3. 矩形内のデータ削除

コンテンツの削除マスク処理)とは、PDF文書のページ上に矩形領域を指定し、その領域と重なるPDF文書本文のテキスト、画像、図形(パス)などのオブジェクトをPDFファイルから削除することです。ここで行う「削除」とは、非表示にするのではなく、PDFファイルからデータそのものを取り除きます。また、矩形領域を塗りつぶすことができます。矩形領域を黒で塗りつぶしたとき、一般的に「墨消し」と言われる機能になります。

マスクを指定する際はappendRect( )メソッドを用いてマスクする範囲の矩形を追加します。この矩形の指定は表示矩形(ViewBox)上の座標値をmm単位で行い、複数追加ができます。矩形の指定はPtlRectを用います。

この章ではその機能それぞれの使用法を説明します。