 画像に変換する範囲の指定
- ページの回転
 PowerPointへの変換:
	- 表に変換する範囲の指定
- 画像に変換する範囲の指定
- ページの回転
 
- 以下の変換条件はサポートしていません。
 Wordへの変換:
Excelへの変換: