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PDFの注釈入門

更新日: 2018/2/28

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PDFの注釈とは

PDFには注釈(Annotation)という機能があります。PDF本文の文字やグラフィックスは書面に印刷するページ内容・レイアウトをそのまま電子ファイル化したものです。これに対して注釈はコメントや校正記号などのマークアップをあとから付加する用途で使うものです。
PDFに注釈を付けた例

この図はPDFの印刷原稿に注釈機能を使って校正を書き込み、それをAdobe Readerで表示した例です。一般にPDFを表示するPDFリーダーは注釈の表示はできますが、注釈の編集ができないものがあります。注釈を記入・編集するには注釈編集機能をもったソフトウエアが必要です。

本文と注釈を別々に管理

PDFファイル内ではPDFの本文(文書本体)と注釈は独立したもとのして扱われます。本文は印刷を想定して高度なページレイアウト指定が可能ですが、注釈はあくまで後から付加した情報という位置づけになります。Adobe Readerでは、注釈の付いたPDFを印刷するとき、本文だけを印刷するか、本文と注釈を印刷するかを切り替えることができます。

注釈を印刷する
「文書と注釈」を選択したときの印刷プレビュー

注釈を印刷しない
「文書」を選択したときの印刷プレビュー

注釈を表示しないPDFリーダーもある

PDFを表示するにはPDFリーダー(PDFビューアー)を使います。リーダーはAdobe Reader以外にもいろいろあり、リーダーによってはPDFの注釈を表示しないものがあります。例えば、次のリーダーでは注釈を表示しません。

  • アップルのiBooks標準のPDF表示機能(2014年6月現在)

後述するように注釈には様々な種類と機能があり、そのすべてを表示できなかったり、Adobe Readerと表示スタイルが異なるリーダーもあります。Webブラウザ内でのPDF表示やスマートフォンのPDF表示機能なども注意が必要です。

注釈の種類

PDFの仕様はバージョンアップを経るたびに改訂・強化されてきました。注釈の種類もその度に追加され、現在では多様な注釈を使うことができます。

日本語で「注釈」といえば文章などへの補足説明を指しますが、PDFの注釈にはそのようなもの以外に、校正などで使うような線やマーク、スタンプなどの機能、さらには音声や動画、添付ファイルまでも含みます。

PDF標準仕様(ISO 32000-1:2008)では、次の表のとおり26種類の注釈タイプが規定されています。次表の注釈の種類欄で示したのはISO 32000-1の表169の注釈タイプを直訳したものです。

実際のアプリケーションでは複数の注釈タイプを組み合わせて使います。()内はAcrobat[1]で注釈を選択したときのチップスに表示される名称です。

分類種類機能が規定されたPDF バージョン
マークアップ注釈テキスト注釈
(「ノート注釈」)
フリーテキスト注釈
(「テキスト注釈」、「テキストボックス注釈」、「引き出し線付きテキストボックス注釈」)
1.3
ライン注釈1.3
矩形注釈1.3
円注釈(「楕円形」)1.3
多角形注釈1.5
折れ線注釈1.5
ハイライト注釈
(「テキストをハイライト表示」)
1.3
下線注釈1.3
波状下線注釈1.4
消し線注釈1.3
ゴム印(ラバースタンプ)注釈1.3
キヤレット注釈(「カーソルの位置にテキストを挿入」)1.5
インク注釈(「フリーハンド」)1.3
ファイル添付注釈1.3
音声(サウンド)注釈1.2
その他リンク注釈
ポップアップ注釈1.3
ムービー注釈1.2
ウィジェット注釈1.2
画面注釈1.5
プリンターズマーク注釈1.4
トラップネットワーク注釈1.3
ウオーターマーク注釈1.6
3D注釈1.6
削減注釈1.7

次に注釈の種類について幾つか簡単に説明します。

マークアップ注釈

注釈はマークアップ注釈とそれ以外に分類されます。マークアップ注釈は、PDFの本文に校正記号を書き加えるような目的で使われるもので、内容にテキストを入力して、注釈の一部として表示するか、あるいはポップアップ方式やコメント・ペインなどで表示します。

矩形注釈・テキスト非表示
PDFに矩形注釈を付けてテキストを入力(テキストは非表示の状態)。

矩形注釈でテキストをポップアップで表示
PDFに矩形注釈を付けてテキストを入力(テキストを表示の状態)。

フリーテキスト注釈

PDFの注釈を編集できるツールには、タイプライター機能が使えることがあります。タイプライター機能は、PDFファイルではフリーテキスト注釈という注釈の一種として保存されます。Adobe ReaderなどでPDFを表示すると、タイプライター機能で入力した文字は本文と見分けが付きにくいですが、クリックすると本文とは異なる挙動になります。

タイプライター機能で入力した文字
タイプライター機能で入力した文字を表示

タイプライター機能で入力した文字をクリックする
タイプライター機能で入力した文字をクリックする

スタンプ注釈

PDFではスタンプ機能も注釈の一種として扱われ、スタンプにコメントを記入することもできます。
PDFのスタンプ注釈

リンク注釈

PDFでは同じPDFファイルの特定のページや領域を表示したり、PDFの外部へジャンプするリンクボタンを貼ることができます。このリンクボタンもPDFの注釈として設定されます。
PDFのリンク

PDFの外部リンクを設定したホットスポットにマウスを置くと、リンクに設定されているURLが表示されます。

参考資料

[1] 2018年2月27日『Acrobat XI Pro』で確認しました。

お問い合わせは

本ページへのご意見・ご質問は、info@antenna.co.jpまでお気軽にお問合せください。

また、弊社オンラインショップでは本ページで紹介した製品をお得な価格でご購入いただけます。是非ご利用ください。

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