3–18 オブジェクト共通の書式
ここではオブジェクトの共通書式について説明します。オブジェクト共通の書式はリボンの「書式」タブにあるボタンか、オブジェクトを右クリックして表示されるメニューから指定できます。

図3・72 リボン「書式」タブ
オブジェクトのグループ化
複数のオブジェクトをグループ化して一つのオブジェクトとして扱うことができます。グループ化されたオブジェクトに対しての書式変更はグループ内の全オブジェクトに対して行われることになります。また、グループ化を行うとオブジェクト型が「グループ」になり、一部の図形にある特殊ハンドル操作はできなくなります。
操作方法
- 複数オブジェクトを選択して、リボン「書式」タブの「オブジェクト」グループにある「グループ化」
- 複数オブジェクトを選択して、右クリックメニューから「グループ化」
テキストの追加
四角形や楕円などの"閉じた図形オブジェクト"では後からテキストを追加できます。オブジェクトを選択して右クリックメニューから「テキストの追加」を選択してください。オブジェクトにテキストボックスが追加されます。ただし図形とテキストボックスの「グループ化」が行われるため、オブジェクト型が「グループ」となり、一部の図形にある特殊ハンドル操作はできなくなります。
縦横比を維持
オブジェクトをサイズ変更するとき、縦横比を維持したままサイズ変更するようになります。画像オブジェクトなど一部のオブジェクトは最初から設定されています。
操作方法
- オブジェクトを選択して、リボン「書式」タブの「オブジェクト」グループにある「縦横比の維持」
オブジェクトのロック
オブジェクトをロックすることで編集できなくします。主に誤操作防止のためのもので、再度ロックすればロック解除になります。
操作方法
- オブジェクトを選択して、リボン「書式」タブの「オブジェクト」グループにある「ロック」
- オブジェクトを選択して、右クリックメニューから「ロック」
既定値として設定
オブジェクトを1つだけ選択した状態でオプションの一般で「オブジェクトのプロパティ変更で常に既定値を変更する」がオフになっている場合のみ選択できます。
選択しているオブジェクトの書式が既定値となります。次回同じ種類のオブジェクトを新規に作成する際に、同じ書式設定が適用されます。
操作方法
- オブジェクト1つだけ選択して、右クリックメニューから「既定値として設定」
オブジェクトの背景
テキストボックス、多角形、矢印など一部のオブジェクトの背景色、不透明度、斜線の種類を設定できます。背景色があるオブジェクトは背景をクリックして選択、ドラッグで移動できるようになります。
- 背景色
- 塗りつぶしなし: 塗りつぶしが解除され背景が透過します。
- その他の色: パレットに無い色を指定できます。
- スポイト: 用紙PDF上の任意の場所の色を採取します。マウスポインタがスポイト状になるので、指定したい色の部分をクリックしてください。クリックした場所の色が背景色として取り込まれます。
- 不透明度 0 - 100 の整数で0が透明、100が完全な不透明になります。
- 斜線の種類 オブジェクトの対角に斜線を入れることができます。 斜線は「線の色」が指定されてないと表示されません。斜線には線に書式が反映されます。
操作方法
- オブジェクトを選択して、リボン「書式」タブの「背景」グループ
オブジェクトの線
オブジェクトの線の色、不透明度、太さ、スタイル、始点の形、終点の形を設定できます。
- 線の色
- 線なし: 線が無くなります。
- その他の色: パレットに無い色を指定できます。
- スポイト: 用紙PDF上の任意の場所の色を採取します。マウスポインタがスポイト状になるので、指定したい色の部分をクリックしてください。クリックした場所の色が背景色として取り込まれます。
- 不透明度: 0 - 100 の整数で0が透明、100が完全な不透明になります。
- 太さ: 線の太さを指定します。0.25 - 10.00までを指定できます。
- スタイル: 直線、点線、鎖線などの線種を指定します。
- 始点: 直線や折れ線、自由曲線の始点の形(矢印や円、ダイヤモンドなど)を指定します。 多角形のように閉じたオブジェクトでは表示されません。
- 終点: 直線や折れ線、自由曲線の終点の形を指定します。多角形のように閉じたオブジェクトでは表示されません。
操作方法
- オブジェクトを選択して、リボン「書式」タブの「線」グループ
オブジェクトの出力
印刷やPDF出力時のオブジェクトの出力方法を指定します。
- 出力する: オブジェクトが配置されているページにのみ出力します。
- 出力しない: オブジェクトを出力しません。
- 全ページ出力: オブジェクトを全てのページの同じ位置に出力します。
- ページ指定: 指定したページの同じ位置にオブジェクトを出力します。対象ページはすぐ下の入力欄に1,3-5,10,20- のように指定してください。
操作方法
- オブジェクトを選択して、リボン「書式」タブの「出力」グループ