第6章 制限事項

6–1 PDF Driver APIのサーバーサイド使用における制限事項


 参考情報:Office のサーバーサイド オートメーションについて


PDF Driver APIはOfficeのオートメーションを利用したAPIです。したがって、PDF Driver APIを使用しWord/Excel/PowerPoint各ファイルのPDF出力を行うプログラムをサーバーサイドで運用する場合には、Officeのライセンス規約にしたがわなければなりません。このような場合、弊社のPDF Driver APIのライセンスとは別に、お客様が構築されようとしているサーバー(サービス)を利用するすべてのユーザー(クライアント)がOfficeのライセンスを持つ必要があります。このような使用方法をお考えの場合には、Officeのライセンスについてもご注意ください。OfficeのライセンスについてはMicrosoftにお問い合わせください。なお、Officeのライセンス違反等の問題が発生いたしましても当社は一切関知いたしません。



1) 「管理ツール」‐「コンポーネントサービス」を開く。(*1)

2) 「コンソール ルート」‐「コンポーネント サービス」‐「コンピュータ」‐「マイコンピュータ」‐「DCOM の構成」を開く。

3) Word の場合(*2)では、「Microsoft Word 文書」という項目を右クリックし「プロパティ」を開く。

4) 「ID」タブを選択する。

5) 「このユーザー」を選択し、「ユーザー」と「パスワード」を設定する。「ユーザー」には管理者権限を持つユーザーで、かつ、PDF Driver APIを利用したプログラムを実行するユーザーと同一のユーザー名を設定する。


(*1) 64bit OSで32bitのOfficeを使用している場合のコンポーネントサービスの開き方

1. コマンドプロンプトを起動します。

2. 次のコマンドを実行します。「mmc.exe comexp.msc /32」


(*2) 各アプリケーションに対する項目名(項目名は Office のバージョンにより異なります)

・Word : Microsoft Word 文書

・Excel : Microsoft Excel アプリケーション

・PowerPoint: Microsoft PowerPoint プレゼンテーション


Windowsサービスから動作させるには、Officeアプリケーションの権限のほかに、サービスに対してアカウントとパスワードの設定が必要です。

作成したサービスのプロパティを開き、「ログオン」タブにおいて、「アカウント」と「パスワード」を設定してください。「アカウント」は、上記(2)のOfficeの権限のために設定した「ユーザー」と同一にします。


アプリケーションプールの「プロセスモデル」‐「ID」には、管理者権限を持つ「カスタムアカウント」を設定します。この「ID」に設定したアカウントと同一のユーザーを、上記(2)のOfficeの権限のための「ユーザー」として設定してください。