Server Based Converter V3.0 では、PDF出力機能が標準装備されています。 出力できるPDFのバージョンは以下のとおりです。
Server Based Converter V3.0 が出力するPDFには、次のような特徴があります。
Adobe Type1 フォント(Adobe標準の欧文基本14フォントを含む)、TrueTypeフォント(TrueTypeアウトライン形式のOpenTypeフォントを含む)、OpenTypeフォント(PostScriptアウトライン)、Macintosh TrueType フォントデータフォークスーツケース をサポートします。その他の形式のフォントはサポートされません。 詳細は、「フォント」を参照してください。
Server Based Converter V3.0 では使用するフォントが実行環境にインストールされている必要があります。Windows版でのフォントのインストール方法については、Windowsのヘルプ、あるいはフォントに添付される説明書などを参照してください。 Windows版で、フォントフォルダ以外に置いたフォントをPDFへ出力することができます。そのときは、フォント構築ファイルによる指定が必要です。ただし、そのフォントをGUIで表示することはできません。
Adobe Type1 フォント内の次の14フォントは、PDFでは欧文基本14フォントと呼ばれます。
これらの欧文基本14フォント以外の Adobe Type1 フォントを使用する場合でも、AFM(Adobe Font Metrics)ファイルを用意する必要はありません。 Adobe Type1 フォントのグリフ名称と 組版データの文字コード(Unicode)との対応付けはAGL(Adobe Glyph List)の定義に沿って行います。AGL に定義されていない名称を持つグリフは出力されません。 AGLについては、.AFM ファイルを使用した場合のUnicodeとグリフのマッピングを参照してください。
サポートされる文字セットは以下のものです。
Server Based Converter V3.0 の内部処理はすべて Unicode で行われます。中国語、日本語、韓国語(CJK) の文字の場合、Server Based Converter V3.0 が出力するPDFは、この Unicode を、それぞれ以下のCMapを使用して、CJK各文字セット内のグリフへ割り当てています。
上記の文字セットに含まれない文字が変換元文書内に含まれていた場合、フォントファイルからグリフを取得して、PDFに埋め込みを行います。この処理は TrueTypeフォントに対してのみ行われます。
PDFにフォントを埋め込むことで、フォントが存在しない環境でも表示可能なPDFファイルを作成することができます。
TrueTypeフォントの場合、デフォルトの設定では、フォントが対応する文字セットに定義のない文字のみ、フォントの埋め込みを行います。フォントベンダによって埋め込みが禁止されているフォントであった場合、エラーを返して終了します。これをエラーとせず、空白文字に置き換えてPDF出力を行うこともできます。
なお、埋め込みを行うフォントとして指定された場合、指定されたフォント内の文字は文字セットに含まれている文字か否かによらず、埋め込まれます。
Adobe Type1フォントの場合、デフォルトの設定では、フォント固有のエンコーディング(font specific encoding)を持つフォントのみ、埋め込みを行います。
TrueTypeの場合と同様に、埋め込みを行うフォントとして指定されたフォントは、標準のエンコーディング(standard encoding)を持つフォントも埋め込まれます。
サポートしているグラフィックイメージについては、「グラフィクス」を参照してください。
MS Office文書に貼り付けたラスタイメージは、いくつかの形式でファイル内に入っています。Server Based Converter V3.0では、PDF に直接埋め込める形式の場合、変換元文書から抽出された画像をそのまま埋め込みますが、そうでない場合は、JPEGなどに変換してから PDF に埋め込みます。変換のできない形式の画像は無視します。
PDFに直接埋め込むことのできるラスタイメージは以下のとおりです。
ただし、次のような制約があります。