しおりと目次項目を自動生成

しおりと目次項目を自動生成

自動生成しおりと目次

アウトライナーはPDF文書の章タイトルや中見出し、小見出しなど、見出し項目の階層構造を解析して、しおりや目次項目に設定できます。

しおりと目次項目の抽出条件は「アウトライン自動生成ウィザード」で指定します。「アウトライン自動生成ウィザード」は、「ツール」→「アウトラインの自動生成」メニューまたは[メインツールバー]の[自動生成]から開きます。実際に操作してみましょう。

Mspng

 [アウトライン自動生成ウィザード]は、次の2ページ構成になっています。

[自動生成]画面概要

自動生成画面の第一階層(左端)の4つのチェックボックスが有効な組み合わせは次表のとおりです。

オプション組み合わせ

表の①~③列はしおりの作成のみ、④と⑤列はしおりと目次を両方作成、⑥と⑦列はしおりを作成しないで目次の作成のみ、⑧列はしおりと目次を両方とも作成しません(既存の目次をそのままにして、目次項目にリンク注釈を設定するときに指定します)。

[しおりを自動生成する]にチェックするとしおり項目を抽出し、階層構造をもつしおりを作成します。しおりの作成方法は、次の3つのどれかです。

自動生成したしおりは「しおりモード」で編集できます。

[目次を自動生成する]にチェックすると、目次項目を抽出し、PDFファイルに目次ページを挿入します。詳しくは[目次を自動生成する]を参照してください。

自動生成した目次は「目次モード」(詳細は「目次」参照)で編集できます。

[しおりを自動生成する]

しおりを自動生成するときのオプションとして、PDFに元からあった既存のしおりの扱い、自動生成したしおりの表示方法の指定があります。

しおりを自動生成するときのオプション

[既存の目次を解析する]

しおりを既存の目次から自動生成する場合は、[既存の目次を解析する]にチェックを入れます。

既存の目次を解析するにチェック

  • 【例】「2-4」(PDFの先頭ページから数えて2 ~4 ページが目次)

PDFの実際のページ位置と目次に記されているページ番号にズレがある場合、[PDFの先頭から数えたページ番号-表示ページ番号]に、実際のPDFのページ位置と目次の項目に記載されたページ番号との差の数値を入力します。

  • 【例】「5」(目次に記されているページ2 が、実際のPDFの先頭ページから数えて7ページになる(5ページの差がある)場合)

[目次ページの段数]は既定値「0」のときプログラムでページを解析して認識結果を自動設定します。段数がうまく認識できないときに数値を入力します。[余白設定]も同様です。

[既存の目次を解析する]にチェックを入れると、[目次を自動生成する] は使用できません。また、「アウトライン自動生成ウィザード」の2枚目の画面「見出し項目抽出条件」の[文書タイトルを自動認識して除外する][目次の最大レベル]は設定できません。

しおりの自動生成時はしおりから本文へのリンクを設定します。また、[目次へリンクを設定する]オプションをチェックすると目次項目に本文へのリンクを設定します。

Mspng

既存の目次ページからしおり項目を作成する場合、目次の見出し文字列と同一の見出し文字列を本文内で探します。同一の見出し文字列が見つかったら、しおりのプロパティの移動先と(目次にリンクを設定するとき、以下同様)目次項目のリンク注釈の移動先に、ページ番号とY座標位置を設定します。該当する本文ページに目次項目と同一の見出し文字列が見つからないときは、その目次項目をしおりおよび目次のリンク元として採用しません。

矩形を指定してしおりを生成する

[矩形を指定してしおりを生成する]をチェックすると、しおりの生成対象とする箇所を矩形で指定できます。なお、ここにチェックを入れると、[既存の目次からしおりを生成する]は指定できなくなります。

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[矩形を指定してしおりを生成する]の操作は次の手順で行います。

  1. [矩形選択]をクリックして見出しとする文字列を囲む矩形領域や文字列の選択条件を選択します☞次項の「矩形領域や文字列選択条件の設定」を参照。
  2. [次へ]で、次の「見出し項目抽出条件」画面に進み、「指定フォントサイズ以下の文字列を除外」で、しおりに採用する文字列のフォントサイズを指定できます。
  3. 「見出し項目抽出条件」画面で[完了]をクリックするとしおりの抽出を実行します。

矩形領域や文字列選択条件の設定

[矩形選択]をクリックすると、矩形選択ダイアログが表示されます。

画面上をドラッグして、しおりとして認識させたい箇所の矩形範囲を選択します。

自動矩形認識作成ボタン

すると、矩形選択ダイアログのツールバーの右から3つ目のアイコン[自動矩形認識の作成]が選択できるようになります

[自動矩形認識の作成]アイコンをクリックすると、自動識別矩形ダイアログが開きます。

自動識別矩形の設定

設定完了後、「OK」をクリックすると、指定した矩形が太枠になります。

矩形の設定変更と削除

作成した矩形の設定を変更するには、変更したい矩形をクリックして選択後、メニューボタンの[自動矩形認識の編集]をクリックすると、自動矩形認識の設定ウインドウが立ち上がります。

自動矩形認識編集ボタン

作成した矩形を削除するには、削除したい矩形をクリックして選択後、メニューボタンの[自動矩形認識の削除]をクリックすると、矩形が削除され、指定が解除されます。

自動矩形認識削除ボタン

[目次を自動生成する]

目次を自動生成する場合は、[目次を自動生成する]にチェックを入れます。目次の項目抽出と目次のページ(この段階では無地のページ)を生成します。自動レイアウトされた目次ページ内容は、PDF出力の際に生成されます。

[目次を自動生成する]にチェックを入れると[既存の目次を解析する]にはチェックできなくなります。

[設定内容の保存]

 「アウトライン自動生成ウィザード」の「自動生成」画面と、次の画面「見出し項目抽出条件」の設定内容をXML形式で保存できます。

[保存]ボタンをクリックすると表示される画面で、保存先とファイル名を指定して[保存]ボタンをクリックします。保存したXMLデータを読み込むには、[読込]ボタンをクリックすると表示される画面で、読み込みたいXMLファイルを指定して[開く]ボタンをクリックします。

[既定値として保存]ボタンをクリックすると、現在の「アウトライン自動生成ウィザード」の「自動生成」画面と、「見出し項目抽出条件」画面の設定内容を既定値(デフォルト)にできます。既定値として保存後、新たにPDFファイルを開いて「アウトライン自動生成ウィザード」ダイアログを開くと、既定値として保存した設定の状態から作業を開始できます。

  • C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\AntennaHouse\Outliner\3.3

[見出し項目抽出条件]画面

 [自動生成]画面で、[次へ]ボタンをクリックすると、[見出し項目抽出条件]画面に切り替わります。[戻る]ボタンをクリックすると[自動生成]画面に戻ります。

 [完了]ボタンをクリックすると、自動生成が実行されます。

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「ページ範囲」

「見出しレベル」

「その他条件」

「余白条件」

柱やノンブルなどは自動判別して見出し項目から除外しますが、自動判別できない場合は、柱やノンブルなどがある範囲をmm単位で指定してください。

 [完了]ボタンをクリックすると、処理が開始され作業の進行状況を示す画面が表示されます。作業が完了すると、抽出した項目数を表示しますので[OK]ボタンをクリックします。

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 [モード切替バー]の[しおりモード]ボタンをクリックすると「しおりペイン」にしおりが、[目次モード]ボタンをクリックすると「目次ペイン」に目次項目が作成されていることが確認できます。

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