文書変換の制限
リッチ・テキスト・コンバータを使用して文書変換を行う場合、ファイルフォーマットにより変換制限があります。主なフォーマットの変換制限について以下に記載します。。
■ 変換できる文書
「Microsoft Word 97 for Windows」
「Microsoft Word 98 for Windows」
「Microsoft Word 2000 for Windows」
「Microsoft Word Versioin 2002 」
「Microsoft Office Word 2003 」
で作成した文書を変換できます。
■ 変換の制限、注意事項など
Wordからの変換時の制限事項
- フィールドコードについては文字列として抽出可能なもののみ文字列に変換して出力します。
- 文字修飾(ルビや組文字など)された文字列に囲み文字書式を設定するとフィールドがネストする(フィールドの中にフィールドがある)ため、正しく出力されません。
- レイアウト枠の幅、高さが自動に設定されていた場合、枠内に表がある場合、レイアウト枠のサイズを再現することができません。
- 縦書き文書の変換ではイメージや線画、図形の配置方向が変わったり、位置が正しく変換されない場合があります。
- 任意回転された画像は90度単位で回転して変換されます。
- MS-Word 2002/2003のリストや箇条書きの行頭文字が正しく出力されない場合があります。
- ヘッダ/フッタ内の図形は正しく変換されない場合があります。
Wordへの変換時の制限事項
- 表が32行を超える場合は、その時点で表を終了して次の行から新しい表を作ります。この場合、1ページ行数分の文字列が実際にMS-Word
の1ページに入るとは限りません。入りきらない文字列は次の表に送られるので変換後の文書は元文書のイメージと異なることがあります。
- 縦書き文書の変換ではイメージや線画の配置方向が変わったり、位置が正しく反映されない場合があります。
- MS-Wordへの変換で、表の中の枠はテキストボックスにしているため、枠内の線画は変換できません。
- MS-Wordのレイアウト枠は、余白、段、または他のレイアウト枠との間に1インチ以上の距離がなければ、文字列の折り返しをしないので、変換元文書によっては枠の左にあるはずの改行がMS-Wordに変換すると枠の下におかれる場合があります。このため印刷イメージが異なってくる場合があります。
- 罫線は既定値ではセルに変換に変換されます。セルへの変換では、列は縦罫線、行は横罫線を区切りとしてセルが作成されます。
- MS-Word2002/2003 の描画キャンバスへは変換されません。
- MS-Wordへの変換では、Word上に元文書の行頭禁則文字、行末禁則文字を反映させることができます。行頭禁則文字、行末禁則文字とも元文書の設定をWordに指定しますので、どちらか一方が空白であってもそのままWordに設定されます。また、元文書の行頭禁則文字、行末禁則文字のどちらもない場合は、Wordの標準レベル(レベル1)設定を有効にします。この場合、禁則文字の種類はWordに依存します。
- パスワードその他の機能を用いてセキュリティ保護されたファイルからは変換できません。事前にファイルを作成したアプリケーションでセキュリティ保護の設定を解除してください。
【セルへの変換時の制限事項】
- MS-Word 97/98/2000/2002/2003の表の最大列数は63列です。このため、細かい罫線が大量に集中した文書をWord文書に変換すると、すべての罫線をセルに変換することができない場合があります。また、罫線の位置によっては存在しない罫線ができたり、つながることがあります。
- Word文書への変換で、罫線のある行は、直前の行の段落書式の行間隔を
Wordの行間隔に設定します。罫線のない行は、Word
の行間の定義に従って行の前の間隔を変更します。
- 罫線をセルに変換するとき、縦罫線の位置で区切りをつけることがあります。このため実際には罫線のない位置にも罫線が引かれたり、元文書の罫線の位置によっては、罫線が無視されたりすることがあります。
- 罫線からセルへ変換するときに、変換元文書の罫線の形状を判定して、セル以外の機能(段落罫線、線画、テキストボックス(レイアウト枠))に割り当てることが適当と判断される場合はその機能へ割り当てを行います。これらの判定は自動で最適と思われるものに変換を行っています。
【図形への変換時の制限事項】
- 罫線を図形に変換するときは、セル区切りの分、罫線内の文字が次行へ移る場合があります
