3–3 注釈

注釈オブジェクト

PDFに注釈を追加できます。またAdobe Acrobatで追加された注釈を編集することもできます。

注釈は、[ホーム]タブの[ツール]グループ、または[オブジェクト]タブの[オブジェクト]グループにある、オブジェクトパレットで注釈の種類を指定して追加します。

パレットでオブジェクト(注釈、その他)をクリックし、プレビュー上でオブジェクトの追加位置をクリックしたり、範囲をドラッグすることでオブジェクトが追加されます。

 images/tool-palette-rb.png
 パレットにはオブジェクトの一部が表示されます。表示されていないオブジェクトを指定するときは、パレット右のスクロールボタンで表示をスクロールするか、全オブジェクト表示を開いてください。
 パレットの先頭に最近使用したオブジェクトが表示されるので、パレットの表示は使用状況により変化します。
オブジェクトパレット
全オブジェクト表示

注釈の種類

本製品で、以下の注釈を追加できます。

注 釈

[ノート注釈]ノート注釈クリックした位置にノート注釈を追加します。
[リンク注釈]リンク注釈ドラッグした範囲(矩形)にリンク注釈を追加します。リンク注釈を追加するとアクション設定ダイアログが出るのでアクションを指定します。詳しくは「アクションの設定」をご覧ください。
他の注釈と異なり、リンク注釈は作成するとリンク機能が有効になるので、そのままでは編集のための選択はできません。リンク注釈は本文編集モード([ホーム]タブ→[ツール]グループ→[本文編集]をクリックする)で編集できます。本文編集モードではリンク注釈の矩形範囲に黒実線の枠線が付きます。
アクション設定の変更は、リンク注釈を選択してから[オブジェクト]タブ→[注釈]グループ→[アクション]をクリックします。
リンク注釈は「注釈一覧」に表示されません。
[ファイル添付
注釈]
ファイル添付注釈ファイルを添付します。ファイル添付注釈を置く位置をクリックすると、開くダイアログが出るので添付するファイルを指定します。
[テキストボックス注釈]9-7-24.pngドラッグした範囲(矩形)にテキストボックス注釈を追加します。テキストボックス注釈では、矩形幅でテキストが折り返します。矩形範囲に収まらないテキストは表示されません。
[引き出し線注釈]9-7-25.png引き出し線注釈を追加します。引き出し位置をクリックしてからテキストボックスを置く位置をクリックします。
[タイプライター
注釈]
9-7-26.pngタイプライター注釈を追加します。テキストを追加したい場所をクリックするとテキストを入力できます。タイプライター注釈は矩形範囲を意識せずにテキストを追加できます。自動改行はしないので適宜改行を入れる必要があります。
[直線注釈]9-7-27.png直線を引きます。始点をクリックしてから終点をクリックすると直線が追加されます。
[矢印注釈]9-7-28.png矢印線を引きます。矢先の位置をクリックしてから終点をクリックすると矢印線が追加されます。
[長方形注釈]9-7-29.png長方形を追加します。長方形の角としたい位置をクリックしてから対角位置をクリックすると長方形が追加されます。「Shift」キーを押しながらマウスポインタを動かすことで正方形になります。
[楕円注釈]9-7-30.png楕円を追加します。矩形範囲を指定すると矩形範囲に収まる楕円が追加されます。矩形範囲の一角となる位置をクリックしてから対角位置をクリックします。「Shift」キーを押しながらマウスポインタを動かすことで正円になります。
[多角形注釈]9-7-31.png多角形を追加します。頂点位置を次々にクリックし最後の頂点位置でダブルクリックすると多角形が確定します。
[折れ線注釈]9-7-32.png折れ線を追加します。開始位置をクリックしてから頂点位置を次々にクリックし、ダブルクリックしたところで折れ線が確定します。

テキスト修飾注釈

[ハイライト注釈]9-7-33.pngPDFの本文テキストにハイライトを追加します。テキストをドラッグすると、ドラッグした範囲にハイライトが追加されます。
[下線注釈]9-7-34.pngPDFの本文テキストに下線を追加します。テキストをドラッグすると、ドラッグした範囲に下線が追加されます。
[取消線注釈]9-7-35.pngPDFの本文テキストに取消線を追加します。テキストをドラッグすると、ドラッグした範囲に取消線が追加されます。
[波線注釈]波線注釈PDFの本文テキストに波線を追加します。テキストをドラッグすると、ドラッグした範囲に波線が追加されます。

スタンプ注釈([ホーム]タブの[ツール]グループ -[スタンプ]コマンドでも可)

承認済承認済
完了完了
極秘極秘
草稿草稿
最終最終
評価用評価用
公開用公開用
参照用参照用
却下却下
非公開非公開
試用結果試用結果
無効無効

その他※ 注釈ではありません)

注釈以外のオブジェクト

[画像ファイル]画像オブジェクト画像ファイルを読み込みんで画像オブジェクトを作成します。
[墨消し(テキスト)]墨消し(テキスト選択) テキスト選択で墨消しオブジェクトを作成します。
[墨消し(矩形)]墨消し(矩形選択) 矩形選択で墨消しオブジェクトを作成します。
[テキストボックス]墨消し(矩形選択) テキストボックスオブジェクトを作成します。

