第8章 コマンドラインの使い方

8–1 オプションの種類

オプション内容
-d “入力ファイル名”
※必須
出力元の文書ファイル名をフルパスで指定します。
(例) -d “c:\test\sample.docx”
-o “出力ファイル名”
※必須
出力先のPDFファイル名をフルパスで指定します。
(例) -o “c:\sav\out.pdf”
-p (“プリンター名”)使用するプリンター名を指定します。対象となるプリンターは、モデル名が「Antenna House PDF Driver 7.5」であるものです。
プリンター名を指定した場合は、そのプリンターで印刷が行われます。
プリンター名が省略された場合、あるいは、「-p」自身の指定が省略された場合は、API側でプリンターを選択して印刷を行います。
-i "設定ファイル名"
-i "設定ファイルフルパス"
印刷設定ファイルを指定します。ファイル名のみでフォルダパスの指定がない場合は、あらかじめインストールされる場所、ユーザーのカスタム設定の場所の順に検索します。
・インストール場所:{インストールフォルダ}\Settings
・カスタム設定の場所:{システムドライブ}:\Users\{ログインユーザー名}\AppData\Roaming\AntennaHouse\PDF_Driver\7.5\CustomSettings
-a1ページごとに1つのPDFファイルを出力します。Excelファイルの場合は1シートごと(非表示シートを含まない)、PowerPointファイルの場合は1スライドごと(非表示スライドを含まない)に1つのPDFファイルを出力します。
「-addin」(アドイン変換)との併用はできません。
-start “開始ページ番号”PDFの出力を開始するページ番号を指定します。「-1」は先頭ページを指します。
Excelファイルの場合はシート番号(非表示シートを含まない)、PowerPointファイルの場合はスライド番号を指定します。
「-end」の指定がない場合は、「-start」以降最終ページまで出力されます。
PowerPointの非表示スライドについて、「-addin」(アドイン変換)指定時は出力に含まれます。「-addin」を指定しない場合は出力に含まれません。
-end “終了ページ番号”PDF出力を終了するページ番号を指定します。「-1」は最終ページを指します。Excelファイルの場合はシート番号(非表示シートを含まない)、PowerPointファイルの場合はスライド番号を指定します。
PowerPointの非表示スライドについて、「-addin」(アドイン変換)指定時は出力に含まれます。「-addin」を指定しない場合は出力に含まれません。
-addinOfficeアドイン機能を利用してPDFを出力します(Word/Excel/PowerPointのみ)。
アドイン用オプションは、出力時のアドイン設定ダイアログの設定値となります。コマンドラインからは設定変更できません。
「-a」との併用はできません。
-silent指定がある場合、標準出力へのメッセージ表示が抑止されます。
-h
-?
コマンドラインの使い方が表示されます。

8–2 コマンドの使用例

処理内容コマンド
WordファイルをPDF出力するPdfDrvCmd75.exe -d c:\test\in.docx –o c:\test\out.pdf
Excelファイルの2シート目から4シート目をPDFファイルに変換するPdfDrvCmd75.exe -d c:\test\in.xlsx -o c:\test\out.pdf -start 2 -end 4
PowerPointファイルを指定の印刷設定で変換するPdfDrvCmd75.exe -d c:\test\in.ppt -o c:\test\out.pdf
-i c:\settings\custom.ps4


8–3 終了コード

32bit符号付き整数。ただし、マイナス値は返しません。

Windows APIのGetExitCodeProcess()で取得できます。

0  =正常終了

0以外=エラー : 上位WORD:エラーの大分類

          下位WORD:エラーの詳細

上位

下位

0x0001

コマンド自体の処理に起因するエラー

0x0001

引数がない

0x0002

入力ファイル(-d)が指定されていない

0x0003

出力ファイル(-o)が指定されていない

0x0010

ページ数(シート数/スライド数)の取得に失敗

0x0002

プリンター選択に関連するエラー

0x0001

パラメータが不正

0x0002

指定されたプリンターが存在しない

0x0003

メモリ不足

0x0004

指定されたプリンターが他のスレッドで使用中

0x0005

プリンター名として使用できない名前

0x0006

レジストリ[HKEY_CURRENT_USER\Printers]にアクセスできない

0x0003

変換エラー

*********

「変換エラーコード一覧」のエラーコード

0x2102

プリンター選択に関連しWindows APIに起因するエラー

*********

Windows APIのGetLastError()の値


8–4 変換エラーコード一覧

コード内容
100
出力設定ファイルが見つからない
101
出力設定ファイルのフォーマットエラー
102
出力設定ファイルを書き出せない
103
出力設定内容をPDF Driverへ渡せない
109
出力設定ファイル編集におけるその他のエラー
150
入力ファイルを読み込めない
151
入力ファイルにパスワードが設定されている
152
変換対象外ファイル
153
PDFへの変換に失敗
154
PDFの書き出しができない
155
COMコントロールの呼び出しに失敗
156
ページ数の取得に失敗
157
入力ファイルがデータを持っていない
158PDF Driverが使用できない(Memory Mapped Fileエラー)
160
パラメータエラー
161
OfficeアドインAPIのロードに失敗
162PDF Driverのバージョンエラー
181
評価版ライセンスの有効期限切れ
182
ライセンスファイルが見つからない
183
PDF Driverが使用できない
184
機能は実装されていない
190
その他のエラー
200Excel処理中のエラー
201Excelインスタンスの作成に失敗
202Excelで入力ファイルを開けなった
204Excelで印刷に失敗
205Excelでプリンターの選択に失敗
206Excelで印刷設定に失敗
300Word処理中のエラー
301Wordインスタンスの作成に失敗
302Wordで入力ファイルを開けなった
304Wordで印刷に失敗
305Wordでプリンターの選択に失敗
306Wordで印刷設定に失敗
400PowerPoint処理中のエラー
401PowerPointインスタンスの作成に失敗
402PowerPointで入力ファイルを開けなった
404PowerPointで印刷に失敗
405PowerPointでプリンターの選択に失敗
406PowerPointで印刷設定に失敗
500一太郎 処理中のエラー
501一太郎 インスタンスの作成に失敗
502一太郎で入力ファイルを開けなった
504一太郎で印刷に失敗
505一太郎でプリンターの選択に失敗
506一太郎で印刷設定に失敗