Powered by SmartDoc

XSL-FO仕様の概略

XSL-FO仕様は、2000年11月21日Candidate Recommendation になりました。Candidate Recommendation は仕様として安定した状態となり実装してください、という段階です。今後、Proposed Recommendation次いでRecommendationと進むことになっています。

XSL-FOでは、Formatting Objects(以下、FOと言います)を規定します。FOとは、段落、リスト、表などの組版の対象になるもののことです。FOには、ページマスターの記述方法やマージンや本文領域の設定方法等ページネーション用のもの、段落やヘッドラインなどブロック・レベルのものなど56種類があります。

ページの大きさやエリアの広さ、文字のフォント名やフォントのサイズなどはFOのプロパティで表します。プロパティは246種類あり、中にはCSS2の仕様からコピーされたものが多くあります。FOのレイアウト仕様はCSS2を強く意識して設計されています。

FOの規定はXMLの仕様に準拠しています。正しいXML-FOのインスタンスは整形式のXMLです。FOはXMLの要素、プロパティはFO要素の属性に相当します。

XSL-FOの仕様 Version 1ではまだ高度なページレイアウトは困難ですが、操作説明書、報告書などのレベルであれば充分実用に耐えると考えています。

次にFOの一覧表を掲載します。FOのプロパティは非常に数が多いですので、ここでは省略します。