9–3–9 テキスト透かし設定(-setTextWatermark)

文字列を透かしとして挿入します。


パラメータ
内容
-text Val
透かしとして挿入する文字列の設定。指定必須
「¥n」を改行とみなし複数行の挿入が可能。 ただし、-diagonal、-angle、-tiling が指定されている場合は改行されません。(改訂5以降)
-colorText r g b
文字の塗りつぶし色の設定。省略可
設定値の範囲:r, g, b それぞれ0.0~1.0
指定がない場合、黒色(0.0 0.0 0.0)
-colorOutline r g b
文字の輪郭の色の設定。省略可
設定値の範囲:r, g, b それぞれ0.0~1.0
指定がない場合、黒色(0.0 0.0 0.0)
-diagonal
指定がある場合、透かしをページの対角線上に挿入する
指定がない場合、透かしは横書き、水平となる。
- tiling が設定されている場合は無効
-angle Val
透かしの挿入角度の設定。反時計回りが正の値。省略可
指定がない場合、0.0(水平)。
- diagonal が設定されている場合は無効。
-rect left bottom right top
透かしを配置する矩形の指定(mm単位)。省略可
省略した場合はページサイズが配置する矩形となる。
-margin top left bottom right
透かしを配置するときの余白の設定(mm単位)。ページの上端、左端、下端、右端からどれだけ余白をとるかを設定する。省略可
例)ページ上端の余白を5mmとしたい場合:-margin 5 0 0 0
-align Val
透かしの配置場所の設定。省略可
1: 左上 2: 中央上 3: 右上
4: 左中 5: 中央 6: 右中
7: 左下 8: 中央下 9: 右下
指定がない場合、「5: 中央」に配置。
1~9以外が指定された場合、エラーとなる。
-zorder Val
透かしのZオーダーの設定。省略可
1: 前面 2: 背面
指定がない場合、「1: 前面」に配置。
1, 2以外が指定された場合、エラーとなる。
-pageRange Val
透かしを挿入するページ範囲の設定。省略可
0: 全ページ
1: 先頭ページのみ 2: 最終ページのみ
3: 奇数ページ 4: 偶数ページ
5: 指定したページ
指定がない場合、「0: 全ページ」
1~5以外が指定された場合、エラーとなる。
1 と –notInFirst、2と-notInLast を指定するとエラー。
-pageRangeCustom Val
透かしを挿入するページ番号あるいはページ範囲を指定。「-pageRange 5」の場合に設定必須。1ページを「0」とする。
例)-pageRangeCustom "0,2-4"
1ページと3~5ページに挿入される。
-notInFirst
指定がある場合、先頭ページには透かしを挿入しない。
指定がない場合、先頭ページに透かしを挿入できる。
-pageRange 1 と指定するとエラー
-notInLast
指定がある場合、最終ページには透かしを挿入しない。
指定がない場合、最終ページにも透かしを挿入できる。
-pageRange 2 と指定するとエラー
-notDisplay
指定がある場合、透かしを表示しない
指定がない場合、透かしを表示する
-notPrint
指定がある場合、透かしを印刷対象としない
指定がない場合、透かしを印刷対象とする
-opacity Val
透かしの透明度の設定(範囲:0.0~1.0)。省略可
「0.0」を指定した場合、透かしは透明で見えない状態となる。
指定がない場合、1.0(不透明)
-tiling
指定がある場合、透かしをタイリング挿入する
指定がない場合、透かしをタイリングで挿入しない
-font
透かし文字列のフォント設定。

-name Val
フォント名。指定必須

-size Val
フォントサイズ。省略可
単位:point
指定がない場合、24.0 point

-weight Val
太さ。省略可
有効値:200,300,400,500,600,700,800,900
指定がない場合、400
有効値以外が指定された場合、エラーとなる。
-bold の指定があるときは – weight の指定は無視されます。

-bold
指定がある場合、文字列を太字にする。
指定がない場合、文字列を太字にしない。
ただし、-bold指定があっても、-nameで指定したフォントが太字のグリフを持っていない場合は太字にはならない。

-italic
指定がある場合、文字列を斜体にする。
指定がない場合、文字列を正体にする。
ただし、-italic指定があっても、-nameで指定したフォントが斜体のグリフを持っていない場合は斜体にはならない。

-embed Val
フォント埋め込み。省略可
true: 埋め込む
false: 埋め込まない
指定がない場合、「true: 埋め込む」


コマンド設定例

WindowsAHPDFToolCmd60.exe -setTextWatermark -text "PDF Tool API V6.0 テスト" -colorText 1 0 0 -colorOutline 0 0 1 -angle 20 -align 5 -opacity 0.9 -font -name メイリオ -size 52 -d c:\test\test.pdf -o c:\sav\out.pdf
Linuxsh run.sh -setTextWatermark -text "PDF Tool API V6.0 テスト" -colorText 1 0 0 -colorOutline 0 0 1 -angle 20 -align 5 -opacity 0.9 -font -name ipa-gothic -size 52
動作内容メイリオ(Windows) / ipa-gothic(Linux)フォントでフォントサイズ「52」、文字色が{R G B}={1 0 0}、文字の輪郭色が{R G B}={0 0 1}である「PDF Tool API V6.0 テスト」という文字列を透明度0.9、挿入角度20度の透かしとしてtest.pdfの全ページの中央に挿入しout.pdfに保存する。