PDFマルチ変換ライブラリの詳細

ライブラリの使用方法

本ライブラリで提供されるファイル(binフォルダ及びそのサブフォルダ)は、すべて同じフォルダ構成で保存して使用してください。

ライブラリの構成

本ライブラリは、以下のフォルダ構成で提供します。

フォルダ名 説明
bin
ライブラリの動作に必要なファイル一式(.NETモジュール、ライセンスファイル他)を格納します。
bin\lib_cplusplus
ライブラリの動作に必要なファイル一式(C++モジュール)を格納します。
bin\license
ライブラリで使用する他社製ソフトウェアの著作権を示すファイルを格納します。
Help
ライブラリの使用方法、インタフェースの説明書を格納します。
Help\AdcAHPDFXMLReader
PDFXMLリーダーのクラス説明書を格納します。
Help\AHPDFXML
Antenna House PDFXML形式の仕様書を格納します。
Sample\AdcAHPDFXMLReader
PDFXMLリーダー・インターフェイスのサンプルコードを格納します。
Sample\ AdcAHPDFtoOoxmlInterface
.NET インターフェイスのサンプルコードを格納します。

環境変数の設定

本ライブラリのインストーラを使用すると、必要な環境変数をユーザー環境変数に設定します。
インストールユーザー以外が本ライブラリを使用する場合、またはインストーラを使用せずに本ライブラリを使用する場合は、以下の環境変数を設定してください。

環境変数名 説明
PATH
以下のフルパス名を追加します。
  • binフォルダ
  • bin\lib_cplusplusフォルダ
MCL30_LIC_PATH
本ライブラリのライセンスファイル(mcllic.dat)が格納されたフォルダのフルパス名を指定します。
既定値では、ライセンスファイルはbinフォルダに格納されます。
PDF2OOXML_FDB
本ライブラリのフォント名置換ファイル(pdf2ooxml.properties)が格納されたフォルダのフルパス名を指定します。
既定値では、フォント名置換ファイルはbinフォルダに格納されます。

