HTML, CSSとPDF

更新日: 2008/09/07

HTMLの歴史と種類

HTMLは、URI, HTTPと組み合わせてWWW上でハイパーテキスト文書を発信するための仕様として開発されました。

HTML 3.2 以降のHTMLの仕様には次のものがあります。

名称 標準化時期 標準化団体 概要・状態
HTML 5 Editor's Draft W3C 現在、草稿を検討中で頻繁に改訂中
XHTML2 W3C 次世代XHTMLとして新モジュール群を設計中
XHTML™ Basic 1.1 2008年7月W3C勧告 W3C XHTML Basicの改訂版
XHTML™ 1.1 - Module-based XHTML 第2版 作業ドラフト W3C 第2版の策定作業中
XHTML™ 1.1 - Module-based XHTML 2001年5月W3C勧告 W3C 2001年4月のモジュール分解に基づく、XHTML Strictの再構成。
XHTML™ Basic 2000年12月W3C勧告 W3C XHTMLのフルセットをサポートしないWebクライアント用。携帯電話、PDA、ページャなどを対象。拡張可能な最小セットとして設計されている。
Modularization of XHTML™ 2001年4月W3C勧告 W3C XHTML 1.0を抽象的なモジュールの集合に分解して定義したもの。
XHTML™ 1.0 2000年1月W3C勧告 W3C HTML 4の3つのDTD (Strict, Transitional, Frameset) をXMLで再定義
ISO/IEC 15445:2000 / JIS X4156:2000 2000年5月 ISO/IEC / JIS
HTML 4.01 1999年12月W3C勧告 W3C
HTML 4改訂版 1998年4月 W3C HTML 4.0に対する編集上の修正のみ、4.01により廃止。
HTML 4.0 1997年12月W3C勧告 W3C 4.01により廃止。Strict, Transitional(Loose), Framesetの3つのDTDがある。3.2から4.0への主な変更要素リスト
  • 新規追加要素:ABBR, ACRONYM, BDO, BUTTON, COLGROUP, DEL, FIELDSET, FRAME, FRAMESET, IFRAME, INS, LABEL, LEGEND, NOFRAMES, NOSCRIPT, OBJECT, OPTGROUP, PARAM, SPAN, TBODY, TFOOT, THEAD, Q
  • 非推奨となった要素:APPLET, BASEFONT, CENTER, DIR, FONT, ISINDEX, MENU, S, STRIKE, U
  • 廃止(仕様書から削除)要素:LISTING, PLAINTEXT, XMP (代わりにPRE要素を使用)
  • 表示の指定に関わる属性の多くが非推奨になり、CSSを使うように推奨されている — 属性リスト
HTML 3.2 1997年1月W3C勧告 W3C HTML 4をサポートするツールは、HTML 3.2やHTML 2.0をサポートすることが勧告されている。

HTML 3.2以前の歴史については、石川 雅康氏の講演資料などを参考のこと。

HTMLとCSS

HTMLはマークアップ言語であり、マークアップのための要素と属性を定義しています。この要素と属性には、構造(ストラクチャ)と表示(プレゼンテーション)を表すものが含まれています。

HTMLの最初のバージョンでは、HTMLの要素と属性で構造と表現の両方を記述していました。最近は、徐々に表現に関わる指定はCSSで表すようになりつつあります。

HTMLとPDF

HTMLは、HyperText Markup Languageというとおり、異なるプラットフォームで使えるハイパーテキスト文書を作成するための仕様です。HTMLはURIとHTTPと組み合わせて多数のコンピュータ上の情報を自在にナビゲートするための仕様です。一方、ページ媒体は紙への印刷から発生する自己完結で静的なものです。ページ媒体はハイパーリンクを再現のは苦手です。紙ではリンクを実現することは不可能ですし、PDFではリンク注釈とアクションを使ってハイパーリンクを再現させることができます。しかし、PDFのハイパーリンクでWWWをナビゲートするのは現実的ではないように思います。


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