第3章 C++サンプルコードのコンパイルと実行について

3–1 環境変数の設定

C++インターフェースのライブラリファイルを利用するには、次の環境変数の設定が必要です。

32bitプログラムを作成する場合は32bit用ライブラリファイルを、64bitプログラムを作成する場合は64bit用ライブラリファイルをご使用ください。

環境変数名設定値
LD_LIBRARY_PATHAPIライブラリファイルが存在するディレクトリを設定します。
PTL60_FONT_CONFIGFILEフォント構築ファイル「font-config.xml」のフルパス名を設定します。
PTL60_LIC_PATHライセンスファイル「ptalic.dat」が存在するディレクトリを設定します。


(設定例)

$ export LD_LIBRARY_PATH=[Install directory]/lib:${LD_LIBRARY_PATH}

$ export PTL60_FONT_CONFIGFILE=[Install directory]/fontconfig/font-config.xml

$ export PTL60_LIC_PATH=[Install directory]/License


3–2 サンプルコードのコンパイルと実行

PDF Tool APIでは、C++用のサンプルコードを用意しています。

ソースファイルは、「SHIFT-JIS」を使用しています。

以下は、サンプルプログラム「AppendPages.cpp」をコンパイルして実行する例です。


[ 注意事項 ]

PDF Tool APIはGCC4.8でビルドされています。したがって、サンプルコードをコンパイルする場合は、GCC4.8以降のコンパイラをご使用ください。

GCCのバージョンは、以下のコマンドで確認できます。

 $ g++ --version


 $ g++ AppendPages.cpp -o AppendPages -I [install directory]Include -L [install directory]/lib -lPtkAHCommon -lPtkAHDMC -lPtkAHGraphicService -lPtkAHFontService -lPdfTk -lPdfTkEx -lPtkAHPDFLib -lPtkAHPDFEditLib -lPtkPDFLinearizer -licuuc -licui18n -licudata


 $ ./AppendPages in.pdf out.pdf append.pdf