- 罫線を図形に変換した場合、1頁を超える縦罫線が同じ頁の異なる行から始まっていると、次頁はじめの縦罫線が一部出力されないことがあります。
- 罫線を図形に変換した場合、共通仕様の罫線と文字列の位置関係が一致せず配置がずれて変換されることがあります。このような場合には罫線をセルに変換するオプションを選択して再度変換してみて下さい。
- 図形への変換では改行幅はすべて「固定値」になります。
■ 変換できる文書
次の「一太郎」で作成した通常形式文書(拡張子jtd)、定型保存文書(拡張子jtt)の文書を変換できます(「一太郎
11/12/13/2004」の圧縮保存形式(拡張子jtdc/jttc)からも変換できます)。
「一太郎 8/R.1 for Windows95/NT」
「一太郎 Office8 Edition/R.1、R2」
「一太郎 Lite/Lite2」
「一太郎 スマイル[家庭版]/[学校版]」
「一太郎 Home/Home2/Home3」
「一太郎 9」
「一太郎 10」、「一太郎10/R.2」
「一太郎 11」
「一太郎 12」
「一太郎 13」
「一太郎 2004」
■ 変換の制限、注意事項など
本製品で変換した一太郎 8/9/10/11/12/13/2004文書は、上記に記載された一太郎各バージョン、及び弊社コンバータでのみ動作を保証いたします。三四郎への読み込み等は保証できません。
一太郎からの変換時の制限事項
- パスワードの付けられた文書は変換できません。
- 罫線枠属性で設定されている文字色、太字、斜体等が変換できない場合があります。
- 枠を作成した後から段組指定を行ったデータを変換すると、枠位置が正しく変換されません。このような場合は、段組を設定してから枠を作るか枠の基準を「固定」に変更する事で回避できます。
- レイアウト枠内の斜め罫線、矢印罫線は変換できません。
- 斜め罫線、矢印罫線位置が正しく変換されない場合があります。
- 図形間、および枠と図形間の上下の重なりが再現できない場合があります。
- 図形文字の枠回転角、フォントの指定は無視します。このため変換結果のレイアウトが元文書と異なる場合があります。また文字枠を簡易枠にした場合は、文字属性の飾り(下線、上線、取消線、囲み線、網掛け)を変換しますが、簡易枠以外の時は文字の大きさと色のみを変換します。
- 図形枠で挿入された図形に枠の形状を指定した場合も、枠の形状は変換されません。
- 文書によって表枠と本文の位置関係がずれ、全体の印刷イメージがオリジナルと異なる場合があります。また、表枠内の行間は変換先ワープロによっては無視される場合があります。
- セル内のインデントは無視されます。
- ドロップキャップされた文字は、枠からはみ出したり、変換先ワープロによっては変換されない場合があります。
- リンク設定されているレイアウト枠があると枠内の文字が正しく変換できない場合があります。
- 枠内に複数のレイアウト枠が存在する場合、枠内の文字が正しく変換できない場合があります(一太郎2004の新機能「見出し付きレイアウト枠」「説明文付き画像枠」も同じ構造をとるため、正しく変換できません)。
- 一太郎のマルチシート機能を使用した文書を変換する場合、本製品のリストビューから変換すると一太郎本文のみが変換対象となります。マルチシートのすべてのシートを一括で変換する場合には、ツリービューから変換先にドロップする操作で変換してください。
- イメージの変換については以下の制限があります。
1)一太郎枠オブジェクト形式のイメージは変換できない場合があります。
2)線画の塗りつぶしが正しく再現できない場合があります。
3)画像やJSフォントエフェクトツールなどのオブジェクトの変換は、オブジェクトを作成したアプリケーションがインストールされている必要があります。
4)表枠の背景に設定された画像は変換されません。
一太郎への変換時の制限事項
- 段組の設定されている部分に罫線のある文書を一太郎に変換したとき、その罫線が正しく変換できないことがあります。
- 一太郎への変換では、「罫線行自動伸縮」は「しない」に変換します。
- 変換元文書で、上側の行間罫線の引かれた行に改行ピッチ及びポイントの指定があっても、一太郎では無視されます。
- 変換元ワープロの上側行間罫線を変換する場合、前行が行間罫線でない場合には、行間罫線を再現するために1行挿入します。枠内も同様の処理を行いますので、データが枠内に収まりきらない場合があります。
- 罫線表内の文字列が禁則処理され、画面上から文字列の表示が一部消えてしまうケースがあります。その場合には、文書スタイルの禁則処理を「ぶら下げ」から「追い込み」に変更する事により回避される場合があります。
