3. 制限事項

3.1. 対象PDF

• PDF仕様（PDF32000-2）に準拠したPDF1.3 ～ PDF2.0
• オープンできるPDFのファイルサイズは2GBまでとなります。
• ページ数は明示的な制限はしておりません。

3.2. コントロール全般

• GUIアプリケーションでの使用を前提としています。GUIがないコマンドラインやサービスなどでの動作は保証しておりません。
• リモートデスクトップ接続では注釈の表示が粗くなります。（GDI+の制限事項に依るものです）

• スクロール、ピンチイン・ピンチアウト以外のタッチ操作は動作保証しておりません。また、任意のタッチパネル対応機器での動作は保証しておりません。弊社で確認済みの機器は下記です。
  • Microsoft Surface Pro 2 / Windows 10 (64bit)

• AvtiveXコントロールについては、V4.0相当のAPIとなります。本リリースより保守モードとなり、今後新規のAPI追加の予定がございません。また次のメジャーバージョンアップ時に廃止する予定です。ご了承ください。
• 注釈の外観情報は他のリーダーと同一にはなりません。注釈は編集可能な注釈のみ対応しています。一部の注釈のプロパティに対応していない場合があります。
• 下記のPDFは開くことは可能ですが、編集については制限がございます。
  • 権限パスワードで保護されたPDFは開くことは可能ですが、正しいパスワードを入力してロック解除しないと編集できません。
  • 電子署名されたPDFは開くことは可能ですが、編集できません。
  • 閲覧制限されたPDFは開くことは可能ですが、編集できません。
  • PDF/AやPDF/Xに対して編集を行った場合、PDF/AやPDF/Xへの準拠は保持されません。
• レイヤーコントロールの制限事項について「8.3制限事項」を参照ください。

3.3. レンダリング品質および性能について

• PDFファイルや実行環境など条件によっては、表示仕様に記載されていない未知の制限が存在する場合があります。
• 表示や画像出力や印刷のレンダリング品質や速度や消費メモリなどの性能について、特定の品質や性能を保証するものではありません。特にAdobe Acrobat/Adobe Readerを含む他社製品のPDFビューアと同等の品質や性能を保証するものではありません。
• 表示や画像出力や印刷の品質および性能は、実行環境やプリンタおよびプリンタドライバ、PDFファイルのデータ、描画領域のサイズ、解像度、カラー、拡大縮小率、その他要因によって影響を受けます。条件が違う場合には、必ずしも同じ結果になりません。
• 表示と画像出力、印刷では異なる結果になる場合があります。
• レンダリング品質や性能について、実運用環境と同等の環境や出力方法、また実際に扱うものと同等のPDFデータで導入前によくご確認ください。
• 下記の場合に表示や印刷が遅くなります。
  • 半透明やブレンドを含むPDF
  • 細かなパターンやパスを多数含むPDF
  • 注釈オブジェクトの数が多い場合
• 用紙サイズの大きなPDFファイルや、PDFデータ内に大きな画像を含む場合など、レンダリング処理中にメモリが不足した場合、ページ全体もしくはページの一部が描画されないことがあります。
• 32bit版、とくに.NET Framework、Visual Basicのランタイムを併用する場合はメモリ不足に陥りやすいため、そのような場合は、64bit版やネイティブアプリケーションをご検討ください。
• タスクスケジューラやサービス等、デスクトップが存在しない環境では、場合によってPDFが正しく印刷や画像出力されない可能性があります。
• PDF/A、PDF/X等のPDFファイルの表示は可能ですが、表示に関する要件を満たさない場合があります。特にPDFのプロファイルには厳密に従っていないため、色が正確ではない場合があります。
• モノクロ二値のデバイスに表示・印刷した場合や、画像ファイル出力において、モノクロ（IMAGECOLOR_MONOCHROME）、ブラック（IMAGECOLOR_BLACK）を指定した場合は、十分なレンダリング品質が得られません。
• ピクセル単位での描画の正確性は保証しておりません。特にアンチエイリアスのかかり、線の幅の均一さなどご希望通りとならないことがあります。

3.4. 複数プロセス/スレッドでの同時使用

• 複数のプロセスで PDF Viewer Ctrl を同時に使用することは問題ありません。
• 同一プロセス内の複数のスレッドでのPDF Viewer Ctrlの同時使用または同時アクセスには対応しておりません。