本項ではAIエージェントの『Cursor』を用いたコーディングを実行するために必要な準備を解説します。
具体的には、実行前に必要な準備、及びプロンプト実行の手順について解説します。
なお、本例ではWindows環境における解説です。Linux環境の場合は適宜読み替えて利用してください。
解説はそれぞれ以下の項目に分かれています。
そのうち〔手順0〕は初回のみ必要であり、〔手順1〕はプログラム作成時に毎回必要な手順です。
本項は、コーディング準備として、『Cursor』そのものの導入についての解説と、『Cursor』起動後の下準備に分けて解説をします。
以下のURLから、『Cursor』をダウンロードし、インストールします。
『Cursor』を起動し、以下の『VSCode』拡張をインストールします。
必要であればその他の『VSCode』拡張もインストールします。
画面配置や拡張などを含め、『Cursor』の内部構造はオープンソースのエディタ『VSCode』と同一です。これ以降の『Cursor』の基本的な操作方法は『VSCode』に準じます。
『Cursor』エディタを開き、プロジェクト用のフォルダを作成します。
例えば、以下の操作例に従うと、プロジェクト用フォルダが作成されます。
>Java Create Java Project
具体例:
「C:\」を指定する
5. コマンドパレットでプロジェクト用フォルダの名前を決めます
具体例:
「CursorProject」をプロジェクト名に決定する
6. これで、「C:\CursorProject」にプロジェクト用フォルダが生成されます
プロジェクトの外部ライブラリとして『PDF Tool API』の[PdfTkJava80.jar]へのクラスパスを通します。
具体的には以下の手順で操作します。
1. コマンドパレットに以下コマンドを入力して、Javaのプロジェクトセッティングを開きます
>Java: Open Project Settings
デフォルト配置でインストールされていた場合に追加されるパス:
C:\AHPDFToolLib_80\bin\PdfTkJava80.jar
5. 画面下部にある「Apply Settings」をクリックし、変更を反映します
プロジェクト用フォルダに、『PDF CookBook』のサンプルコードと、『PDF Tool API』同梱のサンプルコードをそれぞれ配置します。
プロジェクトフォルダ内のソース用フォルダ「src」がプロジェクト作成時に生成されています。ここにサンプルコードを配置します。具体的には以下の手順で操作します。この手順の順序は自由です。
本項ではプロンプトによるコード生成と生成されたコードの実行を解説します。
『Cursor』のプロンプト入力画面にコード生成用のプロンプトを打ち込み、実行します。
具体的な操作例は後述します。
1. 「プロンプトを書く」で作成したプロンプトを実行します。
具体的には以下のテキストを打ち込みます。
『PDF Tool API』 (import jp.co.antenna.ptl.*;)を使った、「PDF を開く → 保存する」だけの最小構成の Java コード「OpenAndClose.java」を書いてください。
・生成したプログラムは「\src\JavaPrograms\Sample」以下のディレクトリに配置してください
『PDF Tool API』の定義は以下の通りです。
・『PDF Tool API』のコードはC++で書かれており、Javaインターフェースはこれのラッパーです。
・「\src\java」にJavaのサンプルコードファイルがあります。
・「\src\cookbook」にはまた別のJavaのサンプルコードファイルがあります。
・Java用のAPIリファレンスは、https://www.antenna.co.jp/ptl/v80/v80-pta-manual/java/jp/co/antenna/ptl/package-summary.html を参照してください。
以下がプログラムの前提条件です:
・PDFを読み込む
・何も加工しなくてよい
・別名で保存するだけでよい
・『PDF Tool API』の正しいクラス名・メソッド名を使うこと
・必要なimportと初期化コードも含めること
・ライセンス確認処理は不要
・「package Sample;」でパッケージを定義すること
・『PDF Tool API』のimportに使うライブラリ名は、以下の形式で指定すること
import jp.co.antenna.ptl.*;
2. 実行後、指定したフォルダにプログラムが生成されます。
生成が正常に完了した場合、指定したフォルダにjavaファイルが出力されています。
該当フォルダを開いて内容を確認してください。
1. エクスプローラーで「C:\CursorProject\src\JavaPrograms\Sample」フォルダを開き、内容を確認してください。
[OpenAndClose.java]が出力されています。
生成されたコードを各種プラットフォームに合わせた方法で実行し、動作試験をします。
本例では「〔手順1-1. プロンプトを指示してコードを生成させる〕」の具体例で生成したjavaファイルの実行を解説します。
今回生成したファイルはjavaファイルです。javaファイルをコンパイルした後、実行します。
javac .\Sample\OpenAndClose.java -encoding utf-8
3. 以下コマンドで、「OpenAndClose.java」を実行します。
「PDFを開いて名前を付けて保存する操作」が実行されます。
java Sample.OpenAndClose input.pdf output.pdf
4. 同じフォルダに[output.pdf]フォルダが生成されていたら成功です。