1–6 アウトライナーの基本機能
■ しおりを自動生成
- PDF内部を解析し、しおりにすべき項目を自動抽出できます。章や大見出し小見出しなど、見出し項目の階層構造をしおりに簡単に再現できます。
- 階層のレベルや句読点を含むかどうかなど、抽出時のオプションを指定できます。
- 既存の目次の内容を解析してしおりを自動生成できます。目次には該当するページへ飛ぶためのリンク注釈を設定できます。
- ページ上の文字列を矩形で指定して、しおりにすることができます。
■ しおりの設定を簡単に作成・変更
- しおりは手動で設定することもできます。表示したいページを開き、しおり作成ボタンをクリックするだけで作成できます。本文を範囲指定しておくと、指定した文字をしおりの名称にすることもできます。
- しおりに設定されている情報(プロパティ)を常時表示しておけば、その場で修正できます。しおりの設定確認や変更が容易なので、既存のしおりの編集に威力を発揮します。
- しおりの移動先にPDF以外の外部ファイルやURLを指定できます。外部PDFファイルは編集中のPDFファイルと同時に開き、見ながら作業することができます。
- しおりの情報を、CSV形式/XML形式/JSON形式で、外部ファイルに書き出せます。書き出したしおり情報を読み込むこともできます。
- しおりの情報が入った外部ファイルを複数のPDFに対して一括で付与することができます。
- しおりに設定された移動先、ファイルパスが有効かチェックします。PDFファイルを指定している場合はファイル内に指定されたとび先ページが存在するかも確認します。チェック結果はCSVで出力することができます。
■ 目次ページの自動生成
- PDF内部を解析して、目次に該当する見出し項目を自動抽出します。見出し抽出の基準値を調整できます。
- 専用の画面で目次項目を編集できます。完成した目次項目を自動的にレイアウトして、目次ページをPDFに挿入できます。目次の項目には本文ページへのリンクも付けられます。
- 目次のレイアウト設定を保存して再利用できます。
■ リンク注釈
- 矩形選択した箇所にリンク注釈を作成できます。
- 作成済のリンク注釈の編集、個別削除、一括削除ができます。
- 作成済のリンク注釈の詳細情報はリンク注釈プロパティで確認と修正ができます。
- リンク注釈プロパティはリンク注釈リストビューに切り替えが可能です。リストビューではリンク注釈の飛び先情報の確認と選択したリンク注釈の一括削除が行えます。
- リンク注釈は別のPDF、別ファイル、URLリンクを指定することができます。
- リンク注釈で外部PDFファイルを指定する場合は、ファイルパスを絶対パスと相対パスから選択することができます。
- リンク注釈は可視化することも見えない状態にすることもできます。
- リンク注釈の情報を、CSV形式/XML形式/JSON形式で、外部ファイルに書き出せます。書き出したリンク注釈情報を読み込むこともできます。
- リンク注釈の情報が入った外部ファイルを複数のPDFに対して一括で付与することができます。
- リンク注釈に設定された移動先、ファイルパスが有効かチェックします。PDFファイルを指定している場合はファイル内に指定されたとび先ページが存在するかも確認します。チェック結果はCSVで出力することができます。
- 索引に対してリンク注釈の自動生成ができます。指定した索引ページ内のページ番号に対して該当するページを飛び先としたリンク注釈を付与します
■ ページの再構成
- PDFをサムネイル(縮小ページ)で表示しながら、複数ページを選択しての移動、削除、コピーができます。サムネイルは拡大縮小ができ、内容の確認が容易です。
- 外部のPDFファイルのサムネイルを表示して、そのPDFのページを取り込めます。
- ページの回転(90度ごと)、ページの拡大縮小(定型サイズや指定したサイズ)、製本時のページあわせのための白ページ挿入もできます。
- ページ番号が変わったときには、既存のページ番号を見えなくし、新しいページ番号を貼り付けるページ番号振り直し機能があります。
■ PDFファイルの分割
- 分割ポイントとするページを指定して、1つのPDFファイルを複数のファイルに分割できます。
- 分割ポイントは、サムネイルビューで簡単に指定できます。
- 分割ポイント指定は、ファイル容量、ページ数、しおりの階層レベルでの一括指定もできます。
- 分割されたファイルへのしおりの残し方や文書情報の有無を指定できます。
- ページ番号を指定することで、ページごとの分割や特定のページの抽出ができます。
■ PDFファイルの結合
- 複数のPDFファイルを1つのPDFファイルに結合できます。
- 結合対象ファイルは、一覧を作って順序の入れ替えなどを簡単に行えます。
- 結合結果ファイルには、結合対象ファイルのしおりをすべて適用できます。
- 結合結果ファイルのしおりに、結合対象ファイルの先頭位置に飛ぶファイル名のしおり項目を挿入できます。
- 結合結果のファイルのしおりに、結合前のファイル名をしおりとして挿入できます。
- 結合結果ファイルに、結合対象ファイルの文書情報を反映できます。
■ 作業効率をアップする工夫
■ 閲覧とPDF保存
- 同時に複数のPDFファイルを開き、タブで表示の切り替えができます。
- しおりや目次の作成途中の状態をファイルに保存できますので、いつでも作業を中断・再開できます。
- PDF1.7(ISO 32000-1:2008)、PDFバージョン2.0(ISO32000-2:2020)までの暗号化に対応したセキュリティ設定ができます。
- 文書情報やPDFを開いた際の設定なども変更できます。
- PDF内のしおりとリンク注釈のファイルパスをWindowsのファイルパス方式からURI方式に切り替えることができます。
■ ページ番号追加と領域塗りつぶし
- PDFにページ番号を追加することができます。ページ番号のフォーマットを指定して一括して追加できます。
- 追加したページ番号はページ構成に変更があった際、自動でページ番号を振りなおします。
- 指定した範囲の領域を塗りつぶすことができます。連続したページに書かれている文字や図柄などを一括して塗りつぶすこともできます。
- 塗りつぶしは塗りつぶした箇所の文字や図画データを削除する「背景のデータを削除」する指定を行えます。
- ページ番号追加と領域塗りつぶしは既定値の保存と設定ファイルの外部出力ができます。複数のPDFに対して1つの設定を使いまわすことができます。
■ コマンドライン版
- コマンドラインを使用することで、しおりの自動生成やしおり・リンク注釈の外部ファイルの入出力といった機能をバッチファイルで実行することができます