Server Based Converter V3.0 は、W3Cによる Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 に準拠した SVG を出力します。また、SVG 1.1 仕様の Mobile SVG Profiles である SVG Tiny および SVG Basic の出力も可能です。
Server Based Converter V3.0 では、SVG のプロファイルとして、SVG 1.1、SVG Basic、SVG Tiny のどれででも出力することができます。プロファイルを指定しない場合は、SVG 1.1 とみなします。
Mobile SVG Profiles は、ハードウェアの処理能力、メモリ容量、表示可能な色数などに制約のあるモバイル機器や携帯電話向けの仕様です。
SVG Tiny は、携帯電話のようにかなり大きな制約を持つ機器向けであるため、サポートされなかったり制限のある要素が多数あります。したがって、SVG 1.1 に比べ変換元文書内容の再現レベルは低くなります。
SVG Basic は、高性能PDAなど、より高性能の携帯機器向けのものなので SVG Tiny よりは制限の少ないものになっています。詳細は、Mobile SVG Profiles で確認してください。
Server Based Converter V3.0 は、SVG 1.1 の出力を基本として、多くはサポートされない要素を無視する形で SVG Tiny、SVG Basic を出力します。
複数ページで構成される文書を SVG に変換するときは各ページを別ファイルに出力しますが、1つのファイルにまとめて出力することもできます。この指定は コマンドラインインターフェイス などで行います。ただし、出力先が標準出力のときは1ファイルにまとめた出力しかできません。
次のベクタイメージは、SVG命令に置き換えられてベクタイメージのまま直接SVGに出力されます。そのため、画質の劣化はありません。
SVG への変換では、ラスタイメージを SVG に埋め込むか別ファイルに出力してリンクするかを コマンドラインインターフェイス などで指定することができます。
SVGに直接埋め込むことのできるラスタイメージは以下のとおりです。
MS Office文書に貼り付けたラスタイメージは、いくつかの形式でファイル内に入っています。Server Based Converter V3.0では、SVG に直接埋め込める形式の場合、変換元文書から抽出された画像をそのまま埋め込みますが、そうでない場合は、JPEG または PNG に変換してから SVG に埋め込みます。変換できない形式の画像があるとエラーになります。
フォントについては、「フォント」を参照してください。
SVG出力では、フォントをSVGに埋め込むことができますが、フォントファイルを埋め込むのではなく、フォントの各文字のストロークを埋め込みます。従って、フォントをSVGに埋め込む場合に、ストロークが取得できないように特許で保護されているようなフォントは埋め込みできません。
また、一部の TrueType、OpenType フォントでは正しいアウトラインが埋め込めないことがあります。
SVG Tiny では、多くの要素がサポートされていないため、変換元文書を忠実に再現することが困難な場合があります。Server Based Converter V3.0 では、可能な範囲で代替の表現に置き換えることにより、できるだけ近似できるようにしています。
下記は、SVG Tiny における主な制限事項です。