XSL Formatter ケーススタディ

WagbyとXSLFormatterとの連携

概要

項目

データ

ライセンスタイプ XSLFormatterV4サーバライセンス (Windows版)
稼動開始時期 2007年4月
開発会社 株式会社ジャスミンソフト

ジャスミンソフトが開発・販売する「Wagby」は Web データベースと呼ばれるジャンルの製品で、Webブラウザからデータの登録・更新・検索絞り込みが行えます。この製品が注目されているのは、Excel形式のファイルを(Wagbyに)ドラッグ&ドロップするだけでこれをWebデータベースに変換するという方法を提供していることです。これにより、「誰でも簡単に」手持ちのデータをWeb化することができるようになりました。

Wagbyは2006年5月の発表から、10ヶ月でおよそ15,000本の無償版ダウンロードを達成しており、さまざまなメディアでその効果が取り上げられています。

このWagbyにXSLFormatterを連携させることで、データベースに格納されたデータをオンデマンドにPDFに変換し、Webブラウザ上に表示させることができるようになりました。XSLFormatterを使うことで、きめ細かいレイアウトにも対応しています。

運用

WagbyとXSLFormatterの接続自体はWagby側が制御するため、プログラミングなどの作業は必要ありません。また、Wagbyは内部でデータをXML形式として扱うことができるようになっているため、XSLTを通してXSL-FOを出力させることができます。レイアウト整形のためのXSLTファイルは、開発者にご用意いただきます。

この仕組みにより、開発者はXSL-FO(ならびにXSL-FOを生成するためのXSLT)を学ぶだけで、きめ細かい帳票を作成することができます。

XSL Formatterの選定理由

Wagbyを利用されるエンドユーザ様から、データの「内容」に応じて出力形式を変更したいという要求がありました。この実現のためにはプログラミングを行うことになりますが、XSLFormatterはまさにこの要求にフィットします。帳票レイアウトを(データの内容に応じて)変更する処理をXSLTに集約させることで、アプリケーションサーバの処理と切り離しつつ、きめ細かい条件分岐を行うことができました。これによって開発チームの役割分担が明確になり、また、保守性も向上させることができます。

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