3–2 その他の制限事項

  1. PDF Driver API V6は、PDF Driver V5.0以前のPDF Driverを制御することはできません。
  2. PDF Driver V6.0は、PDF Driver API V5.0以前のAPIでは制御できません。
  3. 64bit OS上のOffice 32bit版の動作環境では、64bit版のPDF Driver API V6を使用しないでください。OfficeのCOMを利用した印刷処理が正しく動作しないため、PDF Driver APIで指示した通りにPDF出力が行われません。
  4. PDF Driver V6.0はネットワークプリンターとしてご利用いただくことはできません。
  5. PDF Driver V6.0はWindows 8 付属の「リーダー」を含めModern UIを持つアプリケーションについては動作保証しておりません。Modern UIを持つアプリケーションからPDF Driverに印刷を行った場合、ファイル保存ダイアログはデスクトップに表示されます。また、PDFファイルが「リーダー」と関連付けられているとき、PDF Driverの印刷設定あるいはAPIからの指示で「作成後PDFを表示」であっても作成後にPDFファイルが表示されない場合があります。
  6. PDF Driver API V6を利用して印刷を行うプログラムが動作している環境では、PDF Driver APIV6以外からPDF Driver V6.0が使用されないようにしてください。
  7. PDF Driver API V6の「SelectPrinter」を使用するプログラムにおいて、あらかじめ用意されていないプリンター名を使用する場合、「SelectPrinter」関数がプリンターを作成します。このため、プログラム自体、あるいは、プログラムを実行するユーザーにプリンターが作成可能な権限を与える必要があります。
    <ユーザーに権限を与える‐Server 2003 / Server 2003 R2の場合>
    次の記事をご参考ください。
    http://support.microsoft.com/kb/297780/ja 「Windows XPまたはWindows 2000でローカルプリンターのインストールや変更を行うために必要なユーザー権限について」
  8. PDF Driver API V6を利用して印刷を行うプログラムが、ひとつのユーザー環境で複数同時に動作する場合は、あらかじめ、モデル名が「Antenna House PDF Driver 6.0」であるプリンターを複数個用意してください。製品付属の「プリンターの追加と削除ツール」でプリンターの複製を作成することができます。
  9. PDF Driver API V6を利用した複数スレッド構成のプログラムにおいて各スレッドで印刷を行う場合、あらかじめ、モデル名が「Antenna House PDF Driver 6.0」であるプリンターを複数個用意してください。製品付属の「プリンターの追加と削除ツール」でプリンターの複製を作成することができます。
  10. 1つのスレッドから同時に2つの印刷処理が行われないよう、制御する必要があります。たとえば、 { ...省略... int job1 = StartDoc(printerDC1,&docinfo1); int job2 = StartDoc(printerDC2,&docinfo2); ...印刷... EndDoc(printerDC1); EndDoc(printerDC2); } のように、1つのスレッド内で2つ以上同時に印刷を行うと、プリンタードライバーは正常に動作しません。
  11. Officeアドインを使用した PDF 出力は Microsoft Office Word/Excel/PowerPoint文書のみが対象となります。
  12. PDF出力中に元アプリケーションがエラーとなった場合、PDFの生成は中止されます。
  13. PDF Driver API V6を使用したプログラムにおいて、セクションが複数存在するWordファイルのPDF出力では、印刷ページ範囲指定や1ページ単位でのPDF出力が正常に動作しない場合があります。
  14. Excelファイルにおいて、「ページ設定」の「解像度」がシートごとに異なる場合は、PDF Driver API V6が全シートのなかでもっとも大きな解像度の値に再設定して変換処理を行います。このため、シートの内容によっては、ページレイアウトがオリジナルと異なる場合があります。
  15. Excelファイルにおいて「ページ設定」の「解像度」がPDF Driver V6.0で扱うことができない値の場合、PDF Driver API V6は印刷エラーを回避するために解像度を600dpiに再設定します。このため、シートの内容によっては、ページレイアウトがオリジナルと異なる場合があります。
  16. Excelファイルにおいて、OpenやCloseなどのイベントに対してマクロが設定されているとき、マクロでメッセージを表示したり、エラーによってExcelアプリケーションからメッセージが表示されるような場合、PDF Driver API V6の変換処理は中断されます。
  17. PDF Driver API V6の処理において、一太郎ファイルが複数シートを持つ場合は、カレントシート(=開いたときに最前面にあるシート)のみをPDFに出力します。
  18. PDF Driver API V6の処理において、一太郎ファイルのカレントシートがExcel形式の場合、Excelファイルが複数シートを持ちシートの解像度が異なるなどして印刷ジョブが分かれるケースでは、出力されるPDFが複数に分かれます。
    <出力されるPDFファイル名の例>
     test.pdf
     test.pdf.pdf
     test.pdf.pdf.pdf
  19. PDF Driver API V6の処理において、一太郎ファイルのカレントシートがPowerPoint形式の場合、印刷時にPowerPoint画面が前面に表示されます。
  20. PDF Driver API V6の処理において、一太郎ファイルのカレントシートがWord形式の場合、1ページ目が出力されない場合があります。
  21. PDF Driver API V6の処理において、一太郎ファイルのカレントシートがWord形式の場合、2ページ目以降の数ページだけ出力される場合があります。
  22. PDF Driver API V6の処理において、動作環境のアプリケーションが「一太郎2013」の場合、印刷時に一太郎の画面が前面に表示されます。
  23. 「DriverAPI_setup」フォルダの「PDFDriverAPI_Setup.exe」は再配布を禁止します。
  24. PowerPoint2013においてスライドサイズを「ワイド画面」で作成したファイルに対しては、PDF Driver APIで指定された「倍率」は無効となります。PowerPointが印刷オプション「用紙に合わせて拡大/縮小」をONにした状態で印刷を行うためです。
  25. PDF Driver API V6の処理においてWordアドインを利用するPDF変換の場合、動作環境によって、Wordのオプション「A4または8.5 x 11インチの用紙サイズに合わせて内容を調整する」が設定ありの状態でPDFが出力される場合があります。この場合、指定した用紙サイズとは異なるページサイズのPDFが作成されることになります。
  26. PDF Driver APIのアドイン変換関数を使用する場合、1ページ(1シート/1スライド)ごとPDF出力を行うオプションは使用できません。
  27. テキスト形式ファイルをPDF変換する場合、文字コードはWordが判別しています。使用されている文字コードやテキスト内容によっては出力結果が文字化けする場合があります。
  28. PDF Driver APIの処理において、Excelファイルの非表示シートはPDF出力されません。
  29. PDF Driver APIの処理において、PowerPointファイルの非表示スライドはPDF出力の対象となります。
  30. PDF Driver APIでページ範囲を指定してPDF出力を行うとき、範囲の開始ページに入力ファイルの最終ページより大きな値を設定した場合は、最終ページ(Excelファイルの場合は最終シート、PowerPointファイルの場合は最終スライド)のみPDF出力されます。