第5章 印刷設定詳細画面について

5–1 一般

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図5.1 印刷設定詳細画面 - 一般タブ


[設定の名称]
設定に任意の名称を付けることができます。名称は、印刷設定ダイアログ「設定」タブの左側の設定一覧に表示されます。名称には、「\ / : * ? ” < > |」の記号を含め、英数字、記号、日本語が使用できます。

設定を新規に作成した場合、設定ファイル名は「設定の名称」の名前となります。ただし、「設定の名称」にWindowsにおいて制限されているファイル名に使用できない記号「\ / : * ? ” < > |」が使われている場合、これらの記号を「_」に置換し、ファイル名とします。


[Web表示用に最適化]
PDFをWeb表示用に最適化して出力します。


[作成後PDFを表示]
PDFの作成完了後、PDFに関連付けされているアプリケーションでPDFファイルを開きます。


[文中のURLにリンクをつける]
元文書内で、http://、https:// で始まる文字列を検出すると、作成するPDFにリンクを設定します。URL文字列内に改行が存在したり、印刷データとしてURLアドレスの終端までをひとまとまりの文字列として扱われていないような場合に、正しくリンク設定が行われません。


[元文書の空白ページをPDFに出力しない]
元文書がWord、Excel、一太郎の場合、その文書内にある空白ページをPDFに出力しません。PDF Driverにおいては次の条件を満たすときに空白ページと認識します。

・Word/一太郎

 改行・空白以外の文字、画像、オートシェイプ、表、ヘッダ・フッタ、ページ番号、改ページのいずれも存在しないページ。

・Excel

 ページ範囲内に図形・画像・改行・空白以外の文字、罫線・色の設定、ヘッダ・フッタ、ページ番号のいずれも存在しないページ。

※PowerPointファイルでは背景画像は印刷対象であり、白色の背景画像でPowerPoint上では空白ページに見えるスライドであってもPDF Driverでは背景画像を矩形オブジェクトとしてPDFに出力するため、空白ページとはみなされません。


[同名のファイルがある場合]
保存先に同じファイル名のPDFファイルが存在する場合の動作を選択します。

・ダイアログを表示する

 「保存方法」で出力先フォルダを指定している場合、上書きするかどうかの確認メッセージが表示されます。確認メッセージに対し「いいえ」で応答すると、名前を付けて保存ダイアログが表示され別名を付けることができます。

・上書きする

 メッセージ等を表示することなく無条件で上書きします。

・連番[(1),(2)…]を付ける

 「保存方法」で出力先フォルダを指定している場合、出力ファイル名に連番を付与して別名でPDF出力を行います。たとえば、「sample.pdf」がすでに存在しているときに同名の文書ファイルを印刷すると、出力されるPDFファイル名は「sample(1).pdf」となります。

「保存方法」で「印刷時にダイアログで確認」を指定している場合、名前を付けて保存ダイアログの「ファイル名」に表示される初期値が「sample(1).pdf」のように連番が付与された名称となります。

・出力しない。(エラーにする)

 保存先に同名のファイルが存在する場合はPDF出力を行いません。


[保存]
「保存方法」の選択肢は、

・印刷時にダイアログで確認

・出力先フォルダを指定する

の2種類です。「出力先フォルダを指定する」を選択した場合は、「PDFの出力先フォルダ」を設定してください。


[用紙設定(サイズ、向き)]
テキストなど、用紙サイズの設定がないアプリケーションからPDFを作成する場合にこの設定値が有効となります。*1

「サイズ指定」に設定可能な値は25.4mmから3276.7mmまでです。


[解像度 *1]
プリンターの解像度です。この設定によりピクセル数が変わります。

解像度の設定を大きくした場合、処理時間が長くなり、ファイルサイズが大きくなる場合があります。


[倍率]
プリンターの倍率です。この設定により元文書の出力倍率が変わります。

設定可能な値は10%から400%までです。


*1 用紙サイズと解像度

プリンターが出力するときのピクセル数は、「用紙サイズ(インチ換算)×解像度」で決まります。この値が非常に大きくなる設定のときに、印刷が行われずPDFファイルが出力されない場合があります。そのような場合は、用紙サイズを小さくするか、あるいは、解像度を低い値に設定してください。設定値の目安は、「用紙サイズ(縦)×解像度」あるいは「用紙サイズ(横)×解像度」が16bitの上限である「65535」より小さくなる値です。(参考:3600 dpiなら約460mm、600 dpiなら約2750mmが上限値となります)