制限事項

本ライブラリの変換機能には以下の制限事項があります。

  1. PDFからの読み込み全般の制限
    • 本ライブラリは、以下の条件で作成されたPDFについて読み込みが可能です。下記以外のPDFからの読み込みは保証できません。
      ISO32000に準拠した、PDF1.3~2.0形式のPDFファイル
    • [文書を開くパスワード]で保護されたPDFからは読み込みできません。パスワードを指定してセキュリティを解除してください。
    • [編集を制限するパスワード]で保護されたPDFで内容のコピーが許可されていない場合は変換できません。パスワードを指定してセキュリティを解除してください。
    • [編集を制限するパスワード]で保護されたPDFで内容のコピーが許可されていても、文書の変更が許可されていない場合はページ範囲の指定が無効となり、既定値で変換されます。 指定を有効にするには、パスワードを指定してセキュリティを解除してください。 電子署名が設定されたPDF ファイルは変換できません。
    • Acrobat 8以降で保存されるPDF1.7のパッケージ形式(ポートフォリオ機能)は先頭の表紙ページのみ読み込みます。
    • PDFで使用されているカラースペース、フォント及びグラフィックス要素の一部で未対応のものがあります。このためPDFによっては正確にデータを取得できない場合があります。
    • PDFファイルに保存されている注釈、フォームデータ、JavaScript には対応しません。
    • PDFファイル中に存在するカラーモデルによっては、色を正しく再現できない場合があります。
    • スキャナで紙媒体を読み取って作成されたPDFやフォント埋め込み処理されたPDFなどは内部に文字や線情報が保存されていない場合があります。このようなPDFからは編集可能な状態での変換ができません。
    • PDFでUnicode にマッピングできない文字が使用されている場合は、テキスト情報が正しく変換できません。
    • PDFでページの回転がされている場合は、正しく変換できません。事前にページの回転を補正したPDFを本ライブラリの入力としてください。
    • PDFに文字の回転や画像の回転属性などがつけられている場合は、正しく変換できません。
    • PDFファイルに微小なイメージが使用されている場合、そのイメージは無視して変換します。
    • PDFファイルで塗りつぶしにグラデーションやパターン、シェーディングが使用されている場合、そのイメージは無視して変換します。
    • 文字に使用するフォントは、ライブラリに配置される「pdf2ooxml.properties」ファイルに定義された代替フォント名を使用して変換しますが、定義にマッチしない場合はそのままのフォント名を出力します。
  2. PDFからExcelに変換する場合の制限
    • 既定値ではPDFのフォント情報から文字幅を取得し、Excelへの変換時にセル内に収まるよう計算しますが、PDFによっては処理時間が長くかかる場合があります。このような場合はオプションでフォントの文字幅を参照しない指定をすることで処理時間を短くできます。ただし、データによっては文字がセルからはみ出て変換される場合があります。
    • PDFで各ページの用紙サイズと表の列幅がすべて同じ場合には、オプションですべてExcelの1シート内に変換する指定ができます。ただし、各ページのサイズと列の幅が正確に一致していない場合は、この指定がされていても無効となります。
    • PDFで縦書きの箇所はテキストボックスで変換しますが、オプションでテキストボックスを使用しない指定も可能です。その場合、該当するテキストはシートの末尾に変換します。
    • Excelへの変換時は、既定値でイメージデータを変換します(オプションで変更可能)。ただし、イメージデータを変換した場合は透過属性を設定できません。
    • セル左端とテキスト先頭の距離は、既定値でインデントを使用して変換しますが、オプションで半角空白により調整する方法に変更が可能です。半角空白はTimes New Roman / 8pt を使用します。ただしセルの内容が数値の場合は、この指定は無効です。
    • セル内のテキストの横方向配置は既定値で文字揃えを使用して変換しますが、文字揃えを使用せずすべて左揃えで変換することも可能です。ただしセルの内容が数値の場合は、この指定は無効です。
    • セル左端とテキスト先頭の距離、またはセル右端とテキスト右端の距離をインデントで調整した場合は、Excel の標準文字サイズ(11pt)を基準にしてインデント量を計算します。このため計算結果によっては切り捨てが発生し、文字とセル罫線の間隔が詰まって変換される場合があります。
    • セル内の複数行は既定値で縦結合して変換しますが、オプションで縦結合しない指定が可能です。
    • PDFで文字"m"の次に"2"がくる場合は、同じベースラインで "m2"と変換しますが、"㎡"(U+33A1)はそのまま変換します。
    • 同様に文字"m"の次に"3"がくる場合は、同じベースラインで "m3"と変換しますが、"㎥" (U+33A5)はそのまま変換します。
    • PDFで全角空白が使用されている場合、半角空白に置換して変換しますが、オプションで全角空白のまま変換することも可能です。
    • PDFで同じ箇所に複数の線を重ねて描画していると線の色をいずれかに特定できないため、PDFと異なる罫線の色が設定される場合があります。
    • Excelへの変換時は、テキストの前後の空白を削除して変換します。ただし、すべて空白のみのデータがあった場合は1個の空白にして変換します。
    • 既定値では、日本語フォントに「MS-PMincho」、英文フォントに「Times New Roman」を設定します。文字に使用するフォントは、ライブラリに配置される「pdf2ooxml.properties」ファイルに定義された代替フォント名を使用して変換します。
    • PDFにある3ポイント以下の矩形は無視して変換します。これにより、幅の細い矩形を塗りつぶして表現した線が変換されない場合があります。
    • PDFファイルによっては文字色を白に設定し、その上に文字のアウトラインを重ねて描画している場合があります。このようなときは、一定の長さの水平・垂直線を無視することである程度レイアウトを保ちながらExcelに変換できます。文字色、水平・垂直線の長さはライブラリの機能で任意に指定できます。
  3. PDFからWord/PowerPointに変換する場合の制限
    • PDFの線画は変換先で図または画像に変換します。表と線画が混在したようなPDFでは線画が正しく変換できない場合があります。
    • 変換時は既定値でイメージデータを変換します(オプションで変更可能)。ただし、イメージデータを変換した場合は透過属性を設定できません。
    • PDFで同じ箇所に複数の線を重ねて描画していると線の色をいずれかに特定できないため、PDFと異なる罫線の色が設定される場合があります。
    • PDFにある3ポイント以下の矩形は無視して変換します。これにより、幅の細い矩形を塗りつぶして表現した線が変換されない場合があります。
    • PDFファイルに微小なイメージが使用されている場合、そのイメージは無視して変換します。
    • PDFファイルによっては文字色を白に設定し、その上に文字のアウトラインを重ねて描画している場合があります。このようなときは、オプションで一定の長さの水平・垂直線を無視することである程度レイアウトを保ちながら変換できます。
    • ページ全体または一部のコンテンツに塗りつぶしの色が設定されている場合、その一部を上書きする白色の塗りつぶしは再現されません。
  4. その他の制限
    • 本ライブラリは、マルチスレッドでの動作は保証しません。
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