- 罫線色は変換しません。
- レイアウト枠と本文の流れ込みが正しく変換されない場合があります。
- 変換後の文書を一太郎で開いて花子の透過編集が「実行できません」と表示される場合は、文書スタイルダイアログを表示してOKボタンを押し、スタイルの再設定を行なってください。
- フィールトで設定された文書名は、変換後、一太郎上で「フィールド」「文書情報更新」を行なわないと反映されません。
- 一太郎の一行文字数は最大255文字(半角)なので、一行文字数がそれより大きい場合に罫線は出力されません。
- セル表を変換する際、一太郎 11/12/13/2004の表枠には変換されません(すべて通常の罫線の表に変換されます)。
- 一太郎では、罫線行は文字数の異なる他の段落に移動できません。変換後の文書で、表などの最上/下の横線が上/下に移動できない場合は、罫線表の前後の段落の文字数を、「書式」「段落属性」の「1行文字数」設定で、罫線表内の段落と同じ文字数に設定してください。
- イメージ・線画の変換については以下の制限があります。
1) 枠内の線画は変換できません。
2) 枠内の画像が変換されない場合があります。
3) 縦書き文書の線画やイメージは正しく変換できない場合があります。
4) 線画の塗りつぶしは完全には再現できない場合があります。
5) 線画は全てレイアウト枠を作成して変換します。
6) 線画文字に回転属性がついている場合は,線画文字が無視されます。
7) 1行内で変換できる図形数に制限があるため、元文書が細かい要素から成る図形の場合、すべての図形が一太郎に変換できない場合があります。
8) ヘッダ/フッタ内の線画、画像は変換されません。
■ 変換できる文書
PDF 1.2/1.3/1.4/1.5形式からの変換に対応します。
PDFへの変換はPDF1.3/1.4形式となります。
■ 変換の制限、注意事項など
PDFファイルからの変換時の制限事項
- 本製品では、日本語、英語環境で作成されたPDF文書に対応します。
- PDFから変換する場合、PDF内のデータを解析して書式を生成し、相手先ワープロに変換します。この場合、行の開始・改行箇所や、段落のつながりはPDF内に記述されたテキストデータの座標位置から推測しますので、データの出力位置によっては、行や段落を正確に変換できない場合があります。
- テキストデータは、PDFのページ単位で、ページの先頭から出現した順番に処理します。途中で出現位置の座標が著しく異なったり、文字の方向が異なったりした場合はそのデータをテキストボックス内の文字列として変換します。
- PDF内の表に関しても、内部に記述された線分の座標位置と文字データの位置から表のレイアウトを推測し相手先ワープロに変換します。この場合、線分の出力位置・接続の仕方や線の種類によっては元文書のレイアウトを正確に再現できない場合があります。
- 文字は、PDF内に記述されたテキストデータを取得して相手先ワープロに変換します。PDFにフォント埋め込みが指定されてフォントのアウトラインだけが格納されている場合や、画像化された文字データなど、内部に文字情報がないファイルからはテキストデータを取得できません。
- PDFに記述されたフォントが変換するパソコンにない場合は、フォントマッチングにより近いフォントを検索して相手先ワープロに変換します。この場合、検索されたフォントによっては元文書のイメージと異なる出力がされる場合があります。
- 変換元PDFで円や多角形など閉じた図形に塗りつぶしがされている線画が使用されていると、変換先で塗りつぶしがされない場合があります。
- PDF1.5形式のJBIG2Decode Filter とJPXDecode
Filterのいずれかで圧縮された画像形式には対応していません。
- 本製品で変換可能な線画の座標数はひとつにつき1,000個までに制限されます。このため、多数の座標から構成される複雑な線画は変換できない場合があります。
- カラースペースがCMYKで作成されたイメージデータは正常に変換できません。
- タイリングなど、PDFで使用されるパターンの塗りつぶしには対応していません。
- 線画のクリッピングには対応していません。
- ワードラップには対応していません。
- パスワードのかけられたファイルからは変換できません。事前にAcrobat等を使用してパスワードを解除した上で変換してください。
PDFファイルへの変換時の制限事項
