XSL Formatter ケーススタディ
XML自動組版ASPサービス
概要
項目 | データ |
---|---|
ユーザ名 | 株式会社 テックコミュニケーションズ(http://www.k-tecs.co.jp) |
ライセンスタイプ | XSL FormatterV2.5サーバライセンスおよびPDF出力オプション(Windows版) |
稼動開始時期 | 2004年 3月(ASPサービス開始は2004年4月1日) |
開発会社 | 自社開発 |
株式会社テックコミュニケーションズは、XML形式の文書をインターネットを利用して編集・管理する「XML自動組版ASPサービス」『自在空間™』を2004年4月からサービス提供しました。
このASPサービスは、Webサーバ、XMLデータベースとXML文書を自動組版してPDF化するためのエンジンなどから構成されています。自動組版エンジンにはXSL FormatterV2.5とPDFオプションが採用されました。
2004年3月から村田機械株式会社(本社:京都市伏見区)の繊維機械に関する取扱説明書でASPサービスの実運用テストを開始しています。
「自在空間」システム構成
運用
ドキュメントをXML化することで、ドキュメントの各部分をパーツとして捉えることができるようになり、他のドキュメントへの流用などの多くの用途に使えるようになります。また、コンテンツをXMLで表現し、書式をスタイルシートでコンテンツと別に設定できます。印刷用のレイアウトを指定するスタイルシートとWeb用のレイアウトを指定するスタイルシートを使い分けることでXMLコンテンツの利用に汎用性が生まれます。
しかしXMLドキュメントを扱うシステムへの初期投資が大きく、専門知識を持つオペレータの育成が必要なことなどハードルが高いのも事実です。ドキュメントXML化をASPサービスとして提供することでこれらの初期投資を抑制できることが期待されます。
テックコミュニケーションズは、取扱説明書などのドキュメント制作専門会社として、社内で蓄積したXMLドキュメント制作の経験に基づいて、「自在空間」のシステムを開発しました。本システムには、次のような機能があります。
- ベースになるドキュメントを選択後、翻訳言語を指定するだけで、翻訳に必要な部分を差分として抽出します。
- 登録されているドキュメントの階層レベルを指定した全文検索ができます。
- XMLドキュメントのテキストをインターネットを経由して修正することができます。
- 編集権限をもつ編集者、ドキュメントの閲覧権限のみを持つ閲覧者のふたつのユーザモードを使い分けることで、セキュリティの維持や同時アクセス機能を実現しています。
ASPで提供することで、小さな初期投資でドキュメントのXML化が可能になり、次のようなメリットが生まれることが期待されます。
- ドキュメントの多言語展開が効率的になる。
- せっかく作ったドキュメントを資産として運用できる。ドキュメントの校正作業がよりスピーディになる。
- 制作したドキュメントの確実な管理ができる。
- 営業先などでもドキュメントを見せることができる。
XSL Formatterの選定理由
「自在空間」では、クライアントのパソコン上で修正したXML文書は、ボタン一つでPDFファイルにする機能があります。このためのXML組版エンジンとして、XSL Formatterを選択しました。XSL Formatterの選択理由は次のような点です。
- Unicodeによる多言語対応
- ASP利用時の適合性の高さ
- サーバでの使用に対応している
- 「自在空間」で要求しているスペックを満たしている
- 組版エンジンとしての機能が充実している
- 上記のように充実した機能が低コストで導入可能
お問合せ先
「自在空間™」のお問合せ先:
株式会社テックコミュニケーションズ
〒603-8148
京都市北区小山西花池町1-1 サンシャインビル
電話075-411-1201
e-mail:info@k-tecs.co.jp