  •  ※「Ctrl」キーを押しながら上記のボタンをクリックすると、同じ種類のオブジェクトを連続して作成できます。

オブジェクトの選択

オブジェクトの編集や設定の変更をするときは、オブジェクトを選択する必要があります。

オブジェクトをクリックすることで、オブジェクトが選択状態になります。

  •  ※ オブジェクトを連続作成しているときは、連続作成を終了しないと既存のオブジェクトを選択できません。
    [ホーム]リボンの[ツール]グループにある「選択選択」コマンドをクリックするか、[クイックアクセスツールバー]の「選択選択」コマンドをクリックすることで、連続作成を終了できます。

オブジェクトの複数選択

オブジェクトの複数選択

オブジェクトは、複数選択して一括で「コピー」「切り取り」「削除」といった操作ができます。以下の操作で複数のオブジェクトを選択できます。

オブジェクトの設定変更

設定注釈の設定変更

オブジェクトをクリックすると、リボンが[オブジェクト]タブに切り替わり、オブジェクトの設定を編集できます。オブジェクトの種類により、色や線の太さ、不透明度、文字のサイズ、フォントなどを変更できます。

[オブジェクト]タブ

[オブジェクト]タブ

オブジェクトにより変更可能な設定項目が異なります。変更できない設定項目はグレイ表示になっています。

関連:9–4 [オブジェクト]タブ7–1 一般

  •  ※「オプション」の[一般]設定にある「オブジェクトを挿入するときや選択したとき、リボンの[オブジェクト]タブを自動選択しない」をチェックすることで、オブジェクトをクリックしたときリボンが切り替わらないようにできます。

[フォント]グループ

テキストの、フォントや文字飾りといった属性を変更できます。

文字属性を変更したいテキスト範囲をドラッグして選択し、文字属性コマンドを指定してください。

文字属性コマンド

  •  フォント名 フォント名:フォント名が表示されている枠をクリックすると、Windowsにインストールされているフォント名一覧が出るので、フォント名をクリックします。
  •  フォントサイズ フォントサイズ:フォントサイズが表示されている枠内をクリックして文字サイズを入力し[Enter]キーを押すと、指定した文字サイズになります。
  •  images/bt-bold.png 太字:太字にします。
  •  images/bt-italic.png 斜体:斜体にします。

(フォントによっては斜体にできないことがあります。)

  •  images/bt-font-UL.png 下線:文字に下線を付けます。下線の色は文字色と同じです。文字色を変更すると下線の色も変わります。線の太さは変更できません。
  •  images/bt-font-KESHI.png 取消線:文字に取消線を付けます。取消線の色は文字色と同じです。文字色を変更すると取消線の色も変わります。線の太さは変更できません。
  •  images/bi-color.png 文字色:文字色を変更します。「文字色」コマンド右の 'ドロップダウン' をクリックすると出るパレットから色を指定できます。

[背景]グループ

注釈を指定の色で塗りつぶすことができます。

  •  塗りつぶしの色 塗りつぶしの色:クリックすると選択している注釈の塗りつぶしの色が変更されます。現在の指定色は、コマンドのボタンの下側の色で判ります。指定色は、コマンドの右にある 'ドロップダウン' をクリックすると出るパレットから変更します。
  •  不透明度 不透明度:塗りつぶしの色の不透明度を指定します。100が完全に不透明で、0で完全に透明になります。数字の表示されている枠をクリックして0~100の整数値を半角数字で入力し[Enter]キーを押してください。

[線]グループ

注釈の線の属性を指定します。

  •  線の色 線の色:クリックすると選択している注釈の線の色が変更されます。現在の指定色は、コマンドのボタンの下側の色で判ります。指定色は、コマンドの右にある 'ドロップダウン' をクリックすると出るパレットから変更します。
  •  太さ 太さ:線の太さを指定します。太さの数値が表示されている枠をクリックすると値を入力できます。値は 0.00 ~ 12.00 までの範囲で指定してください。小数点以下第二位は、0.05 毎にまるまられます。
    0.00を指定すると、線は見えなくなります。
  •  スタイル スタイル:直線、点線、破線といった線のスタイルを指定します。現在の設定表示をクリックすると選択肢の一覧が表示されます。
  •  始点 始点:直線など両端が閉じていない線の、始点の形状を指定します。現在の設定表示をクリックすると選択肢の一覧が表示されます。
  •  終点 終点:直線など両端が閉じていない線の、終点の形状を指定します。現在の設定表示をクリックすると選択肢の一覧が表示されます。

[その他]グループ

  •  既定値として設定 既定値として設定:選択しているオブジェクトの設定を、同種のオブジェクトを追加するときの既定値にします。オブジェクトが複数選択されているときは無効です。
  •  ・ ロック:チェックすると、選択しているオブジェクトの状態が変更できなくなります。
    ロックの解除は、ロックされているオブジェクトを選択して「ロック」コマンドのチェックを外してください。

注釈の右クリックメニュー

 オブジェクトを右クリックすると出るメニューから、オブジェクトの設定変更や操作ができます。 注釈の右クリックメニュー
注釈の右クリックメニュー

注釈の位置とサイズの変更

注釈の削除

次の操作で、注釈を削除できます。

注釈一覧

注釈一覧

ナビゲーションパネル」の下側にある[注釈一覧]タブをクリックすると注釈一覧が表示されます。

「注釈一覧}の表示例

「注釈一覧}の表示例

注釈一覧のツールバー

注釈一覧の上部に、注釈一覧専用のツールバーがあります。注釈一覧のツールバーから以下のコマンドが実行できます。