- 出力されるファイル名称は、ファイル名称+".pdf"になります(Macintoshへの変換時には拡張子がつきません)。
- 変換元ワープロがWordなどで、1ページ内の行数が明確に定義されないワープロからPDFに変換した場合には、ページの区切りが正確に再現できません。
- 変換元ワープロが「MS-Word 97以降」または「一太郎8以降」で、見出しスタイルにアウトラインレベルが指定された文書からは、書き出し条件を指定することでPDFのしおりを作成することができます。
- 変換元ワープロで作成されたイメージデータによっては、PDFで複数の分割されたイメージに変換される場合があります。
- 変換元ワープロによっては文書中に含まれる線画、図形などが変換できません。書式、文字、文字修飾、罫線などは変換できます。
- 変換元ワープロ文書に使用されたフォントが変換するパソコンにインストールされていない場合は、違うフォントに置き換えて変換します。このため、PDFが元文書のイメージとは違う変換結果になる場合があります。
- 変換先PDFの表示で文字化けが見られる場合は、書き出し条件で「埋め込み可能なすべてのフォントを埋め込む(A)」にチェックをつけて変換してみてください。
- 変換元がワープロ文書以外(表計算データなど)の場合は、本製品の変換保証外とさせていただきます。ご了承ください。
■ 変換できる文書
「OASYS V5」分離型ファイル
「OASYS V5」結合型ファイル(読み込みのみ)
「OASYS V5」複合型ファイル
「OASYS V6」分離型ファイル
「OASYS V6」結合型ファイル(読み込みのみ)
「OASYS V6」複合型ファイル
「OASYS V7」分離型ファイル
「OASYS V7」結合型ファイル(読み込みのみ)
「OASYS V7」複合型ファイル
「OASYS V8」分離型ファイル
「OASYS V8」結合型ファイル(読み込みのみ)
「OASYS V8」複合型ファイル
「OASYS 2002」分離型ファイル
「OASYS 2002」結合型ファイル(読み込みのみ)
「OASYS 2002」複合型ファイル
■ 変換の制限、注意事項など
OASYSからの変換時の制限事項
- 線画図形、イメージ、OLEオブジェクトは変換されますが、グラフ、フォーム(OASYS
V7/V8/2002) は無視されます。
- 線画文字は変換されますが、回転・地紋・縁取りなどの修飾は無視されます。このため文字の配置がずれる場合があります。また、半角文字は全角文字に、JIS
?X0201/X0208 定義外文字は〓に変換されます。
- フィールドや枠の位置と罫線の位置関係によって罫線がずれて変換されることがあります。またフォント(特に欧文フォント)の指定があると罫線がずれる場合があります。
- 文字の拡縮指定によって縦罫線が長くなることがあります。
- 欧文フォントは変換しません。
- 網掛けは修飾機能で行うものと、図形機能で行うものと2通りあります。修飾機能で行われた網掛けは網掛けとして変換、図形機能で行った網掛けは線画として変換されます。
- 制御記号での文字修飾については変換対応していません。
- 制御記号を使った入力は通常文字に変換されます。
- 飾り罫線は変換できません。
- OASYS は文書ファイルを管理ファイル(拡張子.MNG)で管理しています。この管理ファイルの中に書かれた文書ファイル名と、実際の文書ファイル名が異なるとき、本製品では正しく文書一覧が取得できません。
- スタイルの書式も基本的には変換しますが、禁則/揃え、先頭行の左端設定などは無視されます。
OASYSへの変換時の制限事項
- 結合型への変換はできません。変換結果を結合型にしたい時は、変換結果の分離型文書をOASYS
に読み込み、それぞれの形式で保存しなおしてください。
- OASYS の罫線は全角文字幅をとる文字罫線です。このため半角罫線や文字間罫線を含む文書をOASYS
に変換すると、縦罫線を含む行では文字と罫線が重なってしまうために罫線を引くことができない場合があります。
- イメージは最大255個まで変換します。OLEオブジェクトもイメージとして変換しますが、線画図形、グラフ、線画文字、斜め罫線、矢印付きの罫線は変換できません。なお文書によって変換されるイメージ、OLEオブジェクトの位置がずれ、本文と重なる場合があります。
- 変換元文書に枠がある場合、枠領域を空白で出力(ただし、変換元文書によって空白が出力されない場合があります)し、枠内の文字・イメージ等は、文末にまとめて変換します(縦書/横書は文書書式と同じになります)。このため変換元文書とレイアウトが異なる場合があります(イメージの位置がページまたは段落の区切りにあたる場合は表示されない場合があります)。
