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横川の蛇石

国の天然記念物、伊那支店のある長野県上伊那郡の北端の町、辰野町の川島地区にある「横川の蛇石」を紹介します。

横川川の渓流の中にある、シマヘビのような模様のある岩脈を蛇石と呼んでいます。
蛇石と書いて「じゃいし」と読みます。

「横川の蛇石」案内板

少しだけですが説明しますと、粘板岩に貫入した閃緑岩の岩脈が川底に露出しており、その岩脈に直交して、ほぼ等間隔に石英脈が入っていて、石英脈の入った岩脈が蛇腹のように見えるため、「蛇石」と呼ばれています。

蛇石は大小二脈あり、平行して走っています。大きい方は長さ87メートル厚さ42センチ、小さい方は長さ17メートル厚さ30センチほどになります。

この石には次のような民話が残っています。

2匹の兄弟竜が喧嘩をしたことによって横川川が氾濫し、下流の集落が鉄砲水に襲われるそうになるところを、母子2匹の蛇が自分の身を犠牲にして集落を救った。
そのことを熊野権現が感心して、後世までもその功績を称えるために母子の蛇を蛇石に変身させた。

この場所は標高830 mにあり、夏は涼しい癒しスポットで、無料のキャンプ場も併設されていることもあって、たくさんの人で賑わいます。


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