狙い・効果

PDF文書に設定されているセキュリティ（暗号化情報）を削除します。

処理の概要

PDF文書に設定されているセキュリティを削除して、セキュリティの付いていないPDF文書としての保存ができます。

• 入力PDFにユーザーパスワードのみ設定されているときは、読み込み時にユーザーパスワードを入力してセキュリティを削除できます。
• 入力PDFにオーナーパスワードが設定されているときは、読み込み時にオーナーパスワードを入力してセキュリティを削除します。オーナーパスワードとユーザーパスワードの両方設定されているときは、オーナーパスワードを入力してセキュリティを削除します。ユーザーパスワードではセキュリティ削除はできません。

『PDF Tool API』の主な機能

• APIremoveEncrypt() :暗号化情報の削除

プログラム例

package cookbook;

import jp.co.antenna.ptl.*;

public class Decrypt {

    /**
     * @param args the command line arguments
     */
    public static void main(String[] args) {
        if (args.length < 3)
        {
            System.out.println("usage: java Decrypt in-pdf-file out-pdf-file in-pdf-password");
            return;
        }

        try (PtlParamInput inputFile = new PtlParamInput(args[0]);
             PtlParamOutput outputFile = new PtlParamOutput(args[1]);
             PtlPDFDocument doc = new PtlPDFDocument())
        {
            // パスワードのセット
            doc.setPassword(args[2]);

            // PDFファイルをロードします。
            doc.load(inputFile);

            // 暗号化の取得
            if (doc.isEncrypted())
            {
                if (doc.hasOwnerAuthority())
                {
                    // 暗号化の削除
                    doc.removeEncrypt();
                }
                else
                {
                    System.out.println("パスワードに処理権限がありません");
                    return;
                }
            }
            else
            {
                System.out.println("暗号化されていないファイルです");
                return;
            }
        ...【EncryptWithUserPass.javaと同じ処理のため省略
             ・PtlParamOutputを用いてPtlPDFDocument docの内容を出力
             ・PtlException, Exception, Error を catchするエラー処理
             ・finally文で"--完了--"と表示する処理】...
    }
}

プログラムファイル名

Decrypt.java

入出力操作の例