- OASYS は、罫線表内にマルチポイント文字を入力すると縦罫線がずれることがあります。このため、マルチポイント文字が含まれる罫線表をOASYS
に変換すると縦罫線がずれる可能性があります。またマルチポイント以外の文字でも、文字と罫線の関係によって縦罫線がずれて変換される場合があります。
- OASYS のインデント設定は全角単位であるため、半角奇数文字分のインデントが設定された文書をOASYS
に変換すると、インデント位置が変換元文書と一致しなくなることがあります。
- ワープロ間の行間計算値誤差により指定行数が1頁に入りきらないことがあります。
- 網掛けは、修飾機能で行う網掛けに変換されます。
- 欧文フォントには対応していません。このため、欧文文字(空白を含む)で文字が配置されている文書を変換すると、レイアウトが崩れることがあります。
- OASYS V7/V8/2002 への変換では変換元にUnicode文字が存在した場合、そのまま変換します。使用する環境によってはこれらの文字が表示できない場合がありますので、書き出し条件で「Unicode文字を使用する」のチェックを外してください。Unicode文字を使用しない範囲の文字を出力します。該当する文字がない場合は〓に変換されます。
■ 変換できる文書
読み込みは、html3.2形式までの文書を変換できます。書き出しは、html4.01形式及びXHTML1.0形式に対応します。
文字のエンコードは、 Shift-JIS/EUC/JIS コード(htmlから他のワープロへの変換時)、Shift-JISコード(他のワープロからhtmlへの変換時)になります。
■ 変換の制限、注意事項など
htmlからの変換時の制限事項
- 「html」ファイルからの変換で、SJIS/JIS/EUCのどのコードでエンコードされているのか、自動判別できないことがあります。
- 表の中に表が入っている文書は、表内表の内容のみを出力します。
- 他文書への変換でスタイルシートの出力には対応していません。
htmlへの変換時の制限事項
既定値で変換する場合、スタイルシート(CSS)、スタイル属性を使用して変換を行うため、共通仕様に出力されたスタイル情報を参照してタグにCSS2のスタイルを指定します。この場合の変換について注意事項をまとめます。
- タグの属性(<P align="LEFT">等)、インラインエレメント(<B>、<I>)は出力しません。
- 共通仕様の段落スタイル(段落スタイル内文字スタイルも含む)は<style>~</style>内に<P>、<H>、<ul>、<OL>のクラスとして定義します。
- 見出しは、共通仕様に出力されたアウトラインレベル情報を参照して、見出し要素<Hx>(xは1~6)を出力します。
- リストは、共通仕様にリスト番号が出力されているかどうかで判断して、見出し要素<ul>または<OL>を出力します。
- 見出し、リストについて上記に該当しない場合は、<P>のクラスとして定義します。
- 共通仕様の文字スタイルは<style>~</style>内に<SPAN>のクラスとして定義します。文書中に段落、文字スタイルの指定がある場合、段落スタイルは、<P
class=クラス名>、<Hx class=クラス名>(xは1~6)、<ul
class=クラス名>、<OL class=クラス名>のいずれかに、文字スタイルは、<SPAN
class=クラス名>で定義します。
- 文書の書式属性は<style>~</style>内に<body>の属性として定義します。
- セクションの属性は<style>~</style>内に<div>のクラスとして定義します。
- 文書中に直接指定されている段落属性は<P
style="??.">、<Hx style="??.">(xはアウトラインレベル1~6)、<ul
style="??." >、<OL style="??.">のいずれかで直接属性を指定します。文字属性は<SPAN
style="??.">で指定します。
- スタイル属性の単位はpt、%で表されます。(%で指定する場合があるのは行の高さのみ)
- CSS2のスタイルにした時、スタイルの指定が同一の場合同じクラスにまとめられるため、元文書で異なるスタイル番号の指定が、htmlでは同じクラスを指定する場合があります。
- CSS2のスタイルにした場合、スタイルの指定が何も無い場合クラスの指定は行いません。
