第2章 Javaサンプルコードのコンパイルと実行について

2–1 環境変数の設定

Javaインターフェースのライブラリファイルを利用するには、次の環境変数の設定が必要です。

32bitプログラムを作成する場合は32bit用を、64bitプログラムを作成する場合は64bit用のファイルをご使用ください。

環境変数名設定値
CLASSPATH 「PdfTkJava60.jar」のフルパス名を設定します。
LD_LIBRARY_PATH「libPdfTk6JNI.so.6.0」ほか「PdfTkJava60.jar」と依存関係にあるライブラリファイルが存在するディレクトリを設定します。
PTL60_FONT_CONFIGFILEフォント構築ファイル「font-config.xml」のフルパス名を設定します。
PTL60_LIC_PATHライセンスファイル「ptalic.dat」が存在するディレクトリを設定します。


(設定例)

$ export CLASSPATH=[Install directory]/bin/PdfTkJava60.jar:${CLASSPATH}

$ export LD_LIBRARY_PATH=[Install directory]/lib:${LD_LIBRARY_PATH}

$ export PTL60_FONT_CONFIGFILE=[Install directory]/fontconfig/font-config.xml

$ export PTL60_LIC_PATH=[Install directory]/License


2–2 アプリケーションサーバにおける使用について

Tomcatなどのアプリケーションサーバにおいて本インターフェイスを使用する場合、PdfTkJava60.jarをWEBアプリケーションのWEB-INF/libに置かないようにしてください。

JavaVMの仕様によりJNIのネイティブライブラリは複数のクラスローダから読み込めないようになっているため、各WEBアプリケーションディレクトリにPdfTkJava60.jarを置くと複数のWEBアプリケーションから使用することができなくなります。

これを防ぐにはシステムクラスローダなどロードが一度だけ行われるクラスローダで読み込ませるように設定してください。


2–3 サンプルコードのコンパイルと実行

PDF Tool APIでは、Java用のサンプルコードを用意しています。

ソースファイルは「UTF-8」を使用しています。


これらのサンプルプログラムをコンパイルして実行する手順は以下の通りです。


** 「AppendPages.java」サンプルの場合 **


 $ cd {任意のディレクトリ}/SampleCode/Java


 $ javac AppendPages.java


 $ mkdir SampleTryWithResources

 $ mv AppendPages.class SampleTryWithResources

 $ java SampleTryWithResources.AppendPages in.pdf out.pdf append.pdf