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AIIM International Expo & Conference 2008 参加記 |
更新日: 2008/5/4 |
アンテナハウスは、2007年まで、海外では、実質的にXSL Formatterのみを販売していましたので、XML関係の展示会のみに参加していましたが、今年からPDFにも参戦ということで、今年は初めて、AIIM International Expo & Conference2008に出展しました。AIIM2008には、キヤノン、シャープ、富士通、リコーなど、日本のOA機器メーカが多数出展していました。日本のソフトウエア・メーカでは日立システムなどが出展していましたが、ハードウエアと比べますと、あまり目立たなかったように思います。
聞きかじりですが、AIIM2008は、On Demand、Xplorと言った展示会を吸収・合併して大きくなったようで、会場は広いのですが、出展社の色分けでは、AIIMの中心であるECMソフトの他、On Demand関係の印刷機器・印刷関連ソフトの出展が多くありました。昨年と比べて、出展社数は多くなっているものの、規模が大きなブースは減っているとのことです。どうも、大手メーカは、近くのホテルで個展を開いているらしいです。
このあたり、COMDEXと似た傾向になっているようで将来が心配です。COMDEXも大手の出展社がCOMDEXに出展する代わりに、近くのホテルの会場を借りて個展を開くようになった結果、COMDEX本体が2004年に開催中止に追い込まれてしまったという経緯があります。
実は、以前に、そんな記事を読んだ記憶がありますが、今回、もう一度チェックしましたら、Wikipediaには違う理由が書いてありますね。
実際のところ、事の真相は、ちょっと分かりません。
それはともかく、なにかのご参考になればと思い、来場者とか、出展者について幾つか感じたことをメモしておきたいと思います。
いきなり、コアな話で恐縮ですが、XML関係の出展者はあまり多くありませんでした。弊社もXSL Formatterのバナーとちらしは用意しておきましたが、まったく関心をもたれませんでしたね。ほとんどの来場者は、XMLなんて言葉も知らない人だと思います。出展者にも少し聞いてみましたが、10人中2,3人しかXML、特に、XSLについては知らなかったようです。それでもXSL-FO関係の出展者が、アンテナハウスの他に2社、それからCSS関係で1社ありました。う~~ん。少なくとも、この展示会にXMLとかXSL-FOを前面に出した出展は金の無駄、じゃないかな?
PDFは出展者も多かったですが、参加者もPDFに的を絞って調べに来ている人がいるようです。ブースにやってきて、こういうことができないか?という質問をする人もいましたし、製品の説明をすると熱心に聴いてもらえたようです。
(1)PDF/A
ISOのPDF/Aの仕様作成者も見えて、PDF/Aはサポートしているかなどと聞かれました。でも、欧州から来たほかのPDFベンダに聞きましたところ、PDF/Aは欧州は熱心だが、USは欧州ほどじゃないと言っていましたが。
(2)PDFソフトのベンダ
PDFソフトの出展者は多かったですね。
以前(2008年01月10日AIIMExpo 2008に出展します)で、出展者名簿から8社リストアップしました。
これ以外に、次の会社を見つけました。
・callas software(独)
・apago
・ABBYY (スキャナソフトの会社らしい)
・Bluebeam Software
・IRIS
他の製品(ビューアなど)にPDF表示機能などを統合したり、あるいはスキャナなどからPDFを出力する機能などは、もうあたりまえなので、数えきれません。
でも、これだけPDF関連製品の出展が多いのに、Adobeが出展しておらず、Adobe PDFの姿が見えないのが、また面白いところです。AIIMって、米国で、PDFのISO標準化を推進している中心団体なのですがね。
OnDemandのコーナーで目立ったキーワードのひとつに、Web-to-Printがあります。
Web-to-Printは、デザインをWebブラウザ上で行って、それをPDF出力して印刷するということだろうと思います。これまでのカタログやチラシの印刷では、InDesignやQUARKなどのDTPソフトでレイアウトしてPDFを作成して、印刷するというやり方をとっていたわけです。今後は、レイアウトがWeb上に移行するいうことでしょうか?
OnDemandは出力する印刷側の話、Web-to-Printはデザインとコンテンツですので入力側の話ということ。OnDemandでは、パーソナライゼーションも結構やっていたようです。
AIIM/ECMのコーナーでは、ビューアの会社が結構がんばっていたのが予想外でした。ECM系のビューアは、以前はTIFF中心の画像ビューアが良く使われていたようですが、現在は、PDFも使われるようになってきています。画像/PDFビューアの会社としては、次のところが眼につきました。
・ViewonePro (Daeja Image Systems Ltd. ) イギリスの会社
・FlexSnap (SnowBound社) 米国
・PRIZM Viewer (Pegasus Imaging Corp.) 米国の会社
ECM関係は、スキャナーで取り込んだ画像の形式がTIFFからPDFになったということだと思います。スキャナーでデータを取り込む話が多いのは日本もアメリカも似ているように思います。でも日本の展示会ではあまりビューアの会社は見かけてないように思いますが、アメリカではビューアの会社が多いのは不思議。
あとは、XPSでしょうか。MicrosoftのブースのそばにXPSコーナーがあり、比較的新しい会社と思いますが、4社が出展していました。
XPS関係は、ビューアの会社などでも、対応ファイル形式として既にリストにあげている会社も良く見かけましたので、PDFほどではありませんが、ひとつのファイル形式として定着してきたのかな?と言う印象です。
弊社は、Rainbow PDF Writeを3月1日発売して、AIIMで海外初のご披露です。
その他、Rainbow PDF Digital Signature, Rainbow PDF Serverを出展しました。XML Formatterも出展しましたが、やはりAIIMではXMLよりPDFに関心が集まっていました。
☞ Rainbow PDF Write Professional
☞ Rainbow PDF Digital Signature
☞ Rainbow PDF Server
最後に、アンテナハウスのブースの写真をご紹介します。