- 元文書で2バイトフォントと異なる1バイトフォントが定義されていた場合、2バイトフォントの方に指定されているフォント名をスタイルシート内に取り込みます。本文中に1バイトコードが出てきた場合は、<SPAN
style=" font-family:フォント名">で直接1バイトフォントを指定します。
- 段落罫線は文書中で<div>に直接スタイルを指定することにより、<P><Hx><ul><OL>を<div>~</div>で囲みます。
- 用紙の幅は<div>~<div>内に<width>を定義します。
- html形式への変換では、左インデントを元にして文書構造の解析を行う為、見出しタグ、リストタグなどのレベルを揃える場合、文書作成時にインデントを揃える必要があります。
- 見出しタグ(<H1>~<H6>)に変換するためには、元文書のヘッダの番号を以下のような書式で、左端から書くと正しく認識され、番号のレベルによってタグが割り振られます。
書式変換結果
1. はじめに→<H1>はじめに</H1>
1.2.概要<H2>概要</H2>
2.3.4.おわりに→<H3>おわりに</H3>
- 番号付きリスト<OL>に変換するためには、各段落の前に(1)、(2)、(3)等の番号を付けて書くと正しく認識されます。ネストされたリスト(入れ子)を作る場合は、インデントを付けて表現する必要があります。
- 番号なしリスト<ul>に変換するには、各段落の前に☆、・、□、△等の記号を付けて書くと正しく認識されます。番号付きリストと同様に、ネストを作る場合は、インデントを付けて表現する必要があります。
- 番号付きリストと番号なしリスト補足事項
1.はじめに
あいうえお
2.概要
かきくけこ
のような文で、"あいうえお"、"かきくけこ"の行をそれぞれ、"1."、"2."のリスト項目<li>~</li>
タグの中にいれるためには、"あ"、"か"が"はじめに"の"は"、"概要"の"概"の文字より右側の位置にある必要があります。
- 一太郎 V5以降からの変換で、連番機能で作成した第一章などの番号については、その後ろに空白、タブなどの区切り文字がなくても見出しタグに変換されます。
- MS-Wordの箇条書き/段落番号/章番号の行頭文字及び番号は、以下のように変換されます。
1) 段落書式に箇条書きが設定されている場合、行頭文字として選択できる6つの記号のどれかが指定されていればその記号に近い形のコード(?●??■??◆??□??☆??∨?)で処理します。それ以外の文字が指定されていた場合は"・"を出力します。htmlファイルへの変換結果は"∨"を除いて番号無しリスト<ul>へ変換されます。
2) ①、②などは外字にあたりますが、通常の数字に置き換えてタグ付けを行います。これにより、段落書式に段落番号が設定されている場合、番号付きリスト<OL>へ変換されます。ただし、段落番号の後ろに空白文字、タブ等の区切り文字が必要です。
3) 見出しスタイルに章番号が設定されている場合も2)
と同様です。こちらは空白文字、タブなどの区切り文字がない場合も、htmlは<H1>~<H6>のタグへ変換します。
- OASYS for Windows V3以降からの変換では、見出し機能で作成した章番号等の後ろには、空白、タブ等の区切り文字がなくても見出し
タグに変換されます。
- 変換元から出力されるイメージは、GIFで出力されたイメージはGIFで、その他の画像形式はJPEGに変換します。
- 変換元からイメージや枠内に配置されたデータが出力される場合、元文書内に指定されているイメージや枠のアンカー位置や、回り込み種別によって<img>の中に<flort
right/left/none>を出力します。また、イメージのサイズも同じく<img>の中に<height>と<width>出力して元文書に近い形で変換されます。但し、文書によっては本文との位置関係を正しく再現できない場合があります。
- 線画として出力された図形は変換されません。
■ 変換できる文書
「特許庁パソコン出願ソフトVer.3」仕様のHTML形式文書に変換できます。
文字のエンコードは、Shift-JISコードになります。
■ 変換の制限・注意事項など
- 特許庁htmlで使用する文字は以下の通りです。下記以外の文字は全て"■"に変換します。
【全角文字】:JIS-X0208-1997に準拠したシフトJISコード
【半角文字】:JIS-X0201-1976の文字集合のうち、以下のもの
上記以外の文字
、 |
。 |
, |
. |
・ |
: |
; |
? |
! |
゛ |
゜ |
` |
^ |
 ̄ |
