Antenna House

News Release

2011年8月29日

国内初のDITAコンサルティング専業会社、『アートダーウィン合同会社』設立。
~ 企業ドキュメント制作の国際標準規格“DITA”拡がりの起爆剤となる ~


アンテナハウス株式会社とDITAコンソーシアムジャパン事務局長、加藤哲義は、共同出資により、国内初となるDITAコンサルティング専業会社、アートダーウィン合同会社(所在地:東京都中央区)を本日設立したことを発表する。

今回 発表するアートダーウィン合同会社は、次のとおりである。

設立の目的

昨今、大手企業では製品マニュアルやサービスマニュアル、業務手順書といったドキュメント制作のコストダウンと品質向上を狙い、国際標準化団体OASIS(注1)が策定するDITA規格(注2)を導入する事例が増えてきている。これは、従来のデスクトップパブリッシングによる属人的な制作スタイルではなく、文書コンテンツをコンポーネント(部品)化しシステム的に制作することで、制作、翻訳の効率アップと一定の品質管理を実現するものである。

DITA導入にはIT設備投資と制作プロセスの変革を必要とするため、専門的なノウハウ、経験を有するエキスパートが必要とされる。国内ではこうしたコンサルティングサービスの提供者が少なく、またその手法も確立されていない状況である。

アートダーウィン合同会社はDITAの制作手法やシステム知識を有したエキスパートを集約し、企業のDITA導入、運用をバックアップするコンサルティング会社として設立された。

(注1)OASIS(オアシス)とは、グローバルな情報社会のオープン標準を開発、統合および採用を推進する非営利国際コンソーシアム。W3Cと並んで、WEBや電子商取引、XML、文書フォーマット等に関わる標準化団体として国際的に極めて有力な存在。1993年に設立され、現在世界100カ国の600以上の団体や個人会員を含む5,000人以上が参加している。

(注2) DITA(ディタ)とは、Darwin Information Typing Architectureの略。もともとはIBM社が自社の技術文書の制作管理のために策定した規格で、現在はOASIS標準規格として国際的に認められている。製品マニュアル、仕様書、操作説明書、業務手順書といった文書制作において、品質をコントロールし、かつ生産性を向上させることができるため、欧米では製造業、通信業、金融業を中心に導入が進んでいる。

事業内容

アートダーウィン合同会社の使命は、企業にとって文書制作のパラダイムシフトとも言われるDITAの導入運用をリードし、成功に導くシェルパ(Sherpa、ヒマラヤ登山ガイド)となること。

具体的には、以下の事業を行う。

  1. DITA規格を利用した企業文書・コンテンツ制作に関するコンサルティングサービス。具体的にはDITA導入査定、制作ガイド策定、システム設計、運用設計を行う。
  2. 上記1に必要とされるシステム製品の開発、カスタマイズ、インテグレーション及び販売
  3. DITA実践のための技術者教育、およびその教育事業

特徴

1.合同会社であること

DITAコンサルティングができる人材の能力こそ企業価値ととらえ、出資額ではなくスキルや貢献度によって利益配当が可能な合同会社(LLC)として設立された。これにより優秀なエキスパートを集め、資本による統治では無く、個人的なスキルと貢献度による自治的な組織を作ることができる。

また個人も法人も同格で社員となることができるため、今後、DITAツールベンダーや制作会社もアートダーウィン合同会社の社員として経営参画し、ノウハウ、技術、製品を集積し、DITA導入検討から実施モデルの設計、導入、制作運用まで一気通貫で支援できる企業文書制作の総合コンサルティング会社として発展させていく。

2.アンテナハウス株式会社との強力な補完関係

アンテナハウス株式会社はDITA制作システムの要であるXMLエディタ(XMetaL Author Enterprise Edition 6.0J)と自動組版プロセッサ(AH Formatter)を有する製品ベンダーである。これにアートダーウィン合同会社のDITAコンサルティング機能が加わることによって、製品とノウハウの相乗効果が生まれ、ワンストップでのDITA実践サービスを実現することになる。

【アートダーウィン合同会社 概要】

・社名        :アートダーウィン合同会社(英文:LLC Art Darwin)
・設立        :2011年8月29日
・本店所在地     :東京都中央区東日本橋2丁目1番6号
・代表者       :加藤哲義
・業務執行社員    :アンテナハウス株式会社
・資本金       :980万円
・事業内容      :DITA規格による企業文書コンテンツ制作に関する総合コンサルティングサービス、および関連ソフトウエア製品の提供
・公開サイト     http://www.art-darwin.com

【加藤哲義 略歴】

1960年生まれ。情報システムエンジニア、システム製品企画者を経て、
1999年5月TIS株式会社にて、XML技術とXMLデータベース製品に出会い、この事業責任者として市場開拓に従事。
XMLコンソーシアムエバンジェリスト。
2007年7月、株式会社ジャストシステム、コンサルティング部長に就任。
2009年2月、日本アイ・ビー・エム株式会社、アンテナハウス株式会社、株式会社ジャストシステム、富士ゼロックス株式会社の4社を発起人としてDITAコンソーシアムジャパンを設立、同事務局長に就任。
2011年8月アートダーウィン合同会社を設立発起し、代表社員に就任。

【アンテナハウス株式会社 概要】

1984年設立。本社東京。ソフトウエア製品の企画、開発、販売を行なう。
'80年代から'90年代はワープロ文書変換ソフト中心に事業を行なってきたが、2000年代になり、XMLとPDF関係のソフトウエア製品を中心に展開する。
XML関係ではXSL-FOを使うXML組版ソフト「AH Formatter」を世界の市場で販売するとともに、最近はDITAを採用するXMLドキュメント・ソリューション・サービスを手がける。2011年8月よりXMLオーサリング・ソフト「XMetaL」シリーズの国内販売を開始。「XMetaL」でDITAのオーサリング(入り口)と「AH Formatter」によるDITAのパブリッシングに強みをもつ。
アンテナハウスWeb:http://www.antenna.co.jp/
DITAサービス:http://www.antenna.co.jp/dita/

【本件の連絡先】

アンテナハウス株式会社
XMLサービス営業グループ
電話:03-5829-9021 
xmetal@antenna.co.jp 
アートダーウィン合同会社
e-mail:info@art-darwin.com
                                

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