Server Based Converter は、MS Office(Word / Excel / PowerPoint)文書および PDF などをサーバサイドで PDF、SVG、JPEG/PNG/TIFF(Windows版のみ)などへ変換するライブラリです(PDF → PDF の変換はできません)。グループウェアやWebメールシステム等で Server Based Converter を利用することにより、MS Office がインストールされていない環境でも、MS Office が動作しない環境でも、PDF または SVG を表示可能な環境であれば MS Office 文書を表示することができます。
Server Based Converter は、MS Office の文書を独自にページアップします。このためできあがったページの体裁が MS Office で印刷・PDF にしたものと同じにはなりません。 Server Based Converter V3.0 では、ページアップの互換性が不十分な部分が多くあります。このため PDF化、印刷では充分に満足いただける結果にならないことがあります。
アンテナハウスでは、MS Office との互換性を高めるために可能な限り改善を続けていく予定ですが、Server Based Converter V3.0 をお使いになるときはこの点にご理解のうえお使いくださいますようお願いします。
Server Based Converter V3.0 は、以下のような優れた特徴を持っています。
MS Office文書の変換結果を自力でPDFファイルに出力する独自開発エンジンにより、 接続数無制限のサーバ上でMS Office文書のPDF化が可能です。 ASPサービスにお使いいただくこともできます。Acrobatのライセンスは不要です。
SVG変換は、SVG 1.1だけでなくSVG Basic/SVG Tinyへの変換も可能です。 SVG Basic/SVG Tiny変換に対応することにより、モバイル端末や携帯電話向けサービスにも活用できます。
Office文書、PDF文書を JPEG/PNG/TIFF画像に変換できます(Windows版のみ)。先頭ページのみを変換することができますので、サムネイル作成に最適です。TIFF の場合は、マルチページTIFF の出力もできます。
独自に開発したエンジンにより Office文書、PDF文書の読み込みから PDF/SVG 出力まで行いますので、Microsoft Office や Adobe Acrobat、Distiller のライセンスが不要です。ライセンス契約を気にすることなく運用でき、類似機能をもつ他社の製品と比較して高速です。
コマンドラインインターフェイス、 .NETインターフェイス、 COMインターフェイス、 Javaインターフェイス 、C/C++インターフェイス を用意しています (.NETインターフェイス、COMインターフェイス は Windows版のみ)。 いずれもストリーム処理が可能です。これらを利用して、 アプリケーションへの組み込みが簡単に行えます。
Windows版では、PDFを経由することなく、プリンタへ直接出力することができます。
Server Based Converter V3.0 は Standard PDF 出力版、Standard Flash 出力版、 Professional 版の 3つの版があります。
これらの違いは入出力可能なデータの種類によるものです。
Server Based Converter V3.0 が対応する入力ファイル形式は下記の通りです。
入力ファイル形式 | PDF 出力版 | Flash 出力版 | Professional 版 |
---|---|---|---|
.PDF Adobe PDF 1.0 - 1.7 |
○ | ○ | ○ |
.DOCX / .DOCM / .DOTX / .DOTM V2.0 MS Word 2007 |
○ | ○ | ○ |
.DOC / .DOT MS Word 97 - 2007 |
○ | ○ | ○ |
.XML MS Word 2003 |
○ | ○ | ○ |
.XLSX / .XLSM / .XLTX / .XLTM V2.0 MS Excel 2007 |
○ | ○ | ○ |
.XLS / .XLT MS Excel 97 - 2007 |
○ | ○ | ○ |
.PPTX / .PPTM / .POTX / .POTM / .PPSX / PPSM V2.0 MS PowerPoint 2007 |
○ | ○ | ○ |
.PPT / .POT / .PPS MS PowerPoint 97 - 2007 |
○ | ○ | ○ |
.TXT etc Text File |
○ | ○ | ○ |
.SVG SVG 1.1 / Basic / Tiny |
○ | ○ | ○ |
.EMF Enhanced Meta File |
○ | ○ | ○ |
.WMF Windows Meta File |
○ | ○ | ○ |
.CGM V2.0 Computer Graphics Metafile |
× | × | ○ |
.BMP Windows Bit Map |
○ | ○ | ○ |
.PNG Portable Network Graphics |
○ | ○ | ○ |
.GIF Graphics Interchange Format |
○ | ○ | ○ |
.TIF Tagged Image File Format (TIFF) |
○ | ○ | ○ |
.JPG JPEG File Interchange Format (JFIF) |
○ | ○ | ○ |
.JP2 Joint Photographic Experts Group 2000 |
○ | ○ | ○ |
出力ファイル形式 | PDF 出力版 | Flash 出力版 | Professional 版 |
---|---|---|---|
.PDF Adobe PDF 1.3 - 1.7 |
○ | × | ○ |
.SWF V3.0 Adobe Flash |
× | ○ | ○ |
.SVG SVG 1.1 / Basic / Tiny |
○ | ○ | ○ |
.PNG Portable Network Graphics |
○ | ○ | ○ |
.JPG JPEG File Interchange Format (JFIF) |
○ | ○ | ○ |
.TIF V3.0 Tagged Image File Format (TIFF) |
○ | ○ | ○ |
.INX V2.0 InDesign® Interchange |
× | × | ○ |
.XPS V2.0 XML Paper Specification |
× | × | ○ |
項目 | 内容 |
---|---|
Windows版 |
Windows 2000 Windows XP Windows Vista Windows 7 Windows 2000 Server Windows Server2003 Windows Server2008 Windows Server2008 R2 |
Solaris版 | Sun Solaris 10 (sparc version) |
Linux版 | Red Hat Linux 8 以上 |
Linux 64ビット版 |
Red Hat Enterprise Linux version 5 Cent OS 5 |
Server Based Converter V3.0 Linux版は、GCC 3.4.X でビルドされています。このとき、生成されたプログラムは、ランタイムライブラリ libstdc++.so.6 を使用します。同様に Server Based Converter V3.0 Linux 64ビット版は、GCC 3.4.X でビルドされています。このとき、生成されたプログラムは、ランタイムライブラリ libstdc++.so.6 を使用します。もし、あなたの環境に libstdc++.so.6 が含まれていない場合は、ご自身で取得してください。
Server Based Converter V3.0 評価版 は、以下のような制限があります。
正式使用権をお求めいただくことで、制限なくお使いいただけるようになります。
上記以外の組版の機能的な制限はありません。 ただし、上記に明記されていないオプション機能は無効です。
正式版では、保守用に保守サービスキーが必要となります。 この情報が認証されない場合、Server Based Converter V3.0 は起動しません。
保守サービスキーは、 正式使用権のご購入時、もしくは、保守契約期間中にプログラムがバージョンアップされた場合に提供されます。
Server Based Converter V3.0 に関するお問い合わせ、サポートサービスに関しては、下記までメールでご連絡ください。