アンテナハウス株式会社は、2003年12月9日から12月11日、フィラデルフィアにて開催された 「XML Conference & Exposition 2003」に参加いたしました。 今回は「XSL Formatter」に加えて、２つの新製品「WordMLtoFO Stylesheet」と「XSL Template Designer」を出展いたしました。 非常にたくさんの方がアンテナハウスのブースにお立ち寄りくださり、それぞれの製品について熱い議論が交わされましたが、 いかに多くの人々がXSL-FOに興味を持たれているか、改めて驚きました。

今回も、予想どおり、「XSL Formatter」に多くの方が関心を示していらっしゃいました。

アンテナハウスの「XSL Formatter」は、国際標準規格のW3C勧告に準拠しており、既に世界中で、 多くのユーザにご利用いただいております。 「XSL Formatter」は、PDFへの出力をはじめ、中国語、日本語、ヘブライ語、アラビア語、タイ語を含む50以上の多言語の サポートやSVGのサポートなど、多くの機能を標準装備し、低コストによる多機能・高性能を実現しています。

今回、アンテナハウスは、２つのバージョンの「XSL Formatter」を出展いたしました。
V2.5は、Standalone版とServer版の両方が、現在販売されております。 Standalone版はGUIで使用可能。また、アンテナハウスによるXSL拡張仕様、及び全ての言語をサポートしています。
V3.0は、お客様から要望のあった多くの機能を搭載し、完全にリニューアルされた自動組版エンジンです。 過去４年間に渡って展開してきた「XSL Formatter」に関する我が社のノウハウが組み込まれています。

V3.0では、大幅な組版の処理速度の向上と、大容量組版を実現しています。V2.5では１文書あたり、 約4,000ページの文書を組版するのが限界だったのに対し、V3.0はほとんどすべてのサイズの文書を扱うことができます。 なお、V3.0はServer版のみでのご提供となり、現時点では、すべてのアンテナハウスXSL拡張仕様はサポートされていません。 また、アラビア語のように、右から左に記述される言語をPDFに出力する場合には、Acrobat Distillerが必要となります。 2004年第一四半期にリリース予定のV3.1では、GUIを使用し、アンテナハウスXSL拡張仕様や各種言語をサポートした、 V2.5と同等の性能を搭載する予定です。

「XSL Formatter」のWindows版では、あらゆるWindowsのプリンタ・ドライバをサポートしています。 Standalone版のGUIでは、印刷する前に、組版された文書をドラッグ＆ドロップして、簡単に "WYSIWYG"「What You See Is What You Get」なプレビューで確認することができます。 Windows環境の他にも、SunやLinux環境でも、動作可能な最先端のソフトウェアであり、また、C++言語での記述やUnicodeを完全にサポートするなど、 現代のソフトウェア開発者にとって利用可能な高度なツールの多くを利用しております。 インターフェースは、.NET、COM、Java、およびコマンドラインを提供しております。

アンテナハウスは、XSL-FOに関わるサポートスタッフの専門的技術面でも高い評価を得ています。 今回のフェアにも、サポートスタッフであるMs.Mayumiが参加（右の写真）し、 製品を説明しながら、お客様とXSL-FOについて議論する場面が何度もありました。
頂いている評価を誇りに、お客様に、より高品質のサポートを提供できるよう努めております。

新製品の「WordMLToFO Stylesheet」は、Microsoft社の「Word2003」で新たに対応した"WordML"ファイル形式を W3C勧告に準拠したXSL-FOファイルに変換するための、XSLT Stylesheetです。 変換されたXSL-FOファイルは、サーバ上でのPDFファイルの生成など、さまざまな異なった目的に使用可能です。

また、α版として発表した「XSL Template Designer」は、GUI を使用して簡単に帳票レイアウトを作成する製品です。 GUI Designer と Runtime Engineから成り、GUI上で作成されたレイアウト定義ファイルと手元のXMLデータから、 Runtime EngineでXSL-FOを生成し、「XSL Formatter」を使って、画面に表示したり、印刷またはPDF出力に使用することができます。

今回のフェアでも、お客様、パートナー、新しくブースを訪れてくださった方から、 非常に多くの、そして貴重な助言や要求を頂きました。 アンテナハウスは、そららのすべてを考慮し、今後ますます高品質で便利な製品の開発に努めて参ります。

「XML 2003」にご来場いただき、貴重な情報をいただきましたことに、 心から感謝を申し上げます。
次回、2004年4月に「XMLヨーロッパ」でお会いできることを楽しみにしております。

アンテナハウスはW3CとIDEAllianceのメンバーです。