6–2 PDF Driver APIのその他の制限事項
- (1) PDF Driver API V7.5は、PDF Driver V6.0以前のPDF Driverを制御することはできません。
- (2) PDF Driver V7.5は、PDF Driver API V6.0以前のAPIでは制御できません。
- (3) PDF Driver APIを利用して印刷を行うプログラムが動作している環境では、PDF Driver API以外からPDF Driverが使用されないようにしてください。
- (4) PDF Driver APIを利用して印刷を行うプログラムが、ひとつのユーザー環境で複数同時に動作する場合は、あらかじめ、モデル名が「Antenna House PDF Driver 7.5」であるプリンターを複数個用意してください。製品付属の「プリンターの追加と削除ツール」でプリンターの複製を作成することができます。
- (5) PDF Driver APIを利用した複数スレッド構成のプログラムにおいて各スレッドで印刷を行う場合、あらかじめ、モデル名が「Antenna House PDF Driver 7.5」であるプリンターを複数個用意してください。製品付属の「プリンターの追加と削除ツール」でプリンターの複製を作成することができます。
- (6) 1つのスレッドから同時に2つの印刷処理が行われないよう、制御する必要があります。たとえば、
{
...省略...
int job1 = StartDoc(printerDC1,&docinfo1);
int job2 = StartDoc(printerDC2,&docinfo2);
...印刷...
EndDoc(printerDC1);
EndDoc(printerDC2);
}
のように、1つのスレッド内で2つ以上同時に印刷を行うとプリンタードライバーは正常に動作しません。
- (7) Officeアドインを使用した PDF 出力は Microsoft Office Word/Excel/PowerPoint文書のみが対象となります。
- (8) PDF出力中に元アプリケーションがエラーとなった場合、PDFの生成は中止されます。
- (9) PDF Driver APIを使用したプログラムにおいて、セクションが複数存在するWordファイルのPDF出力では、印刷ページ範囲指定や1ページ単位でのPDF出力が正常に動作しない場合があります。
- (10) Excelファイルにおいて、「ページ設定」の「解像度」がシートごとに異なる場合は、PDF Driver API が全シートのなかでもっとも大きな解像度の値に再設定して変換処理を行います。このため、シートの内容によっては、ページレイアウトがオリジナルと異なる場合があります。
- (11) Excelファイルにおいて「ページ設定」の「解像度」がPDF Driverで扱うことができない値の場合、PDF Driver APIは印刷エラーを回避するために解像度を600dpiに再設定します。このため、シートの内容によっては、ページレイアウトがオリジナルと異なる場合があります。
- (12) Excelファイルにおいて、OpenやCloseなどのイベントに対してマクロが設定されているとき、マクロでメッセージを表示したり、エラーによってExcelアプリケーションからメッセージが表示されるような場合、PDF Driver APIの変換処理は中断されます。
- (13) PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルが複数シートを持つ場合は、カレントシート(=開いたときに最前面にあるシート)のみをPDFに出力します。
- (14) PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがExcel形式の場合、Excelファイルが複数シートを持ちシートの解像度が異なるなどして印刷ジョブが分かれるケースでは、出力されるPDFが複数に分かれます。
出力されるPDFファイル名の例:
test.pdf
test.pdf.pdf
test.pdf.pdf.pdf
- (15) PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがPowerPoint形式の場合、印刷時にPowerPoint画面が前面に表示されます。
- (16) PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがWord形式の場合、1ページ目が出力されない場合があります。
- (17) PDF Driver APIの処理において、一太郎ファイルのカレントシートがWord形式の場合、2ページ目以降の数ページだけ出力される場合があります。
- (18) PDF Driver APIの処理において、動作環境のアプリケーションが「一太郎」のバージョンによっては、印刷時に一太郎の画面が前面に表示されます。
- (19) PowerPointにおいてスライドサイズを「ワイド画面」で作成したファイルに対しては、PDF Driver APIで指定された「倍率」は無効となります。PowerPointが印刷オプション「用紙に合わせて拡大/縮小」をONにした状態で印刷を行うためです。
- (20) PDF Driver APIのアドイン変換関数を使用する場合、1ページ(1シート/1スライド)ごとPDF出力を行うオプションは使用できません。
- (21) テキスト形式ファイルをPDF変換する場合、文字コードはWordが判別しています。使用されている文字コードやテキスト内容によっては出力結果が文字化けする場合があります。
- (22) PDF Driver APIの処理において、Excelファイルの非表示シートはPDF出力されません。
- (23) PDF Driver APIの通常出力処理において、PowerPointファイルの非表示スライドは出力されません。アドイン変換処理の場合は非表示スライドはPDF出力対象となります。