_ |
‐ |
/ |
| |
? |
? |
( |
) |
〔 |
〕 |
{ |
} |
「 |
」 |
+ |
- |
= |
¥ |
$ |
% |
# |
& |
* |
@ |
<SGML公開実体>
文字 |
名称 |
Entity Name |
? |
ダブル引用符 |
" |
& |
アンパサンド |
& |
< |
不等号(より小) |
< |
> |
不等号(より大) |
> |
上記の4文字は、スペシャルキャラクターとして、Entity
Nameに変換します。
- 特許庁html仕様ではtableタグの使用が認められていません。このため、文書中の罫線表は変換条件により罫線素片表あるいは空白に変換されます。
- 文書中のイメージは既定値ではBMPに変換出力されます。イメージの配置場所・大きさなどに関して、「特許庁出願ソフト」のイメージ用件に合致しているか否かは変換時にはチェックされません。
- 出力するhtmlにイメージを組み込む場合は、あらかじめ変換先フォルダにGIF,
BMP, JPEGなどのイメージファイルを配置しておく方法を推奨します。これらのイメージに対して、文書中にイメージタグを直接書き込む方法、ハイパーリンクによりイメージを指定する方法などにより、イメージタグを生成することができます。詳細は、変換条件・変換仕様を御参照ください。
- 以下のような改行記号無しで改行をすることができるワープロからの変換では、自然改行の行末に疑似的に改行コードを生成して変換しています。このため、変換後のhtmlで意図しない箇所に改行コードが発生することがあります。また置換え用のイメージタグや文字修飾タグなどが2行にまたがると正常に置換えが行われません。
Windows系ワープロ:OASYS for Windows(全てのバージョン)
ワープロ専用機:OASYS、U1PRO、文豪、キヤノワード CW/α、キヤノワードNX/J
■ 変換できるファイル
「Microsoft Excel 97」
「Microsoft Excel 2000」
「Microsoft Excel 2002」
「Microsoft Office Excel 2003」
で作成したブック形式ファイル(.xls)を変換できます。
■ 変換の制限、注意事項など
- 本製品では、上記のMS-Excelで作成されるブック形式ファイルを変換対象とします。
- 以下の形式のファイルは変換対象外となりますのでご注意ください。
- テンプレート・ファイル
- 読み込みパスワードがかけられたファイル
- アドイン・ファイル
- ワークシートが含まれないブックファイル
- 何らかのセル値レコードを含まないワークシート
- 含まれているワークシート全てが変換対象でないブックファイル
MS-Excelからの変換時の制限事項
- 図形、オブジェクト、グラフは変換されません。
- 名前、式は元のまま変換しますが、外部参照を行っている場合は外部参照先のファイルまでは変換されません。画面配置は出力されません。
- メニュー、ステータスバーなどのカスタマイズ情報は出力されません。
- 自然言語数式部分を含んでいるMS-Excelファイルはエラーメッセージが出て変換できません。
- パスワードその他の機能を用いてセキュリティ保護されたファイルからは変換できません。事前にファイルを作成したアプリケーションでセキュリティ保護の設定を解除してください。
MS-Excelへの変換時の制限事項
- 名前、式は元のまま変換しますが、外部参照を行っている場合は外部参照先のファイルまでは変換されません。
- 画面配置はプログラムのデフォルト値で出力されます。
- メニュー、ステータスバーなどのカスタマイズ情報は出力されません。
- 列名、行名を表示しているフォントは変換されません
- 行名、列名に使用するフォントが、ファイルを読み込むシステムに存在しない場合、列幅・行高さがファイルを作成した時と異なってしまうことがあります。このため、セルの大きさが変化する関係上、セル内に表示される内容が異なることがありますので、ご注意ください。また、この制限はセル内に設定したフォントに対しても適用されます。
- 変換元文書内に変換元ワープロの罫線の中で細い実線を使用していた場合、MS-Excelの一番細い罫線へ変換されます。MS-Excelの画面及び、印刷プレビューでは点線として表示される場合がありますが、MS-Excelで印刷を行うと設定通りの最も細い実線で印刷されます。
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