目次ファイルのインクルード
HTMLを分割して出力する際に、「-tocout」オプションを指定することで、Wordの目次機能で作成した目次箇所を個別のHTMLファイルとして出力しますが、このHTMLファイル(toc-inc.html)をJavaScriptを利用して分割した各HTMLファイルに読み込むための例です。
条件
- Word文書にアウトラインレベル1~3を指定した見出しまたは段落がある
- Word文書にWordの目次機能で作成した目次がある
- HTMLを分割して出力する
- jqueryを利用する
※jqueryとはJavaScriptをより簡単に記述できるようにするためのJavaScriptライブラリです。
使用するコマンド
パラメーター/値 |
説明 |
備考 |
-split [n] |
Word文書にあるアウトラインレベル1~3が指定された見出しまたは段落で区切ってHTMLを分割出力します。 半角スペースに続く[n]はアウトラインレベル1~3を指定します。 指定したアウトラインレベルで分割出力します。 |
上位のアウトラインレベルもすべて分割されます。 |
-tocout |
HTMLを分割して出力する場合に、Wordの目次機能で作成した目次を、別のHMTLファイル(toc-inc.html)として出力します。 |
|
-js |
使用するJavaScriptを指定します。「-js」に続けて半角スペース+jsファイルのURLまたはパスを指定します。 |
使用するJavaScript
- jqueryを利用します。下記URLを「-js」コマンドにつづけて指定するか、jsファイルをダウンロードして、HTMLファイルから参照できる場所に保存し、その場所のパスを指定してください。
https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js - 以下のJavaScriptを記述したjsファイルを作成して、HTMLファイルから参照できる場所に保存し、その場所のパスを指定してください。(次のコマンドの例では出力するHTMLと同じフォルダに「inc-toc.js」として保存しています。)
$(function(){
$(".toc-wrap").load("./inc-toc.html");
});
コマンドの例
デスクトップの「sample」フォルダ内の「sample01.docx」をHTMLに変換する例
Word2HTML.exe %USERPROFILE%\Desktop\sample\sample01.docx %USERPROFILE%\Desktop\sample\sample01.html -js https://code.jquery.com/jquery-3.7.1.min.js -js inc-toc.js -split 1 -tocout
※このJavaScriptはローカルのPC上では動作しません。Webサーバー上にアプロードしてWebブラウザからアクセスするか、ローカルのPCで実行したい場合はご利用のWebブラウザの設定を行ってください。
ヒント |
このサンプルページの本文箇所はWord文書で作成して『HTML on Word』でHTMLに変換したソースコードを使用しています。 |