第5章 PDF Driver APIの制限事項

5–1 サーバーサイド使用における制限事項

参考情報:http://support.microsoft.com/kb/257757/ja

PDF Driver APIはOfficeのオートメーションを利用したAPIです。したがって、PDF Driver APIを使用しWord/Excel/PowerPoint各ファイルのPDF出力を行うプログラムをサーバーサイドで運用する場合には、Officeのライセンス規約にしたがわなければなりません。このような場合、弊社のPDF Driver APIのライセンスとは別に、お客様が構築されようとしているサーバー(サービス)を利用するすべてのユーザー(クライアント)がOfficeのライセンスを持つ必要があります。このような使用方法をお考えの場合には、Officeのライセンスについてもご注意ください。OfficeのライセンスについてはMicrosoftにお問い合わせください。なお、Officeのライセンス違反等の問題が発生いたしましても当社は一切関知いたしません。

・Officeアプリケーションへの権限の与え方

*1 64bit OSで32bitのOfficeを使用している場合のコンポーネントサービスの開き方

1. コマンドプロンプトを起動します。

2. 次のコマンドを実行します。「mmc.exe comexp.msc /32」

*2 各アプリケーションに対する項目名(項目名は Office のバージョンにより異なります)

・Windowsサービスの場合

Windowsサービスから動作させるには、Officeアプリケーションの権限のほかに、サービスに対してアカウントとパスワードの設定が必要です。

作成したサービスのプロパティを開き、「ログオン」タブにおいて、「アカウント」と「パスワード」を設定してください。「アカウント」は、上記(2)のOfficeの権限のために設定した「ユーザー」と同一にします。

・Internet Information Service(IIS)の場合

アプリケーションプールの「プロセスモデル」‐「ID」には、管理者権限を持つ「カスタムアカウント」を設定します。この「ID」に設定したアカウントと同一のユーザーを、上記(2)のOfficeの権限のための「ユーザー」として設定してください。


5–2 そのほかの制限事項

出力されるPDF ファイル名の例:

test.pdf

test.pdf.pdf

test.pdf.pdf.pdf

参照:コマンドプロンプト(Cmd.exe)へ8192文字以上の引数を渡した場合に発生する現象

コマンドライン(PdfDrvCmd75.exe)をご利用のさいにはご注意ください。