『Easy PDF Checker』はコマンドラインインターフェースで動作します。 Windows環境で手作業で実行するときは、コマンドプロンプトを開いて実行してください。
コマンドプロンプトは、[Windows]キー +[R]キーで[ファイル名を指定して実行]ダイアログを表示し、名前の欄に cmd.exe と入力して[ OK ]ボタンをクリックすると開きます。
例えば『Easy PDF Checker』を、c:\tools\pdfchecker に解凍していて、c:\data\pdf にあるPDFファイルをチェックする場合、コマンドプロンプトで次のように入力します。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe c:\data\pdf\kono.pdf
これで[ENTER]キーを押すと kono.pdf の情報が表示されます。
しかし『Easy PDF Checker』は情報を UTF-8 エンコードで出力するので、情報に漢字等が含まれていると文字化けします。
文字化けを避けるには、情報の出力先をテキストファイルに変更(リダイレクト)します。
次のように指定すると、出力先が test.txt というテキストファイルになります。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe c:\data\pdf\kono.pdf > test.txt
出力した情報の確認は、UTF-8 対応のテキストエディタなどで test.txt を開いてください。例えば、そのままコマンドプロンプトで次のように入力して[ ENTER ]キーを押すと、メモ帳が起動して test.txt の内容が表示されます。
notepad test.txt
複数のPDFファイルを一度に処理する方法はいくつかあります。
次のように、情報を取りたいPDFファイルを半角空白を間に入れて列挙すると、列挙したPDFファイルの情報を一度に得られます。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe c:\data\pdf\kono.pdf c:\data\pdf\sono.pdf c:\data\pdf\dono.pdf > test.txt
'*' ワイルドカードを使と、同じ場所にあるPDFファイルすべての情報を一度に得られます。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe c:\data\pdf\*.pdf > test.txt
'*' ワイルドカードは、0文字以上の任意の文字数の文字列と一致しますので、ワイルドカードと文字を組み合わせると、処理対象PDFファイルを絞り込めます。
例えば、次のように指定すると、ファイル名の先頭が k のPDFファイルだけの情報を得られます。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe c:\data\pdf\k*.pdf > test.txt
ワイルドカード指定の例
: | すべてのPDFファイル | |
a*.pdf | : | ファイル名先頭が a のPDFファイル |
abc*.pdf | : | ファイル名先頭が abc のPDFファイル |
*c.pdf | : | ファイル名末尾が c のPDFファイル |
a*b*.pdf | : | ファイル名先頭が a でファイル名先頭以外に b が含まれるPDFファイル |
a*c.pdf | : | ファイル名先頭が a でファイル名末尾が c のPDFファイル |
a*b*c.pdf | : | ファイル名先頭が a でファイル名末尾が c で先頭と末尾以外に b が含まれるPDFファイル |
'*' ワイルドカードを使った指定を列挙すると、複数の場所にあるPDFファイルの情報を一度に得られます。
次のように指定すると、'c:\data\pdf\' と 'c:\data\pdf-etc\' にあるすべてのPDFファイルの情報を一度に得られます。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe c:\data\pdf\*.pdf c:\data\pdf-etc\*.pdf > test.txt
プログラムによる処理向けにXML形式で出力することもできます。
PDFファイルを列挙する前に -xml というオプションを指定と、PDFファイの情報がXML形式で出力されます。
c:\tools\pdfchecker\AHPDFCheck.exe -xml c:\data\pdf\*.pdf > test.txt