4–1 PDFからの変換(全般)
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PDFをファイルリストビューに登録すると先頭に[
カギ]アイコンが付きます。
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本製品では、内容のコピーが禁止されているPDFや、開くために必要なパスワードが設定されているPDFは処理対象にできません。そのようなPDFをファイルリストビューに登録するとファイル名の先頭に[
カギ]アイコンが表示され、そのPDFがパスワードで保護されていることを示します。
パスワードを解除するには、[
カギ]アイコンが表示されたファイルを右クリックし、コンテキストメニューから「ロック解除」を選択して表示されるダイアログボックスにパスワードを入力してください。パスワードが解除されると[
カギ]アイコンが表示されなくなり、解除されたことを示します。
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変換先を「OCR」にしてPDFを変換すると、[
カギ]アイコンが付いていないのにパスワードの入力を要求されます。
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変換先が「OCR」の場合は、元のPDFを編集してOCR処理した結果のテキストを埋め込み、新たなPDFを作成します。PDFに編集制限がかけられているとこの処理ができないため、登録時ではなく変換時にパスワードが要求されます。
これは製品の仕様となりますので、ご了承ください。
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PDFを変換すると、[処理エラー]が発生します。
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本製品で処理エラーが発生する場合は、お使いのファイルや実行環境などによりさまざまな原因が考えられます。以下をご参考にしてください。
- PDFが画像のみのデータであるとOCR処理が働くため、ページ数が多い場合はメモリー不足でエラーとなる可能性があります。このようなときは、ページ範囲を指定し変換対象のページ数を減らした上で変換してみてください。
- 変換先に指定したフォルダーに同名の文書が存在し、関連するアプリケーションで開いている場合は、変換時に上書きができないためエラーとなります。このような場合は、あらかじめそれらの文書を閉じてから変換を行ってください。
- 変換元ファイルが本製品で扱えないファイルである場合は、エラーとなる可能性があります。PDFを作成したソフトウェアによっては、本製品が処理できない構造を持つ場合があります。このような場合は、メールに変換元ファイルを添付し、詳しい状況を記載した上で弊社サポートセンターまでご連絡ください。
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PDFで表示される文字が変換されません。
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本製品ではPDFの注釈データを変換の対象外としています。このため、注釈機能(ノート注釈やテキスト注釈など)を使って文字を入力したPDFからはその部分の文字が変換先に渡りません。
これは本製品の仕様となりますので、ご了承ください。
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PDFで表示される文字が「?」に変換されます。
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PDFにフォントの埋め込みがされている場合は、文字の外観(アウトライン)が描画オブジェクトとして格納されます。このとき、文字の外観と文字コードを関連づけしたデータが同時に格納されていれば、Wordなどでテキストとして扱えるデータに変換できます。しかし、PDFを作成したソフトウェアによっては、このような文字の関連づけデータを格納していないことがあり正しい文字が取得できないため、「?」に変換されます。
このようなPDFについては、本製品でOCR処理を強制的に行うことにより、文字として変換できる可能性がありますのでお試しください。
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PDFで表示される線画が一部欠けたようになって変換されます。
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本製品の既定値では、罫線で囲まれた領域を表として変換します。このため変換対象となるPDFファイル中で線画の一部に矩形が使用されているような場合には、矩形の部分だけが表(セル)に変換され、線画が正しく再現できないことがあります。
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PDFで表示される点線が変換されません。
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PDFで点線を表示する場合、内部的に微小なイメージを複数連続してつなげることで点線を表現していることがあります。このような微小なイメージがPDF中に大量にあると、変換に時間がかかったりメモリーの不足を生じる可能性があるため、本製品ではそれらを無視して変換します。このため変換結果に点線が再現できないことがあります。
これは本製品の仕様上の制限となりますので、ご了承ください。
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PDFで表示される背景色や模様が変換されません。
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本製品では、PDFでパターンやシェーディングと呼ばれる手法を使って表現される塗りつぶしに対応していません。このため、変換結果に色や模様点線が正しく再現できないことがあります。
これは本製品の仕様上の制限となりますので、ご了承ください。