最適化・PDF/A(プロパティ)
設定最適化設定
軽量化最適化
画像の最適化画像の軽量化
PDFに含まれる画像のサイズなどを調整します。画像を圧縮してPDFのファイルサイズを小さくしたり、Webでの表示に適した形式で出力できます。併せて「長期保存形式(PDF/A-2b)」に準拠する形式で出力するようにもできます。
![[ファイル]タブの[プロパティ]-「最適化・PDF/A」](images/file-pdf-output-saitekika.png)
図2・22 [ファイル]タブの[プロパティ]-「最適化」
「プロパティ」画面で「最適化・PDF/A」をクリックし、PDFに含まれる画像の最適化を行うをチェックすることで、「最適化」が有効になります。長期保存形式(PDF/A-2b)に変換するをチェックすることで「PDF/A」形式に変換されます。
長期保存形式(PDF/A-2b)に変換するのみをチェックしたPDFファイルに「長期保存形式(PDF/A-2b)チェック」を実行すると「226 : デバイスプロセスカラーが使用されているが、PDF/A出力インテントがない」と指摘されることがあります。その場合には、画像の最適化もチェックしてPDF出力することで解消できます。
- フォントの埋込処理をおこなう:フォントが埋め込まれていないPDFにフォントを埋め込みます。
- フォントのマージ処理をおこなう:PDFの結合やページの挿入をを行ったとき同じフォントがあればマージ処理をおこないます。
- Web表示用に最適化する:Webブラウザや携帯端末で効率よく閲覧できるように調整したPDFを出力します。
- サムネイル画像を削除する:サムネイル画像データが埋め込まれていても、サムネイル画像データのないPDFを出力します。
- しおりを削除する:しおりが設定されていても、しおりのないPDFを出力します。
「最適化」は、下図のように「カラー画像」「グレースケール画像」「白黒画像」のそれぞれで個別に設定できます。

ダウンサンプリング
画像のダウンサンプリング
ダウンサンプリング
ダウンサンプリングは、PDFに含まれる高解像度画像を、指定の解像度に変換する操作です。「ダウンサンプリング」にチェックを入れると有効になり、以下の項目が設定できます。
- 解像度:処理対象とする画像解像度を入力します。
- ダウンサンプリング方法:ダウンサンプリング方法を以下から選択します。
- バイキュービック法:加重平均を用いてピクセルカラーを決定します。複雑な計算を行うため、時間を要しますが、情報の損失が少なく、自然な画像が得られます
- バイリニア法:サンプル領域のピクセルを平均化し、領域全体を指定解像度の平均ピクセルカラーに置き換えます。
- ニアレストネイバー法:サンプル領域の中心ピクセルを選択し、領域全体を選択したカラーに置き換えます。ダウンサンプリングも短時間で処理できますが、生成される画像はより粗い物になります。
画像をダウンサンプリングすることでPDFのファイルサイズは小さくなりますが、画質は低下しますのでご注意ください。
JPEG, JPEG2000 画質
設定JPEG,JPEG2000画質JPEG,JPEG2000画質
画像形式が JPEG または JPEG2000 の場合、解像度を変えずに圧縮率を上げることでファイルサイズを小さくできます。
スライダーを「サイズ優先」側に動かすことで圧縮率が上がります。
画像の圧縮率を上げることでPDFのファイルサイズは小さくなりますが、画質は低下しますのでご注意ください。